ブリルバグ:フォームビートル
真夏以降に重要となる小型の甲虫のパターン。水中の魚へのアピールに定評のあるブリルUVをボディに使い、半沈みでも視認性を維持できる発砲フォーム材でアタリを見逃しません。源流や渓流だけでなく、中禅寺湖や丸沼のような湖畔のライズ狙いでも使います。
ブリルUVの効果
最初に使った時はあくまでもフライの見栄えだけ良くするマテリアルだと思ったのですが、管理釣り場で使うマイクロバガーのボディに試して見てUVのきらめきの効果なのか明らかに釣果が変わるのでびっくりしました。続けて早春のホームリバーやソルトで使って安定した効果のニンフ「ブリルボトムニンフ」のボディで使ったり、中禅寺湖で使う「ブリルマラブー」もフォーリング中のヒットが増えたのですが、懐疑心の強い私は「餌が少ない止水の釣り場だから選り好みしないだけだろ」と思い去年岩手の渓流で半沈みのクリンクハマースタイルに巻いたフライでびっくり。フライ交換せずにヤマメもイワナも連発でした。
アトラクターニンフやウェットフライ 、小型のテレストリアルで通用することは十分に検証したので、フォームビートルのボディ材として活躍しています。
ワンポイント
適度な重量感とプロフィールのアピール力とレッグの生命感が重要です。フォーム材は7mm幅の短冊で用意しておきます。
カーブドシャンク・フライフックのカーブ部分にしっかりとベンドまで巻き留めて、アンダーボディーにしたら、ここへブリルUVを巻いていきます。
ソラックスの部分まで巻き付けたら、フォームを折り返して巻き留めてボディを完成させます。
この部分へインジケーター用のオレンジのフォームを巻き留めたら、1本のラバーレッグを下のように巻き留めておきます。
こうしておくと、ヘッドの部分を作業する時にレッグが邪魔にならず大変楽です。
フォームの先端を三角形へカットしてからヘッドを作ってウィップフィニッシュしたら、最後にレッグを切り離して長さを整えて完成。
マテリアル
写真ではTMC108SP-BLが使われていますが、ロッドティップからフライフックの角度との相性が非常に悪く、渓流では非常にフックオフしやすくなるので止めました。がまかつC12-BやC14-BVを使ってください。
- フック: ドヒーク HDG645、がまかつC12-BまたはC14-BV #14
- スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 25Dまたは50D
- アンダーボディ、オーバーオディ&ヘッド:フライフォーム ブラック
- ボディ:テックストリーム ブリルUVブラック
- インジケーター:フライフォーム オレンジ
- レッグ:ヘアライン ファインラウンドラバー ブラック
使い方
流れが速い場所ではバブルレーンの脇に落として魚へ気づかせてからナチュラルドリフトさせます。
14番サイズの甲虫としての使い方がベストで、10番サイズにすると浮力との兼ね合いで魚が吸い込むときに転がりやすくなりフッキングが悪くなります。
魚の反応を見ながら、初めは#14を上流へ落としてナチュラルドリフト。反応が悪い時はパラシュート・ドロップして着水インパクトで気づかせます。Uターンするようであれば同サイズのアント系のパターンもしくはパラシュート系のパターンへ変更。反対に反応が鈍いようであれば、もっとインパクトのあるテレストリアルへ変更します。
止水のトラウトやバスギルを狙う場合は、ループをシュートした後で、ラインを引っ張ってオーバーターンさせてフライから先に水面を叩くように落とすとフライへ意識を集中させられて魚へのコール効果が大きくなります。
戦績
- ヤマメ、ニジマス
- ブラウントラウト
- ニッコウイワナ、エゾイワナ、ブルックトラウト、オショロコマ
- ブルーギル
- ラージマウスバス(小型)
- コイ
タイヤー
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