アダムス

2024/08/27GSPスレッド,キャッツキル,ドライフライ,フライパターン

アメリカ東海岸で「ドライフライを巻こう!」と思った時に一番最初に巻く確率が高いと思われる定番のクラシック・ドライフライ、それがアダムスです。オリジナルは1922年にミシガン州のタイヤー、レオナード・ハラデーが友人でオハイオ州の弁護士のチャールズ F. アダムスに頼まれて巻いたドライフライ。2枚のハックルティップがカゲロウの羽根を表すのが特徴です。

実は私がこのパターンを教わったのはニューヨークのフライショップに務めるキャッツキル・ピューリタン(キャッツキルの川をクラシックパターンで釣ることを至高とする人たち)のタイヤーからだったのと、キャッツキルでドライフライの釣りを覚えた人は私も含めてみんな必ずアダムスがフライボックスに入っているため、ずっとキャッツキル・ドライフライだと思ってました。実際はイングリッシュ・スタイルのドライフライの影響を強く受けたドライフライです。

どちらにしろ私にとっては記念すべきドライフライで、生まれて初めてドライフライで魚を釣ったのが12番のアダムスで釣ったネバーシンク川のブルックトラウトでした。

今回のアレンジ

なんとなくミシガンの川で使われていた頃をイメージして、普通にヘッドを短め&ハックルたっぷりに巻いています。キャッツキル風に巻く場合は、ウイングとハックルの場所を後ろへ少しずらしてヘッドを長めにフィニッシュします。これは午後遅くに始まるハッチの最中にマッチザハッチのためにフライ交換を頻繁に行うためですが、オリジナルはそうでなかったと思われます。

マテリアル

フック:ドヒーク HDD301 #14
スレッド:テックストリームGSPパワースレッド 22/0ブラック
ウイング:グリズリーヘンネックハックルのティップ2枚
テール:コックハックルとマラード(オリジナルはヘンハックル)
ボディ:ドライフライ用ダビング アダムス グレー(ダンでもOK)
ハックル:マイクロバーブのコック・サドルハックル、グリズリーとブラウンを合わせて同時巻きする

使い方

日中の釣り上がりで使う場合、空中でターンオーバーさせてから水面に落とします。こうすることで2枚のハックルウイングが揺らめいて魚にはカゲロウに見えると言われています。

午後のマッチザハッチで使う場合、トラウトがライズしている1m以内に「フワッ」と着水させます。日本の渓流トラウトに使う場合は・・・もっと現代的なCDCソラックスダンなどのパターンで良いんじゃないでしょうか?鏡のような水面にドライフライを「ポサっ」落としてトラウトが下から浮いてくる、それをゆっくりと咥えて・・・そんなドラマチックなシーンでこそ使って面白いパターンだと思います。

戦績

  • ブルックトラウト
  • ブラウントラウト
  • ニジマス

タイヤー

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