中禅寺湖2023 春の陣

2023/09/19レイクトラウト,中禅寺湖

TFFCCメンバーが4月の解禁から5月末日までの春期に行ってきた奥日光のレポートです。
今年は去年と違って解禁日の気温が暖かったこともあり、解禁日速報の釣り券数は前年より200人多い700人だったそうです。ただしシーズンの進みがとても早いと言われていた今春、どんな結果だったでしょうか?

写真提供:手塚さん

早いシーズン展開の中禅寺湖

個人主義を重んじるTFFCCなので、毎年中禅寺湖へ行くメンバーは2、3名しか居ませんが、今年の春シーズンは手塚さん、ヒロミキさん、ケンケン、エドと、なんと4名も通っていた盛況な年でした。

いわゆる「回数券一冊」(5日分の金額で6日分の日券と引換できます)と、あらかじめ書き込んでおくためにもらっておく「日券申込書」

年々、放流ニジマスが増えている実感のある中禅寺湖。今年は小サイズの量を補完するためなのか、ややコンディションの落ちる中サイズのニジマスがたくさん入っており、ある程度の飛距離を稼いだり、フォールでもレンジを突破しないと釣れる魚はニジマスばかり、という傾向がありました。

ビッグトラウト=50cmオーバーを狙う目的で行く中禅寺湖なので、一回一回のチャンスをニジマスに持って行かれてしまうのは、「ボウズ回避」にはいいかもしれませんが、「解禁」(ビッグトラウトが釣れること)には障害となるので日券の枚数がかさむことはおろか、下手すると回数券が一冊目で終われないという修行のようなシーズンになりかねません!

ガラモノ解禁

そんな状況なのでTFFCC内で決めた今年の「解禁ルール」(目的達成まで通う)は「ガラモノ解禁」。ガラモノとはタイヘイヨウサケ系のシルバー魚体の魚たちではなく、レイクトラウトとブラウントラウトのこと。彼らの50オーバーが釣れたら達成です。

4月中に早く解禁を達成されたのは・・・

湖ニンフィングの名手・手塚さんのゴージャスなブラウントラウト!中禅寺湖に通い込んだ者にしか見えてこない、その季節とタイミングのハッチを読み解いて、ドロッパーシステムで釣り上げる姿勢には脱帽です。

ただ、レイクトラウトよりも先にブラウントラウトが釣れてくるほどシーズンの展開が早くなっており、ツツジの開花も例年よりも2週間ほど早かったようです。

そんな中でニジマス軍団に手こずりながら、手塚さんでさえレイク解禁を達成したのは三日目でした。

「真のボトムレンジ」ストリーマーゲーム:キャロジット

中禅寺湖に限らず、エリアからアラスカ放浪までこよなくビッグトラウトを愛する男、ケンケン。
そんな彼の飽くなき探究心から生まれたリグ「キャロジット」は、スカジットヘッドのパワーを最大限活用してキャロライナリグを使ってベタ底を狙う最先端のシステムです。

中禅寺のレイクトラウト=暗い時間に回遊するのを狙う、と決まっているように見えますが、実際は湖底の岩やカケアガリなどの地形の中にできる水中の日陰=シェードに定位&回遊してベイトフィッシュを捕食しています。日が高くなってシェードがくっきりと出来てからが本番。とりあえず試してみたかった私は特別なシステムは組まずに、ツーハンド8/9番にスカンジナビアンS3/4でやってみましたが・・・。

根掛かり連発は当たり前!スプーンを釣ったり、PEラインを釣ったり、レイクトラウトのレンジアタックがどういうものかも理解しておらず、アタリ判別で経験だけ積みながら、ひたすら修行の1.5日を過ごしたのでした・・・。

後日ケンケンも合流し、この釣りのエキスパートであるケンケンはシングルハンド10番スカジット、初挑戦の私はツーハンド6番をスカジットもといキャロジットに組んでみました。

入るポイントにもよりますが、狙うシェードよりも遠く20m前後の水深5-8mくらいの場所にキャストして、キャロライナリグの部分をフォールさせて完全に着底させつつ、シューティングラインはテンションを微妙に保っておくことで、段取りとしてはテンションフォール、ボトムバンプ、ボトムトレースを繰り返して行って、シェードに潜むフィッシュイーターを誘います。

やはり漁協放流のニジマスが多いのでフォール中からストライクが出てしまい、そのまま釣れてしまうことも・・・。

さすがこの釣りのエキスパート、ケンケンはボトムの地形をスキャンしながら「ここに着いているでしょう!」と狙いを定めて、シェードに隠れるレイクトラウトを連続キャッチ!解禁です。

本格的なボトム初挑戦の私ですが、フライフィッシングを始めた30年近く前から今まで変わらないのは、フライフィッシングにまつわる「モヤモヤしていて適当でよくわからない」のが大嫌い!やる気というスピードがあればあるほど、間違った理解や習得であさっての方向へ飛んでいってしまう・・・。その様子を「フライフィッシングの曲がり角」と呼んでいます。

さて、とりあえず自分でやってみて「合っている・合っていない」を確かめつつ、ケンケン先生に実釣を見てもらいながら、まずは「ラインごと持っていくアタリ」を判別するところから始めて、フォール中に邪魔してくるニジマスを釣ってしまうところまで進み・・・。ここでケンケン先生からOKはもらいましたが、無情にも彼は先に下山してしまいます・・・。

居残りキャロジット

とりあえずカタチは体得できたので、あとはレイクトラウトを釣るだけ!できれば50オーバーでガラモノ解禁も果たしたいところです。とはいえ、アメリカ時代に本流のフィッシュイーターはやってきた経験があっても、帰国してからの湖ではフィッシュイーターのビッグトラウトを真面目に狙ったことが無かった私の付け焼き刃・・・。当てずっぽうにシステムを沈めても効果が薄いのは分かっていますが、こればかりはやるしかない!

キッチンタイマーもおしゃれなものにして、退屈で死にそうなカウントダウンの時間は友人たちに手当たり次第メッセージして暇つぶしします。

そんなこんなで、何回かレイクトラウトやブラウントラウトをショートバイトでミスったり、バラしたり・・・。苦節3日目にして、やっと念願のシェードに隠れるレイクトラウトをキャッチできました!

サイズも56cmだったので、無事にガラモノ&ビッグトラウト解禁と同時に自己記録も更新できました🎶
これで下山してもOK。

「56の男」登場!

そんなマニアックなフライフィッシングをやっている姿を見ていたお隣さま。ベテランのゼンジャーですが、ツーハンドタックルを今年から使い始めたとのことで、ランディングを見守っていただいたお礼にサポートすることに。

沖合の湖流が表面まではっきりと出るタイミングを熟知されて入られたゼンジャーマンのスペイキャストの先端で泳ぐグレオリには回遊ビッグトラウトがストライク!

素晴らしいファイトを制してランディングしたのは見事な魚体のホンマス56cm! サーモンの風格です。

そして続く2匹目は・・・これまたレイクトラウト56cm!

湖流のベストタイミングで登場し、回遊ビッグトラウトを待ち伏せして鮮やかに決めた「56の男」は颯爽と湖を後にして行きました・・・。かっこいい・・・と影響されて同じことやろうとした私もグレオリを巻いてきてからやってみましたが、回遊レイクトラウトをバラして終了。

でも、回遊ストリーマーとボトムストリーマー、どちらも出来れば湖のフライフィッシングの楽しみは倍増です!

「野巻き」と漁ニジ遊び

本来ドライフライやイマージャー、小型のウェットなどライズ狙いの釣りが多い私。今回あまりにも長い時間をブラインドフィッシングで過ごすこ中で、目の前でライズしまくるニジマスをスルーすることができず、ドライフライやイマージャーで遊びまくっていました。

キャロジット用のストリーマーや回遊狙いストリーマーも足りない分を「野巻き」しましたが、ライズに対応するドライフライもいくつかプロトタイプを巻いていたので、キャロジットを教えてもらったお礼に「湖でドライフライの釣りしたことない」というケンケンに体験してもらうことに。

私がいつも使うマイクロスカジット4番はアトランショートFにしてありますが、これでライズ撃ちを楽しむケンケン。

サイズは20cm弱から40cm少しまで色々入っていますが、それぞれのサイズを1匹ずつで湖のドライフライ実績達成!

春の終わりにモンカゲ狙い&キャロジットしてみたが・・・

今シーズンはストリーマー遊びにハマってしまい、すっかり恒例の「モンカゲ祭り」をやっていないことに気づいた私・・・。回数券が1日分だけ使い切ってなかったので、みんなは山側へ入っていますが、仕事の連絡が入ったら車内リモートワークしないとならないので、フライショップ鱒夢チームの皆さんと一緒に国道側へ。

モンカゲは出ているのですが、浅瀬でつついているのは先日の小型ニジマス軍団ばかり・・・。湖底を撮影してみましたが、すでに水草がびっしりと生え揃っていました。

シャローまで果敢に入ってくるホンマスやブラウントラウトの影も形も無いので、再びキャロジットを試す私・・・。

レイクトラウトはバラしてしまいましたが、尺ウグイ32cmで自己記録を更新して春シーズン終了となりました。

まとめ

中禅寺湖の春シーズンの楽しみ方は人それぞれですが、ニンフィング、ドライフライ、回遊狙いストリーマー、ボトムシェード狙いストリーマーと幅広くいろんなフライフィッシングができることが再発見できました。タイミング要素やシーズン要素などもありますが、中禅寺湖を釣ることでいろんなスキルを磨いたり実績も積んでいけるので、ぜひ遊びに行ってみてください。

この記事のディスカッションに参加する | Join the Discussion

東京フライフィッシング&カントリークラブのFacebook グループ「Friends Lobby」ではメンバー以外の方とのディスカッションも行っています。気になる情報や質問などはこちらまで!