フライフィッシングについて – 必要なアクセサリー(小物)、ウェア(服装)、ギア(装備)

2020/12/04フィールド,フライ,フライフィッシング,プレゼンテーション,リーダー,ロッド,入門,初心者,対象魚,,毛針,毛鉤,,道具

フライフィッシングで狙った魚を釣り上げるためには、「リーディング&アプローチ」「フライ」「キャスティング」「プレゼンテーション」「ストライク&フックセット」「ファイト&ランディング」「キャッチ&リリース」の7つのステップが存在します。変化する天候の中、決して足場の良くない場所へアプローチしたり水中へ立ち込んだり、揺れるボートの上から行われるフライフィッシング。手際良く安全に釣りを行うために便利な道具が揃っています。

主なアクセサリー(小物)

釣りの最中に頻繁に使うアクセサリー。フライベストやヒップバッグのポケットに収納しておいたり、ピンオンリールやホルダーにぶら下げておいて、現場ですぐに使えるようにしておきます。

道具の名前説明
フライボックスフライを収納するためのボックス。使うフライのサイズに応じて便利なものを選んで揃える。
ラインクリッパーフライ交換やライン交換の際に、ティペットやリーダーを素早くカットするための爪切りの形をしたラインカッター。一般的なステンレス製のものや海水で腐食しないセラミック製のものがある。
フライ・ドレッシング水で濡れたドライフライやインジケーターヤーンの浮力を復活させるためのフォーミュラ。パウダータイプ、リキッドタイプ、ジェルタイプの3種類がある。
フライライン・ドレッシング使っているうちに汚れてくるフライラインの表面を整えて滑りを良くしつつ保護するための潤滑剤。ティッシュやパッドに付けて、ラインを挟みながらドレッシングする。浮きを復活させるフローティングライン用とシンキングライン用がある。スプレータイプのものが便利。
ストライク・インジケーター魚のストライク(アタリ)を察知するためティペットやリーダーに取り付ける目印。水に浮くヤーンを使ったものや、発泡フォームを使った浮力の高いもの、環境に優しいパティ状のものなどがある。
シンカー・パティタングステン粒子を練り込んだ環境に優しい粘土(パティ)状の重り。使う量だけをちぎって、沈めたい部分へ付ける。
フォーセップ魚の口の中に刺さったフライを取り除くために使われる、シザープライヤーとも呼ばれる先の細長いハサミ形のペンチの事。実は外科手術用に使われる小型の鉗子と同じものを使っている。
ランディングネット魚を取り込むために使う手網。
魚を傷つけづらく匂いも残らないシリコンラバーネットのものがおすすめ。木のフレームのものや、折りたためるもの。足場の高い場所で使える伸縮式の玉網もある。
使わない時はフライベストの背中に吊ったりヒップバッグのベルトに引っ掛けたりしておく。
偏光サングラス水面の反射を減らし、水中の様子を見やすくすることで魚だけでなく足元の岩なども見やすくしてくれる。
キャストの時に飛んでくるフライから目を保護するためにも必須。

主なウェア(服装)

釣り場での行動を迅速かつ安全に行うための服装。次々と変化する天候の中で疲労や体調不良を防ぐことは危険を未然に防ぐことに直結します。

道具の名前説明
フライベストティペットや替えのスプール、フライボックスなどのアクセサリー類を収納しておくためのベスト。
バックパックと一体化したものや、着脱可能なものもある。
帽子日差しを遮ったり、ひさしへフライを刺しておいたり、飛んでくるフライから頭を守れるので重要なのが帽子。ベースボール帽タイプが主流だが、好みのものを選んでかぶっておけばいい。
ハードシェル(防風・防水・透湿性のあるジャケット)急な天候変化から身を守る服装の一番外側をハードシェルという。帽子の上からかぶれるよう大きめのフードがついており、雨の中でも快適に行動ができるようになっているものを選ぶ。天候への露出による体温低下を避けるために、安全装備として必ず携行する。
ミドルレイヤー(保温性のある中間層)寒い季節や場所の保温性のためにハードシェルの下に着用するフリースやダウン、暑い季節に汗濡れを最小限にするため速乾性のあるトレッキングシャツなどの事。
行動しやすくするだけでなく、休息時の体力回復も早めてくれる必須ウェア。
ベースレイヤー(保温・透湿・速乾下着)肌と直接接触する下着のこと。汗濡れを抑えるための速乾性素材のものや寒い季節の保温性を維持するためのウールのものなど、季節や場所に応じて使い分ける。
ストッキングウェーダーとウェーディングブーツ狙った魚へアプローチするためにストーキングや待ち伏せしたり、水中や濡れた場所を移動するための滑り止めがついた超長ズボンと靴のこと。転倒しづらいストッキングとブーツのセパレートタイプを使う。

季節や状況によって湿気を逃すゴアテックスのような薄手のタイプや、寒さに強いネオプレーンを使い分ける。真夏の暑い季節には、「ウェットウェーティング」と行って、ウェーダーを履かずにブーツだけで過ごすこともできる。
靴下靴擦れや保温のために厚めの靴下をはく。

主なギア(装備)

収納やアプローチのためのもの、釣り場探索のためのものなど、様々な道具を駆使することでその日の釣果が変わります。

道具の名前説明
スマートフォンとポータブル充電池天候や潮回りのチェック、緊急時の連絡はもちろん、カーナビやデジタルカメラにもなれば、ハンディGPSにもなる。仲間との情報交換など、釣果を左右する重要なツール。電源が入らないといざという時に困るので、ポータブル充電池は必須。長い釣行となる場合はソーラー式のものも持っておきたい。
ヘッドライト早朝や夕闇で手元を照らしたり、暗い時間の移動などに必須のヘッドライト。急な雨や水中における防水性能が求められるので、IPX8表示のものを使う。予備の電池も持っておこう。
ファーストエイド簡単な怪我や虫さされも、人里離れれば行動に支障をきたす原因となる。
ウェーディングスタッフ釣り場までの悪路や水中での転倒防止に使えるトレッキングポール。水中でも使いやすいように工夫されている。
ボートバッグあらかじめ必要なタックルやアクセサリー、弁当や飲みのを収納しておけば車からボートへ一回で移動できるので便利。車内に置いておいて、必要なものだけをベストやヒップバッグに移したりと便利に使える。
ヒップバッグ腰回りに装着するバッグ。暑い季節に装備を軽くしたり、ボート上でボートバッグとは別に身の回りのものをしまっておくなどに便利。
コンパクト・デジタルカメラ釣った魚の記念だけでなく、釣り場の状況やアイデアなどをメモすることもできる便利なツール。スマートフォンでも兼用できるが、マクロレンズがあるので観察にはこちらが便利。
ハンディGPS森や藪の中から水辺への安全なルートを確保したり、引き返す時のウェイポイントを記録しておいたり、DIYの釣りや探検には欠かせないデバイス。
スマートフォンでも代用できるが、専用のものはGPSとGLONASS(ロシアの衛星が使える)の両方が使えるだけでなく、自作のマップを使えるのが利点。

まとめと続き

フライフィッシングというスポーツを紹介するために、ここまでざっと並べてきましたが、いかがだったでしょうか?道具が多すぎる?難しそう?

でも大丈夫。レンタルできるタックルを置いている管理釣り場もあれば、スターターキットも売っています。筆者も90年代にフライフィッシングを始めた時は、ニューヨークの外れの古いタックルショップの壁にかかっていた古ぼけた$45のスターターキットで完成品フライを購入してバスやブルーギルを釣っていました。始めは簡単な釣りから始めて少しずつものを増やすのも楽しいものです。

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