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2019年 ゲームフィッシュ人気ランキング BEST 16

2020/12/18fish in japan,Fly fishing,GT,top 10 most wanted fish,クロダイ,ゲームフィッシュ,コイ,トラウト,バス,フライフィッシング,ランキング,人気の魚,対象魚,日本

いよいよ今年も待望のランキング発表の時期がやってまいりました!
本ランキングでは日本からトリニダード・トバゴまで世界101ヵ国(2019年度)からアクセスのある本サイトをGoogle アナリティクスのアクセス集計データに基づいて、どの魚の情報が一番長く多くの人たちから閲覧されていたかを「興味指数」としてランク付けに使っています。

ラグビーワールドカップ日本大会が熱く盛り上がった今年は「TOP10」方式を改めて、「BEST 16」「BEST 8」「BEST 4」で見ていきます。

日本からのアクセスが高く維持されつつ、オーストラリア勢が一気に増えた今年。甚大な被害をもたらした台風に見られた「気候変動」は、フライフィッシングの世界にも大きな影響を与えました。昨年ランク落ちした魚たちも復活!今年の順位の変動はランキングが始まった2011年から目にしたことがない激しさとなりました。

あなたの愛する魚は大丈夫?それではランキングを見てみましょう!
(それぞれの魚について名前をクリックすると詳細情報を見れます)

BEST 16 – ランク湾の外から大回遊!

BEST 8 未満はスコアが近いため勝敗が大きく入れ替わるのですが、今年は尋常じゃない入れ替わりとなりました。ランク圏外へ追いやった猛者どもはどの魚?

#16: ブルック・トラウト/Brook Trout (new)

奥日光のチョークストリームから、あの魚が下山してベスト16入りしました!

日本へフライフィッシングを伝えたグラバーと彼を支えたパーレットが私たちに残してくれた宝の魚ーブルックトラウト。ドライフライのメッカ、アメリカのキャッツキルと言えばこの魚でもあり、ドライフライ愛好家であれば釣らねばならない魚でしょう。

#15: シマアジ / White Trevally (12->15)

数あるアジ科の魚の中でキロあたり最高級の「泳ぐ次郎寿司」。同じトレバリーでも、ロウニンアジとは対局のシマアジが動乱の中でもベスト16に踏みとどまりました。

大きく伸びて広がる口で餌を吸い込むため、昼間は繊細な捕食に合わせたプレゼンテーションが求められるテクニカルな面も。ちなみにシマアジの美味しさは人間だけじゃなく水中の捕食者たちも知っているので、この写真の小笠原・母島のシマアジの前の2匹は、湾内のサメというサメが一気に群がって食べられてしまいました・・・。

#14: イトウ / Sakhalin Taimen (return)

一時期、犀川や管理釣り場にいた頃はランク上位だったイトウ。長らく北海道の原野に潜んだ後に一気にカムバック!

日本のトラウトのファイト部門の頂点に君臨するイトウは、飼われていてもエネルギーは変わらず、秘技・テイルウォークでフライとアングラーの自信を吹っ飛ばしにきます。安定の朱鞠内湖で釣る?ストイックに道北の川で釣る?

#13: ライギョ / Northern Snakehead (8->13)

安定した人気を誇るヌシのライギョもついにランクダウン。

TFFCCのメンバーも翻弄される神魚。関東近辺では釣れる場所がどんどん限られていますが、四国と九州はポイントだらけです。熱きライギャーから「ライトタックルでもリリースは丁寧に!」とお声がかかっておりますので、フライフィッシャーの我々もリリーサーなどを完全装備で臨みましょう!

#12: イワナ・アメマス (その他亜種含む)/ White-spotted Char (7->12)

ランキング上位の常連だったイワナもBEST 8落ちの苦戦!

どんな浅い場所でも生き抜くたくましさと岩の下に隠れていて突然現れる意外性はまさに忍者。あぁ食べたい・・・でも釣られたくない・・・そんなためらいを感じさせながら大きいフライにガバッと出てしまう性格と季節や地域によって見せる多様な体色で釣り人を飽きさせないイワナ属の親分です

#11: ナンヨウチヌ / Pacific Seabream (new)

オーストラリア勢が一押しの「太平洋=Pacific」の名前を冠につけたナンヨウチヌがついにランクイン!

日本では先島諸島にしかいませんが、東南アジアからオーストラリアにかけての環太平洋諸国ではチヌといえばこの魚。国際人を自負するそこのフライフィッシャーのあなたにぴったり!西表島のマングローブ帯で待っている彼らをぜひ狙ってみてください。

#10: ヒラスズキ /Blackfin Seabass (return)

ランク圏外の太平洋の荒磯から奇跡の復活を遂げたヒラスズキ 。

瞬時にフライを見破る眼力、スピード、引きの強さ、どれをとっても最高のターゲットです。シーバスが東の横綱ならばヒラスズキは西の横綱!TFFCCメンバーが西日本に手薄だったため、今年はきちんとリサーチしてきました。

#9: ギンガメアジ/Big-eye Trevally (return)

同じくランク落ちから復帰したギンガメアジ。我が国を代表する「死滅性回遊魚」は帰ってきました!

夏から秋にかけて黒潮に乗って本州・九州・四国各地の沿岸へやってくるメッキとも呼ばれるギンガメアジ。ストリーマー フィッシングの入門魚として最適です。

BEST 8 – 日本代表が健闘!

#8: マアジ/Japanese Jack Mackerel (new)

いきなりBEST 8入りした日本の食卓には欠かせないマアジ。アジングブームは再度到来するか!?

手持ちのトラウト用タックルで始められるだけでなく、フライフックもトラウトサイズで大丈夫。狙える時期も通年、タナやポイントを外すと食ってこない明確さでソルトフライの練習魚として最適な魚です。

#7: マゴイ/Common Carp (3->7)

安定した人気のコイも、今年は番狂わせでベスト4前に敗退!

もしあなたが家の近所でフライリールが悲鳴を上げて逆回転する恐怖を味わいたかったら、この魚を無視することはできないでしょう!ボーンフィッシュなどのボトムフィーダーの練習にも最適なコイ。パンなんか撒かずにサイトフィシングで仕留めてみてください!

#6: マルタウグイ/Far Eastern Dace (return)

ランク落ちから驚異的な遡上をしてきたマルタ!なぜマルタ?

なぜだ?そんな声が聞こえてくるかもしれませんが、東京&神奈川という巨大フライフィッシャー人口圏では春になると産卵のために婚姻色を身にまとって遡上してくるので、春の風物詩として愛されているマルタさん。実際は通年汽水域で狙える魚で、上の写真の多摩川のマルタも上げ潮の時間にウェットフライのスイングで釣れています。

#5: ロウニンアジ (GT) (5->5) – Giant Trevally

「1本でもニンジン、小さくてもジャイアント・トレバリー」ことロウニンアジは今年もポジションをキープ!

きちんと狙うと神経質なところを見せるくせに、4番ロッドでギンガメアジ、6番ロッドでカスミアジを相手にしていて油断していると、突然現れてフライをひったくってティペットを引きちぎり、アングラーを絶望の淵へ叩き落す荒武者。それがロウニンアジです。我が物顔で泳ぎ獰猛な動作を見せるかと思えば、小魚の群れに見つからないように浅いリーフや岸際ではなんと平たい体を横に寝せて接近する頭脳プレイを見せたり、図体だけではない好ターゲットです。引きの強い肉食魚ばかりフライで狙う「ストリーマーフィッシング」愛好家の中ではトップに君臨する皇帝です。

BEST 4: 令和の大変動!

#4: スモールマウスバス/Smallmouth Bass (5->4)

アメリカからやってきたブラックバスの「口が小さい」弟分、スモールマウスバスがついにBEST 4へ進出!兄のラージマウスバスを大きく引き離す快挙です。

誰が移入してどこへ広めたのかは、決して聞いてはいけない暗黙のルールに守られ、今や「川バス」や「虎バス」と呼ばれる身近なスモーリーくん。シーバスが遡上しなくなった川の生態系のニッチを担当しています。

#3:ヤマメ・サクラマス(サツキマスその他亜種含む)/Cherry Salmon (1->3)

な、な、なーんと2011年から始まったランキングで首位を8年間守り通した女王陛下がランキング山の頂上からついに滑落!気候変動はランキング山の氷さえ溶かしてしまったようです・・・。

「桜」「皐月」の名の通り、日本文化を体現する彼女たち。世界のアングラー達も認める見事なプロポーションと宝石のような体の模様。令和の時代も健在な東洋の女王陛下に栄光あれ!

#2: シーバス・スズキ/Japanese Seabass (2->2)

間違いなくニッポンを代表するゲームフィッシュであるジャパニーズ・シーバスことスズキ。我らが東京湾のキングはラグビー日本代表の健闘のごとく、他の海水魚を寄せ付けず堂々と2位をキープ。

ストライプドバスやヨーロピアンシーバスを釣ってきたアングラーたちも納得するゲーム性の高さと見事な魚体。徐々に1位との差を埋めている今、栄冠を手にする日もそう遠くないかもしれません。

そして今年の優勝は・・・?

#1: クロダイ/Blackhead Seabream (4->1)

西日本では盛り上がっていた「チニング」は中日本へ伝播して浜名湖界隈を熱くさせてきましたが、ついに首都・東京へも熱波が到達!古代から現代へ続く日本人の釣り物として決して外せないクロダイがついに頂点へ!

キャスティングのスキルやフライ選択だけでなく、読み、アプローチ、キャスト、コール、プレゼンテーション、聞きアタリ、フッキングと続く天国と地獄を分ける分岐点の多さと要求される段取りの面倒くささにあなたの神経は耐えられるか!?

ボーンフィシュやパーミットの釣りに通ずるボトムフィーダーのサイトフィッシングを日本サイズで実現する楽しい好敵手です。都会の海や潮入の河川でも狙えますが、ぜひ景観の良い浜名湖のクロダイを狙ってみてください。現地には美味しい海産物もたくさん!特にうなぎ好きには最高のロケーションです。

1次予選敗退

今回は僅差でBEST 16入りを逃した魚たちの顔ぶれも一新。

#17: シイラ/Mahimahi
#18: ブリ/Japanese Amberjack
#19: サケ/Chum Salmon
#20: ウグイ/Japanese Dace
#21: メバル/Rock Fish
#22: ニジマス/Rainbow Trout
#23: マサバ/Chub Mackerel
#24: イケカツオ/Queenfish
#25: ブラウントラウト/Brown Trout
#26: ブルーギル/Blue Gill
#27: カツオ/Skipjack Tuna
#28: ゴマサバ/Blue Mackerel
#29: レイクトラウト/Lake Trout
#30: カサゴ/Marbled Rockfish
#31: ラージマウスバス/Largemouth Bass
#32: カンパチ/Greater Amberjack

グラフデータ

2011-2018 年の結果

2018
https://tokyoflyfishing.com/ja/reports-ja/report-2019-ja/top-10-most-wanted-fish-in-japan-2018-ja/

2017
https://tokyoflyfishing.com/ja/reports-ja/report-2017-ja/top-10-most-wanted-fish-in-japan-2017-ja/

2016
http://tokyoflyfishing.com/…/top-10-most-wanted-fish-in-ja…/

2015
http://tokyoflyfishing.com/…/top-10-most-wanted-fish-in-ja…/

2014
http://tokyoflyfishing.com/…/top-10-most-wanted-fish-in-ja…/

2013
http://tokyoflyfishing.com/…/top-10-most-wanted-fish-in-ja…/

2012
http://tokyoflyfishing.com/…/top-10-most-wanted-fish-in-ja…/

2011
http://tokyoflyfishing.com/…/top-10-most-wanted-fish-in-ja…/