春先におすすめのフライパターン – 2023年解禁

2023/09/19

フライフィッシング ヤマメ fly fishing yamame cherry salmon

2月先行解禁エリアにお住まいのラッキーな人も、3月解禁に合わせてプラン通りフィールドへ行ける人も、花粉症に悩んで遅れてシーズンインする人も、そんなの待てないから今すぐ冬季釣り場や管理釣り場でニンフィングやドライフライの釣りがしたい人も・・・。

さらにウェット!本流!湖!バス!ソルト!今回はそんなシチュエーションやこだわるケースにも心強いフライパターンを、TFFCCメンバーがセレクト。実践的なフライを紹介します。

2020-2021年版はこちら:

「新春」って言うじゃん?1月から待ってらんない!

解禁なんて待ってられないせっかちなの方や雪国にお住まいの方も、流石に低水温でじっとしている魚たちとのやりとり、雪が積もる中でフライはおろかフライラインを置く場所の手間を考えると億劫になってしまうかもしれません。でも大丈夫!去年から本格スタートした「ユーロニンフ」のおかげでいいフライパターンがあります。

先行スタートしたい!

2月中解禁からマッチザハッチできる方、C&R区間や北海道の場合は2月の貴重なハッチを狙いたいものです。そんな先行逃げ切りの方には、通年ハッチするユスリカや雪が降っている日にハッチするセッケイカワゲラにマッチできるこんなフライがおすすめ。

暖かい日のライズを狙いたい

水温が上がりやすい里川でスタートを切る方は、午後から元気にライズする魚をトップで釣りたいもの。そんな正統派マッチザハッチャーのあなたにはひたすらマッチさせつつも着水が静かなこちらがおすすめ。

イブニングまで頑張る!

解禁後から5月くらいまで見られる夕方からのヒゲナガのハッチには沈みづらく、スケーティングもさせやすいこのフライがおすすめ。栄養がイマイチな渓流だと14番サイズくらいですが、10番サイズも用意してください。

栄養豊富でシーズン当初からフルサイズのヒゲナガが見られるラッキーな地域の方にはこのサイズがおすすめ。

浮かぬなら浮かせてみよう、水面下

浮かせたいのやまやまだけど、水面下ギリギリのライズを釣り切りたい、水面下も楽しみたいマッチザハッチャーの方は忘れずに1本入れておくと、きっといいことがあります。

あと一歩で水面まで出ない時は、これがおすすめです。

水面下のレイヤーに対してライズを続けている面倒な時に必須。

小さすぎるものの水面下ライズの場合は、最終手段「ユスリカ」です。

浮かぬなら沈めて流そう、ニンフィング

魚が見える気がする、流す場所はわかっている!そんな「釣り師」精神溢れる方や、直前に川石をひっくり返して、現場にいるナチュラルのサイズ・色チェックも忘れないニンフィンガーにはこれがおすすめ。

超・鉄板ですが、色を使い分けることで、コカゲロウのスイミングニンフはもちろん、黒くて小さなカワゲラにもユスリカにも使えます。

小さいヒラタカゲロウのニンフしかいない川でもこれなら誘えます。

カディスが多い川で試していただきたいのはこちら。

某・有名釣具店にて発売から数時間で売り切れた伝説のマテリアルを使ったこのフライ。イングランドの超ハイプレッシャー河川を釣っていた伝説のガイド、フランク・ソーヤが使っていた元祖ニンフの現代版です。

浮かぬなら誘ってしまえ、ウェットフライ

あえてライズしない魚が釣りたい、そもそもホームリバーがライズしない魚ばかりの悲しい方にはこちらがおすすめ。

横にスイングしてダメなら?それなら縦に送り込んでターンさせてみてください。

カゲロウのハッチがある川ならば、時間帯に合わせたパートリッジ&UV○○が効きます。暗い時間や空の時はUVオレンジ、ガガンボやコカゲロウのハッチが始まる時にはUVイエローがおすすめ。

渓流じゃなくて本流行くんだけど

俺っち渓流なんて狭いところは似合わないぜ。本流でツーハンド振り回すんだ!

そんな方でも渋いシーズンには、底岩でロストしても痛くないこんなのはいかがでしょうか?

本能的にヒレを齧りにきたり、卵を狙うスカルピン系の魚を排除したがる本能を刺激するならこれ。

リアクションバイトで怒らせたいけど、アグレッシブ過ぎるのも困る時にはミニサイズのイントルーダーもなかなかです。

川じゃなくて湖行くんだけど

湖が解禁するまで待っている、今年から湖やってみたいという方も大丈夫。

ライズへ打ち込めるんだったら、ちょっとくらい沈んだっていいじゃない?というノーマルで柔軟な方にはこれ。

水面に出たがらない魚もいるし、ワカサギの接岸もイマイチ、そういうときは素直にあきらめてこれでも使いましょう。

絶対にワカサギパターンで釣りたいけど、ロングキャスト&カウントダウンの反応に悩む方には、ストリッピングの姿勢も良くて、止めた時の揺らぎも良いこんなのもあります。

ソルトやバスにはオフシーズンなんてないぜ!

「早春」ってキーワードなのに、あえてこの記事を読んでしまうソルトやバスを楽しまれる方には、バチ抜けやカタクチイワシに対応するこんなパターンをすすめておきます。フッキング性能を極めたフライを使うことで、ショートバイトなんてさようなら。

南国の低水温シーズンにめちゃくちゃ強いのがこの一本!アジやメバルのエビパターンにも効きます。

持っておくとソルトでもバスでも使えて便利な一本はこちら。

ハッチチャート&ベイトチャート

東京近郊のハッチチャートです。ご参考までにどうぞ。

こちらはベイトチャート。

まとめ

去年、重たい腰を上げてユーロニンフや競技フライフィッシングに開眼したTFFCC。その中から得られる学びもどんどん反映しています。

ルールやしきたりが好きな日本人には、「解禁」というマジックワードが持つ、春のお祭りのような高揚感がズビズビと刺さりますが、それにとらわれずに、時期をずらしてみたり、引き出しを増やしてみたり、新しいことへチャレンジしてみるのもいかがでしょうか?

それでは残雪や路面凍結、花粉対策や人間トラブル対策もしっかりして、今シーズンを楽しんできてください!

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