微妙なトレバリー – 沖縄県名護市

2023/08/31ウェーディング,カスミアジ,サイトフィッシング,シングルハンド,ソルトウォーター,ソルトフライ,トレバリー,フライフィッシング,沖縄

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家族で沖縄の名護へ2泊3日で旅行へ行くことになったので、いつもの5番フライタックルでソルトゲームをやってみようと決めました。ソルト専用タックルを組もうと考えてはいたのですが、私が行く名護の海岸にはそんなすごい魚がいるわけじゃないらしいし、このタックルで64cmのイトウも取れているので、メバルサイズの魚に効きそうなフライを詰めて、Orvisのラインバスケットだけサンスイで買ってきて出発です。

現地へ着いて海岸へ出て驚いたのは、冬の強い風。午後から吹く強い風は今までフライで釣ってきた湖の2倍はありそうです。次に難しいのがロケーション。私たちが泊まったホテルのある岬は国定公園の海中公園で保護区となっており、その先は土地勘が無いのでピンと来ません。コンシェルジュサービスの方がマリンアクティビティーの釣りの予約を取る方だったので、ホテルから少し離れた海岸から先を教えてもらいました。慣れない行き先でのポイント探しは、地元の情報からが大事だなーと思いました。

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翌朝早く、朝食前にベッドを抜け出してホテルのゲートから10分以上歩く目的地へタックルを担いで移動です。着いた場所は遠浅の砂浜へ川が流れ込んでおり、いい感じの入江になっています。まだ日が昇る前の暗い中、少しずつサーフィン用のショートパンツだけでウェーディングしていきます。気がつくと周囲には手の平サイズのおそらく「ミジュン」と呼ばれる地元の小魚の大群がひしめいています。時々すね毛はつつくのでくすぐったく、クレイジーチャーリーを結んで投げると小魚に当たってしまいます。でも暗い中で「ガポン!」と言う音が沖の方でするので何かが近づいてきている期待で待ちます。

日が昇り始めて周囲の様子が見えるようになったのと同時に、何かの魚が周囲の小魚の群れに突っ込んでボイルが始まりました!たまにヒレがバシャバシャと水面を乱します。脳裏をディスカバリーチャンネルで見た暗い時間に浅瀬で狩りを行う南国のサメのことがよぎります・・・。やばい、本当にサメだったら足を噛まれたらアウトだ・・戻るか・・・いや、釣ってやるぞ!フライを小魚のサイズになんとか近いラビットゾンカーへ結び変えてチャンスを待ちます。

一発目のキャストでストリーマーを引っ張った瞬間、何かが食いつきました。3Xのティペットがピンと張り詰めた瞬間あっさりとプツンと切れてしまいました。ティペットを手持ちで一番強い1Xに交換してゾンカーを引っ張るとUターンしましたが黒い影が後からチェイスしてきます。さらに数回キャストを重ねますが反応が無いまま、日が昇るにつれて小魚の群れとボイルは沖の方へ遠ざかっていきます。

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これを逃すと次のチャンスがあるかわかりません。アドレナリンが体内を駆け巡る中で自分にできるベストなダブルホールでラインスピードを上げて、遠ざかる小魚の群れのさらに沖にゾンカーを落とします。引っ張ろうとしたフライラインが重たくなり横へゆっくりと走ります。今までに体験したことの無いアタリに戸惑い、ロッドで引っ張って合わせてやろうとテンションを加えた瞬間、魚が走り出しました。今までに5番ロッドで感じたことの無い強烈なヒキです!ロッドは根元の方まで曲がり、バッキングラインが50ヤードほど出されては巻き取りを2回くらい繰り返してなんとか寄せてきた魚を見ると、意外なことに40cmサイズの体高のあるアジみたいな青みがかった魚。でも今まで釣った60cmオーバーのトラウトのどれよりもパワーがあります。

困ったことにランディングまで考えていなかったので、ネットがありません!なんとか脇まで寄せて手で掴んでやろうとしましたが、手を伸ばした瞬間に走られて無理なようです。見たことの無い青い魚体のアジ!?仕方ないのでリーダーを手で掴んで浅瀬まで引きずっていき、水中に寝かせてから、さあ写真を撮ってやろうとしたら、突然元気になってフライが口から外れて泳ぎ去ってしまいました・・・。

後でホテルへ戻ってからインターネットで調べると「カスミアジ」だということがわかりました。ルアーで釣ったことがある日本のギンガメアジやフロリダのジャッククレバルと同じような魚に見えますが、足場の良い岸やボートから釣るのと違い、自分も魚も同じ深さの水中で対戦するとすごい迫力です。

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というわけで、突然現れたカスミアジで入魂しそこなったわけですが、リーダーキャッチでもキャッチにカウントされるそうで、これが初めてフライで釣ったような・釣ってないようなトレバリーになってしまいました。しかし、このエキサイティングな肉薄戦!ソルトフライに魅せられてしまったのは言うまでもありません。

結果

カスミアジ:40cmクラス x 1
ミジュン:スレがかりでカウント対象外

タックルデータ

フライロッド: Sage Launch 590-4
フライリール:ダイワ ロッホモアLA 7/8
シューティングライン:Scientific Anglers
シューティングヘッド:Scientific Anglers ST6 タイプ2
リーダー:Tiemco テーパーリーダー9フィート
ティペット: 3x -> 1X
フライ:クレイジーチャーリー#8、ゾンカー#4

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