エクステンデッドボディを作る:ディアヘア編

2023/09/19フライタイング,フライパターン,フライフィッシング

モンカゲやホッパー、バックフロートウェットなど、浮力と質量が欲しいエクステンドボディを作る方法はいくつかありますが、ディアヘアは中空構造となっており強く浮力が浮く天然素材ですのでボディ材にうってつけです。

ここではディアヘアを使ったエクステンドボディを紹介します。

ツールの準備

チューブフライ用のニードルまたはマンドレル(心棒)を使います。先端にテーパーが付いているニードルの方が抜きやすく綺麗な仕上がりとなります。

あらかじめチューブフライ用のニードルやマンドレルがセットになっていて、バイスヘッド2種類と交換しながら使える便利な3-in-1バイス。

また、滑りが良くて細くて強いスレッドを使わないと作業しづらく耐久性も出ないので、GSPスレッドを使い、滑り止め・補強剤としてハケ付き瞬間接着剤を使います。

ディアヘアの毛先を揃えるのに必要となるヘアスタッカー。

ステップ・バイ・ステップ

心棒となるツールをバイスにセットして、エクステンドボディの長さだけGSPスレッドで下巻きを行います。あとで締め込みを行う必要があるので、余りはカットしないでください。

ヘアスタッカーで毛先を揃えたディアヘアを右手で掴みます。

カーブドボトキンは引っ掛けておけるので便利

心棒の先端のスレッド下巻きの終点より長くなるように調節したら・・・

左手に持ち替えて位置を固定します。

GSPスレッドで3回ほど巻きつけて少し締め込みながらディアヘアを回転させて心棒を包むようにしてから、締め付けて仮固定します。

瞬間接着剤を結び目のヘア側のみ(心棒に付着しないように注意)ハケでつけて、さらに3回ほど巻きつけて締め込んで固定します。

関節1個分だけスレッドを斜めに移動したら、6回巻き締めを繰り返します。

ボディの最後まできたらスレッドを締め込んで

瞬間接着剤を結び目だけに付けたらウィップフニッシュします。この時スレッドをまだ切り取らないでください。

瞬間接着剤が乾くまでに、余りのスレッドとボビンのスレッドを両手で締め込みんで緩みを無くします。
締め込み終わったら、スレッドの端をカットします。

ボディを心棒から引き抜きます。

このテクニックを使うフライ

レッグの存在はドライフライやニンフの「生命感」の演出に高い効果があります。

※パターンは近日アップデート

マテリアル

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