北海道ツアー13日目:根室 – ヒグマ参上!とってもワイルドな標津川と忠類川
さすがに根室国まで来ると夏でも肌寒く、M君が支度する気配で目が覚めてから、コーヒー付きの朝食に誘います。彼は北海道を時計回りにツーリングしていますが、知床峠で体を冷やしてしまった上に初めてのツーリングキャンプでテントも寝袋もスリーシーズン仕様ですので、風邪をひかずにいい旅を続けてもらいたいのです。
一緒に出発してナラワラを見学。ドローンで撮影しようかと思いましたが、一羽のオジロワシが釣り人のように水面を睨んでいます。驚かすといけないので、そっとしておいてM君に別れを告げて、私はワイルドレインボーの大物を夢見て穴場である標津川と支流の武佐川を釣るプランでゆっくりと現地へ向かいます。
標津川と支流武佐川
標津川はサケマス育成河川として有名ですが、支流共々大きいワイルドレインボーがたまに釣れることでも知られています。日高で出会ったビッグレインボー狙いのアングラーからも「80cmとかになるニジマスは海ギリギリの本流まで降りてくる」と教わったこともあり、「大草原橋」という、これまた北海道らしいロマンのある名前の橋の脇へ作業道路があるので車を寄せて川の右岸からエントリーして、ツーハンド6番でニジマスが着いてそうな深みを狙っていくことにします。一通り釣ってみたら、本流をさらに上流まで釣るか、支流の武佐川へ入り直すか決めるつもりです。
まずはお約束になったドローン偵察。橋の下流側は幅は広いですが浅瀬が続きます。左岸の方が深くなっているので右岸へつけてラッキーでした。
続けて合流点もチェックしますがいい感じに森に包まれて先へと広がっています。先行者もいないし、これは期待できそう!
ちょうど朝9:00。ツーハンド6番をスカジット&CommandoティップのS2/3でセットして支流合流点から300mくらい上流まで歩いてからイントルーダーで釣り下っていくことにします。アクセスがいいためか、釣り人のブーツの後がたくさんついていますが、珍しくエゾジカの足跡が一切なく、キツネも見かけません。
野生の証明1:巨大オジロワシ
不思議に思って歩き上がる前に合流点を覗いたら、今までに見たことのない巨大なオジロワシが川面の上にバサバサ飛んでいます!羽を広げると2m近くあって、まるで怪鳥ロック!なんでこんな狭い川にいるのか不思議です。私に気づくと川に未練があるような素振りをさせながら、優雅に海の方へ飛び去っていきました。急いでiPhoneで撮影しようと思いましたが、フライベストのポケットの奥で間に合わず・・・。なるほど、キツネや小さなシカは寄り付かないはずです。もう一度シャッターチャンスが来ないかと出しやすいポケットに入れ替えましたが、オジロワシとはそれっきりでした。
今まで遠くで飛んでいるだけだったオジロワシ、それも「指輪物語」に出てくるようなオオワシを間近で観察できたし大満足!でも会いたいのはワイルド・レインボーであって、ワイルド・イーグルに用はありません。
いよいよ合流から300m上流地点へ着いて釣り下りのスイングを始めますが、全然反応がありません・・・。1時間かけてゆっくりとフライを流していきますが、小さいアタリがたまに出る程度・・・。
これはいきなりヤマメの川で失敗したかも・・・。確かめるために今度は600m上流地点へ歩いて行って、フロートティップへ交換してフライはもはや「餌」となってしまったフェザントテール&パートリッジ、と思ったらラスト一本。流し始めたら案の定、掌サイズのちいさいヤマメが連発します。しかも合流点まで100mくらいで倒木にひっかけてロスト・・・。仕方なく中禅寺湖で使っている14番のストラグル・ユスリカを結んでいたら、木が垂れ下がり雰囲気のある深みで激しいライズ!
これはニジマスに違いないと思い、そこへ流して行ったらヒット!
野生の証明2:ワイルドレインボーなるか!?
合わせたら何もついてないので、キャストし直そうと思ったら何かがピチピチくっついてます。つまんでみたら、なんと!自己最小記録の5cmヤマメ・・・。それもしっかりとフライをくわえています・・・。なんてこった・・・これはダメな川へ入ってしまったに違いない・・・。そうガッカリしていたら元来た合流点の瀬でライズ!よし、今度こそニジマスに違いない!
観察していると飛んでいる虫は見えませんが、イマージャーを捕食している40cmは確実にあるサイズの魚が見えます!これはラッキー!しかし、奥へキャストして大きく定速でスイングさせてもヒットしてきません。2つの流れがぶつかる地点だから見えないえぐれでもあるのかな?今度は奥へ大きくキャストして、メンディングでフライを沈めてから瀬に縦にスイングさせていくと・・・「ズズン!」と重たい手応えと同時にフライリールから直接ランニングラインをひったくっていきます!
あぁ!このアグレッシブなファイトはワイルドレインボーに違いない。ツーハンド6番ロッドを半月に曲げたトラウトはリールを逆転させながら下流へ走りますが、ロッドを倒してドラグを絞って魚を下流側で取り込むためのプレッシャーをかけます。そこで見えた銀色の魚体は阿寒川のレインボー並に大きく、念願の50cmワイルドレインボーがついに私のロッドへ!
さらに今度は上流へ走られますが、Nautlus Xリールのドラグパワーで足を停めて、私も先回りして上流へ。しかし魚は瀬の中へ入った途端に少し大人しくなります。あれ・・・?なんだこれ。野生のニジマスだったら全力でぶっちぎりに行くはずですがあっさり主導権を渡します。瀬から引き離すと再びハードなファイト!瀬に戻すと鎮まります。アァ・・・これはヤツに違いない・・・。ネットインできたのは・・・?
ガチョーン!50cm(ロッドを当ててメモ取りして間接的に計測)のギンギラギンの遡上したてサクラマスが14番のウェットフライ をガッツリ食べています・・・。ワイルド・レインボーならぬワイルド・サーモン・・・。ニジマスを狙っていて御法度である女王陛下を釣ってしまった焦りと意図せずついに「サクラマス」と呼んでいい50cmサイズの立派な個体が釣れてしまった複雑な感情に困惑します。
ちなみに北海道のフィッシング・ルールブックはこちら。たまに改定されているので定期的に読んでおいた方が良いと思います。
北海道フィッシング・ルールブック
あれだけ海岸で苦労して投げて投げてフライへ無反応なサクラマスが、こんな小さいフライにあっさり反応。それも5cmのヤマメと50cmのサクラマスが同じ場所で同じフライに反応・・・。頭が混乱しつつ、水中へつけたまま、水の流れがいい本流の方へネットごと移動させて丁寧に即リリースします。元気に泳いで行ってくれて一安心。
今度は瀬の中ではなく、支流側で激しいライズが始まりました。うーん、今度こそワイルドレインボーなんだろうか、それともサクラマスなんだろうか。でもどうやって釣り分ければいいって言うんだ・・・?ここにサクラマスが入っていることが判明した以上、違法になってしまうので、諦めて竿を置くことにしました・・・。
野生の証明3:ワイルドな森の番人が登場!
ちょうどエントリーしてから2時間半が経ち、これ以上釣りが継続できない場所なので、早めに休憩しようとロッドとネットを立てかけておいて、河原の茂みで用を足してから、水筒のアイスコーヒーを飲みつつ、つまみのグリーン豆をほおばります。しつこいですが、5cmヤマメと50cmサクラマスがほぼ同じ場所で同じフライで続けて釣れた事が理解できず、ワイルドレインボーなんか蹴散らすサクラマスの遡上に一体この先どうやって攻略するか振り出しに戻ってしまい、プランの立て直しを考えますが・・・何も浮かびません。これだけ美しい景観の流れを釣った後に、中標津の街中を流れる流域へ行くのはどうも気乗りしません。
でも気持ち良い川です。これでニジマスがいてくれれば・・・。そんな考え事をしながら武佐川の奥の方で木が垂れ下がっている場所が浅瀬になっているのですが、あそこへ行くとしたらどういうアプローチがいいかなーなんて見ていたら、なんか景色に違和感があります。
しかも風向きが変わったのか、たまに薄らと香っていた牛のうんちの臭いが「プーン」というレベルから「ブブーン」というレベルへ突然強まります・・・。いや、なんかさっきと景色が違うぞ?前進して支流の奥をしっかりと見てみます。
さっきはこういう景色だったよ。何が違うんだ?
今はこっち。
ん!?
明るい茶色の軽自動車が川にスタック?いや待てよ・・・うんこ臭いんだからきっと大きな牛だろう・・・。でもなんで牛が1頭でこんなところにいるんだ・・・?なんかアライグマみたいな体の形だけど、ん・・・?これってひょっとして・・・あららコロコロとよく太ってらっしゃる・・・。
・・・でかいヒグマじゃん!
視点が釘付けになったまま、すかさず腰のクマスプレーを確かめ、いつでも抜けるようにして心を少しでも落ち着かせておいてから、岸へ後退りして音をたてないようにしてフライロッドとネットを束ねて移動できる状態にします。水筒とおやつの空袋をフライベストのポケットに押し込んで離脱できる準備を整えつつも、冷静にオジロワシを撮り損ねた挽回に胸ポケットのiPhoneは撮れる状態にあることも確認。音をたてたりレンズが光ると刺激するかもしれないので、この次のアクションを慎重に判断します。
野生の証明4:ヒグマのベオルクと私
本流の流れを挟めば150m弱の距離が取れています。これまでほのかに牛のうんち臭かった(甘い物と草が混ざって腐ったようなうんち臭)のは初めからヒグマだったことを認識。心を落ち着かせながら観察していると、子熊を連れていない大きな成獣なのでオスのようです。2mを軽く超えるメタボ体形、単独行動のオスに違いありません。森でも目立つ明るい茶色であの大きさ、どうやってあそこまで大きくなれたんでしょう。曇り空が晴れて日の光にクマさんの綺麗な毛が光って神々しいくらいです。まるで神話やファンタジー作品の一場面のようです。いや、そう考えないと怖すぎっす!
ここでは彼を「ベオルク」と呼ぶことにします。素晴らしい個体に出会えた事を幸運と思うと同時に、iPhoneしか持っていない準備不足を恨み、どうやって安全に離脱して車へ戻り、ドローンでとくダネ撮影を試みるか頭の中は打算でグルグル。Google Mapでベオルクの位置を確認すると武佐川とペウレベツ川の合流点から標津川寄りの浅瀬で、良いポジション取りです。私も釣りをするなら彼と同じ場所へポジションを取ります。川へ出てくるルートを見ると放牧場の敷地の端っこの排水溝のようなところから川へアクセスしてきたようです。自分も同じルート取りをするので、ベオルクも私たちと同じアングラーであることは間違い無いようです。
そのまま観察を続けると4本の足でどっしりと川の中へ立ち込んで川の中を見つめていますが、一切アクションしません。遡上していくサクラマスの群れをどうやって捕まえるか悩んでいるようです。そういえば、なんか物悲しそう・・・。見ていると釣り師の性で手伝ってあげたくなってきてますが、野生動物の行動に余計な干渉をすることは絶対に避けるべきこと、と学んできましたので見るだけに留めます。どうやら濡れるのが嫌なのか、頭を水中へ突っ込むこともせず、水の深さと魚の位置で悩み続けている様子。
ふとランディングネットにはサクラマスの匂いが移っているであろうことに気づき、間違って近づいてくるリスクを避けるために、一枚だけでもiPhoneで目一杯望遠にして写真を撮って離脱することに決定(12:04の写真がそう)。シャッターを押しても気にしていないので、調子に乗って動画モードにしようとした途端、急に頭をこちらへ向けてじーっとこちらを注視・・・。気づいたら風向きはこちらから向こうへと変わっています。明らかにこちらに気づいていて、改めて私を見ている=嗅いでいる彼の詳しい表情は見えませんが、視線を交わしたまま、じっと動かずなんか目で訴えかけてきます。距離が空いていてもお互いがはっきりと分かっている以上、動きたくても動けません。
ベオルク:「これは私の食べるサクラマス。アンタはこれ釣っちゃダメよ?」
私:「はい、おっしゃる通りです、ワイルドレインボーじゃないんですぐに水中リリースさせていただきました」
ベオルク:「アンタも魚好きなんでしょ?何ならその立派な道具で俺の代わりに釣って食べさせてくれるかい?」
私:「いえいえ、罪人になりたく無いですし、サケマス捕獲一筋のあなた様の方がずっとお上手でございますよ」
ベオルク:「ワイルド・レインボー?ワイルド・ベアーの方が思い出になるよ?ちょっとそっちへ行っても良いかな?」
そんな心の会話があったか、なかったか。野生動物界から送り込まれたワイルドな監視員にちゃんと伝わるようにスプレーを持つ右手とロッドを持つ左手を大きく広げて
私:「私、忙しいのでお先に失礼しまーす」
と目をそらさないようにして、ベオルクがこちらへ興味を示さないことを確かめつつ、サイドステップでゆっくりと橋の方へ歩き、お互いの視界が森で遮られたところで急ぎ足で車まで戻ります。脱いだベストとロッドを車内へ放り込んでから急いでドローンを飛ばして、さっきのところを旋回させますが、すでに彼は歩き去った後でした。
人間の証明1:標津サーモン科学館で学ぶ
予期せずワイルド・アドベンチャーになってしまいましたが、江戸っ子の学習意欲はそんなことじゃへこたれません。プランを立て直すために予定していたサーモン科学館へ遊びに行くことに。ささっとウェーダーを脱いで短パン&Tシャツに着替えてから、まずは我慢していたトイレへ直行。
トイレへ行こうとしたら、別のヒグマが!
なんだ、剥製か・・・
「やさしくさわって下さい」のメッセージまで添えられていますが、勘弁してください・・・。さっき会ったヒグマと比べるとおもちゃですけど。入場料を払ってお目当ての魚を目指します。
大陸の鈴木さん
まずはお目当てのトラウトが勢揃いの海水大水槽。ロマン一杯の水槽にはなぜか根室で捕獲されたタイリクスズキまで泳いでいます。スズキとヒラスズキは釣っていますが、タイリクスズキはまだなので、いつか台湾に行こうかなんて考えます。
よく食べる伊東さん
ここへ来た目的はこれ。大中小様々なサイズのイトウが飼われていて、餌付けできるのです!あの釧路川と別寒辺牛川では気難しかったイトウが群れで元気に泳ぎ回っているではないですか。
100円のガチャガチャでペレット餌が買えます(50円のお買い物券入りでお得)。今までの体験が嘘のように、イトウたちが次から次へと水面を割ってペレット餌を食べに来ます。面白いので300円をあっという間に散財。空中散布したり、壁打ちしたり、競わせてみたり・・・。コラコラ、イトウをおもちゃにするなよ。
どうせ釣るならこんな元気な個体をトップウォーターで釣ってみたい!もっと水温が低い時期に再チャレンジしようと決めました。
ちなみに「鮭の町」として知られる標津町、この科学館には標津の海岸で発見された世界でも珍しいサケの化石が展示されています。250〜370万年前とのことで、日本という国が作られる遥か前からここにはサケやヒグマの営みがあったわけで、倭人の私こそ彼らにとっては侵入者であるわけです。
人間の証明2:食える時に食っておけ
サーモン科学館を満喫したら、緊張から解放されたこともあってお腹が鳴り始めます。「福住 本店」へ行って「海老天丼」を注文。お蕎麦屋さんの天丼って昔から大好物なのですが、ダイエットのために敬遠していました。人間いつ天に召されるか分からないのだからと思い、食べたサクサクの海老天丼の美味しいことと言ったら・・・。「ンハァー・・・・」と魂の叫びが胃袋の底から湧いてきます。
一気に完食して、車の飲み水タンクから水が減ってしまった(ガタガタ道を走ったために栓が緩んでいました)事を思いだし、このあたりで美味しい水が汲めるか聞いてみましたが、「羅臼あたりまで行かないと無いと思います」とのこと。今回は知床へ行く予定はありませんでしたが、入りたかった温泉も行きたいし、オショロコマや海トラウトの状況を見るのも面白そうです。羅臼方面へワイルドレインボーを探すことにしました。
忠類川も少しワイルド・・・
とはいえ、最大のポテンシャルはニジマス群の多さに定評のある標津川と支流なのです・・・。うーん・・・ベオルクと同じ川で釣るのは気がひけるので、TFCCメンバーのヒロミキ氏に相談すると「こういう時は川筋を変えましょう!」と背中を押されて、ワイルドレインボー探し第二の本命・忠類川をチェック。
河口から2本目の橋へ通りかかったところ河原へ降りるための便利な道までつけてあります。河原までは4WDじゃ無いと厳しいので側道へ入ってすぐの広くなったところへ駐車。ドローンを飛ばして偵察しますが、先行者ののんびり餌釣りのおじさんとジムニー以外は居ないので大丈夫そうです。
車を止めなおしてから降りると、流木を積み上げて山になっている場所の後ろの森から、記憶に新しい甘臭いウンチ臭がモーレツにしてきます・・・。おーっと、ベオルクに先回りされたか?
とは言っても河原には先行者のジムニーが停まっているし、いくらなんでも車の音がする開けた場所では出てこないだろう。念のために手をシンバルのように強く連打で叩いてみますが、ガサガサ音もしないので、手早く様子だけ見るためにスイッチハンド4番に短パン&サンダルという軽装で川へ向かいます。いざとなったら「木化け」で逃げ切るためにポーズの練習。ワイルド・レインボーへの執着と先ほどヒグマに出会った緊張感でおかしくなっています・・・。
何も気づかず先に釣っている餌釣りのおじさんに挨拶すると「ヤマベもニジマスも全然釣れないよー」とのこと。確かに大きくスイングしても無反応で、縦に送り込むと掌サイズのヤマメが釣れてきます。
おじさんが一つ下のランへ降りて行ったので、空いたランをスイングさせてみると「ガツン!」と重たいヒット。なんだよニジマスいるじゃんか、しかも大きい!4番ロッドではとても太刀打ちできず、ラインブレイクされると思ったら、意外にもジャンプなどしてきません。何度か流心へ走られては耐えますが、マイクロスカジットに設計されたロッドパワーでは寄せられません。流れを利用して岸へ寄せて載せることができる浅瀬へ引き入れてネットインしてみると・・・待てよ・・・これはひょっとすると・・・。
ガチョーン・・・ここでもサクラマスか!しかも鼻曲がりのオス!これもお初です!目測45cmのサクラマスはブナが入り始めてこれから命を燃やすのでしょう。お父さん同士、「頑張れよ」と願って素早く水中リリースしつつ、夕暮れの中でベオルクの仲間が気になるので慌てて周囲を再確認します。様子を見に寄ってくるのはおじさんだけで大丈夫そうです。「おお、そんな道具でマスが釣れるんダァ?もっかいやって見せてよ?」と興味津々な呑気おじさんに付き合って法律違反を犯したり、ワイルドゾーンからの離脱が遅れてはたまりませんから、「これ、クマ来ますから帰った方がいいですよ」と忠告して日没前におじさんと一緒に撤収しました。クマって最強の監視員だなーと思いました。
羅臼で停泊中に気づいたある偶然
その後はマップでチェックした川を見ながら海岸沿いに走って行きましたが、結局、羅臼の街に着くまで目ぼしい川は無いし、ゴミ捨てをしたいので羅臼のコンビニで観光客用のゴミ袋を購入して分別してゴミ出し終了。「道の駅 知床・らうす」で停泊することにします。
トイレを借りに道の駅へ入ると観光案内所になっていて、シャチの大きなポスターがお出迎え。そういえば、今朝は大きなオジロワシに始まり、大きなヒグマと出会い、これで大きなシャチと出会ったら陸海空のスターが揃うグラムスラムです!缶コーヒーを買って漁港へ急ぎますが、いくら沖合を見ていてもシャチはおろかアザラシ1匹もいません・・・。
でも海の側でリモートワークしていたら向こうから来るかもしれない。晩酌しながらそう思い、明日は羅臼に1日ステイすることに決めました。
この夜、車内で昨晩野付半島で撮影した星空の写真を現像していたら気になる一枚が・・・。「おおぐま座」の隣になんと「流れ星」・・・。そして私が願っていたのは「かっこいい野生動物と会ってみたい」だったのです・・・。神々が住む島での願い事には気をつけましょう。
オオグマと出会う願いが叶っちゃいます!
タックル情報
ツーハンド6番タックル
- フライ:イントルーダー、フェザントテール・パートリッジ10番、ストラグル・ユスリカ14番
- ティペット:Seaguar Ace フロロカーボン1号、2号
- ティップ:自作フロートティップ10フィート、RIO MOW Tip S4、OPST Commando Tip 12' 132GR S2/3
- スカジットヘッド:OPST Commando Head 325GR
- ランニングライン: 古いエアロシューター(多分20lb)
- リール:Nautilus X L-Max
- ロッド:Beulah Platinum Spey 12’6″ 6番
スイッチハンド4番タックル(他社スイッチ2番相当)
- フライ:フェザントテール・パートリッジ10番
- ティペット:Seaguar Ace フロロカーボン1号
- リーダー:Tiemco O&D 10フィート 3X
- スカンジナビアンヘッド: Scientific Anglers アトランティックサーモン ショート SH4/5 フローティング
- ランニングライン: Ken Cube EXシューティンライン フローティング
- リール: Nautilus FW5
- ロッド: OPST MicroSkagit 10’0″ 4番
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