CDCガガンボ

2023/09/18CDC,カポックダビング,センパーフライ,ナノシルク,フライパターン

水が冷たい早期でもハッチするガガンボのイミテーションであり、CDCに対するスレッドワークで最強の「テックストリームGSPパワースレッド22/0」とめちゃくちゃ細くもフワッとも巻ける新発売のウルトラファインダビング「カポック」をでもっとCDCパターンを!とのことで、たまーに巻いてきたCDCガガンボアダルトをやってみました。

「CDCダン」や「CDCマイクロユスリカ」などでも使い勝手の良さに驚きましたが、CDCの毛足が長くて巻くのがかったるいガガンボが嘘のように楽に巻けたのでご報告です。

左:インジケーターなしのマッチザハッチ用  右:インジケーターありで釣り上がり用

ステップバイステップ

まずはウイング用のアントロンヤーンをフックサイズに合わせた量に調節してからソラックス中央部に襷掛けで巻き留めます。この時、ワックスは必須ですので好きなワックス(色がつくのが嫌ならホワイトワックス、そうでなければGSP専用コブラーワックス )をスレッドへしっかり塗って滑り止め対策しておきます。またはスレッドを交差させる前にスレッドに瞬間接着剤を塗っておきます。

このパターンの場合、ボディの後端がフックベンドの位置になりますのでウイングの長さをボディよりわずかに長い程度にカットしたら、接着剤(私の場合はUVレジン)を指先につけてウイングの先をネジネジして固めます。

カポック ダビングの「ブライトイエロー」を使う量をカッターナイフなどの先で細かくしてから、ダビングしてボティとソラックスを作ります。カポックの細さの感覚は今までのドライフライ用ダビングと比較にならないほどなので、極細ダビング・ヌードルを作ったらば、テールとソラックスの間を往復しながらテーパー状のボディを作ります。

これから取り付けるCDCハックルをフレアさせたいので、ソラックスのアイ側だけ少し多めにダビングを盛ります。

ハックリング用のCDCは毛足の長い場所だけ使うので先端をカットしたものを2枚用意して、スタンバイします。

マジックツールを使ってCDCコンポジットハックルの準備をしておきます。

詳細はこちら:

スレッドループへコンポジット・ハックルを移し替えたら

これからボビン回転させる時にハックルがフライ本体へぶつからないようにスレッドを指で水平を保つように持っておいて

ボビンを回転させてコンポジットハックルを作ります。

ウイングの前方で、指で後ろへなでつけながらハックルを行ったらば、ブラッシングして毛を立たせてから

後ろへ撫で付けてウィップフィニッシュでおしまい!

え?インジケーターを付け忘れた?大丈夫、極細スレッドなので直せます。

インジケーター用のアントロンヤーンの好きなUVカラーを乗せて、2つ折りにして根元をグルグル。

ウィップフィニッシュしたらインジケーターを短くカットしておしまい。

ワンポイント

できる限り細くて強い伸びないスレッドを使う

テックストリーム 「GSPパワースレッド」の22/0や32/0はCDCファイバーの間をすり抜けることができるので、CDCを使ったパターンでも根元までスレッドが入っていくことでファイバーが抜け落ちたりすることを防いだり、スレッドループを使ったハックリングでもすっきりと巻くことができます。ブラッシングを行うためには必須と言ってもいいでしょう。

ワックスの使い分け

ガガンボみたいに薄い色のフライの場合、ワックスはホワイトワックスを使うのが無難ですが、見えづらいところはより粘着性の強いコブラーワックス (GSP専用のもの)を使うのがベストです。

マテリアル

フック:ドヒークHDD301#14、がまかつS10-B #14、がまかつB11-B #14
スレッド:テックストリームGSPパワースレッド22/0 ホワイト
ワックス:ホワイトワックス(明るいところ)、センパーフライ GSP専用コブラーワックス(見えづらいところ)
ウイング:テックストリーム アントロンヤーン ライトグレイまたはタン
ボディ&ソラックス:ドヒーク カポック ダビング:ブライトイエロー
ハックル:CDC2枚のコンポジット・ハックル
インジケーター:テックストリーム アントロンヤーン UVオレンジなど

ツール

戦績

  • ニジマス
  • ヤマメ
  • ニッコウイワナ

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