VWキャンパー戻り旅 3日目: 葛根田川のイワナとヤマメ

2024/04/26イワナ,キャンピングカー,フライフィッシング,ヤマメ,ユーロバン,岩手,葛根田川

少し冷え込んだ早朝、眠気もあって寝袋の中からなかなか出てこれません。コーヒーのためのお湯を沸かす間、ヒーターを点けてやっとこさ起床スイッチオン。最近、釣りしていなかったので体が完全に都会人になってますね。

それにしても美しい岩手の景色・・・。朝の清冽な空気に魂を洗われる思いです。ただの田園風景なのに、色彩の世界が視界いっぱいに広がります。

朝食を済ませた後は、川沿いに運転しながら上流まで釣るためにフル装備へチェンジ。狭い場所でも楽に釣れるように、いつもの8フィート0番タックルを組んで出陣。それにしても色鮮やかな美しい景色で、釣りなんかせずに景色だけ見ていても飽きません。

葛根田川C&R区間、最下流でスタート

川面の景色はこんな感じ。バックスペースも開けていて、4番タックルでも伸び伸びキャストできる川がずーっと続いています。

大きな玉石の間をすり抜けながら、C&R区間の最下流部分をとりあえず2km弱ほど釣ってみましたが、ヤマメの筋、イワナの点を丹念に流しても一回だけ小さいヤマメが出てきただけで、あまり反応がありません。川底へ砂がかなり溜まっているせいか、虫も出ていません。上州屋で聞いた時には、ここの魚たちは環境に合わせて遡上したり降ったりするそうなので、雪代もまったくなくなったこのタイミングでは上流を狙ったほうが良さそうです。

葛根田川C&R区間、上流へ

玄武洞と呼ばれるマグマが冷やされて固まった豪快な玄武岩の塊がむき出しになった一帯の上から入渓します。岩手山の南麓を流れる葛根田川は水量も多くて景色も素晴らしい良川です。普段、東京の狭い渓流を釣っている人間からすると、ポイントだらけでよだれが出そうです。

イワナで有名な川ですが、しっかりと流せばヤマメも出てくるかもしれないので、ティペットは0.5号フロロを一ヒロ半とります。

狙いは的中。すでに日が昇っているので底についているヤマメが一発目で出てきてくれました。尾びれと腹びれの大きい綺麗なヤマメはこの一匹の後は出てきませんでしたが、それで充分です。

この後は筋についている魚は出が速くて、ほとんど針がかりしづらかったり、かかってもすぐにフックアウトしてしまったので、イワナに狙いを絞り緩めの場所を流れの手前・向こう側を問わずに丁寧に攻めていきます。

尾びれが大きい綺麗なイワナが何匹か釣れてくれました。20cm少しくらいの型が揃ったイワナたちなので、この場所のアベレージサイズはこれのようです。

大きい岩が入っているポイントは大きめの魚がいるはずなので、しつこくフライを落として誘いをかけてから、焦らすように流したらフライを見に来ました。岩の下へ戻ってしまう前に、少し長めに流したらガポン!と出てきたのがこの一匹。25cmくらいですがサイズアップです。

お昼過ぎには東北道へ乗って帰京しないとならないので、11時ぴったりに納竿。

今回のワンフライ:ブリル・スパイダー

実はフライタイング道具一式が車の中に置き去りだったので、無謀にもフライのストックがロクに無い状態でした。そんな状態で使い続けたたった一本の毛鉤がこれ。

底にくっつく魚を呼び出すために巻いておいたオリジナルパターンですが、がまかつC15-Bの水中へ沈む部分へテックストリーム「ブリルUV」だけでボディを巻いてあります。

いわゆる半沈みの「クリンクハンマー」系のフライになりますが、アピール力を増すためにボテボテっとしたボディにすると浮きの悪いフライになるので、ブリルUVだけだとアピール力は担保しつつ、マテリアルは少なくなるので助かります。パラシュートポストへ大きめのコックハックルをパラリと巻くだけの簡単パターンですが、沈めても使えます。便利な一本です。

東京までの長旅へ

これから一気に東北道を南下する前に、旅の汗を流すために葛根田川沿いにある「ロッジたちばな」で日帰り温泉してきました。じっくり調子の悪い肩や歩き疲れの腰を温めて、ロングドライブに備えます。

オラ東京さイグだ!

盛岡ICに乗ったのが13:15頃。そこからひたすら東北道を南下しながら、SAからSAへ休み休み運転し続けて、自宅そばの駐車場についた時は1:35頃だったので、12時間以上のロングドライブでした。VWキャンパーの座席はレカロシートなので、疲れづらく、キャビン側はベッドにしてあるので無理せず休みながら走れるのは強みです。休憩や仮眠、合間の仕事に6時間くらい使っているので、実際の走行時間は6時間くらいでしょうか。

車をピックアップした青森のリペアガレージKからの総合距離はなんと946km! 
滅多にいけない東北ですので、次回はちゃんとリサーチして釣ってこようと思います。

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