北海道ツアー12日目パート2:釧路→根室 – 霧多布湿原、 風蓮川と野付半島の夕日と満天の星空

2020/11/25イトウ,キャンピングカー,フライフィッシング,ユーロバン,北海道,根室,釧路

湿原河川をカヤックで釣る実験も終わり、厚岸から離れてチェックしておいた霧多布湿原の琵琶瀬へ流れ込む河川のカヤックルートだけ下見して根室地方へ向かい日没までに野付半島につくルートを取ります。

琵琶瀬のカヤックルート

琵琶瀬の見晴らしを撮影していたと思っていたのですが、撮影できておらず海の方の眺めを。美しい海岸線でずっと見てられそうです。

霧多布湿原は保全地区で守られていますので、エントリーポイントらしいものは無いのですが、「MGロード駐車場」からすぐに琵琶瀬川へエントリーできそうです。ここから「野鳥観察小屋」がある漁港のスロープまでが5kmくらいのルートで、2つのポイントの間も6km程度。近くで見ると流れがほとんど無いようなので、潮の動きによっては漁港スロープから往復でコースをとってもいいのかもしれません。

広大な釧路湿原や別寒辺牛湿原と比べると小規模でソフトな印象ですが見晴らしが良くて湿原デビューにはいい場所だと思いました。ここは独自のナショナルトラストによって守られていて、小ぢんまりとして雰囲気もいいし景色を眺めながらコーヒーで一服していたら空が暗くなってきました。

ここまで日高国、十勝国、釧路国と来てずっと天気に恵まれていたのに、根室国に入った途端に大粒の雨。野付半島では夕焼けと星空を撮影したいので、不安になります・・・。

しばらく走らせていると、風蓮湖へ流れ込む風蓮川と交差するところで雨が止みました。

風蓮川

根室地方最大の湿原である風蓮湖へ流れ込む風蓮川。イトウの繁殖地として知られていますが、サケマス河川でもありニジマスの実績もある川です。湿原と牧場地帯の間の縫って蛇行する川ですが支流沿いに森が広がっていて遥か矢臼別の演習地までクマの通り道になっているようです。

ドローンで偵察してみると下流域はポイントになりそうな箇所も多いですが、ほとんどの部分が道路から離れているのでカヤックのエントリーには手間と工夫が必要でしょう。見通しが効きづらいヒグマ生息地なので難易度は高いと思います。古い線路が残っており、陸っぱりで釣る人たちはこれを伝ってアクセスしているようです。

原野らしい風景と牧場が合わさって、北海道らしい美しい風景です。

野付半島へ

かなり日が傾いてきたので、野付半島まで海岸線の道路をひたすら走ります。

妻の言う通り根室地方はどことなく寂しさがありますが、ここから先は人とクマが折り合いをつけて生きている国=ベアカントリーなのです。

同時にここはロシアとの国境です。海の向こう側にはソ連時代からの不法占拠が続く国後島が見えています。なんとか日が沈む前には到着できそうです。

根室国に沈む夕陽

ここまでキタキツネに合わない日が一度も無かったのですが、やはり小ぶりの1匹が水際を小走りに巣へ帰っていきます。そちらを見ていたら見事な夕焼け・・・。彼はカムイのお使いだったのでしょうか、夕暮れの根室国へ自分もキタキツネになった気持ちで「よろしくお願いします」と一枚。

巣へ帰っていく水鳥も一枚。

すると神奈川からツーリングできていた青年から夕焼けバイクショットのアドバイスを頼まれたので、構図や光の角度を教えてあげていたら、日が一気に落ちてきました。

法律上ドローンは日没後は飛ばしてはいけないので、急ぎ妻や子供たちに残したい風景を空撮します。トドワラを撮ろうと思いましたが、ほとんど林が残っていません。野付半島独特な筆で描いたような優美な線だけ収めます。オジロワシを驚かせたく無いので周囲をくまなくチェックしますが、すでに巣へ帰ったようです。

今度はオジロワシになったつもりで空を飛びます。外海側から見た野付半島。

内湾から見た野付半島。自分が空を飛ぶ鳥にもなれるドローン。

野付半島の星空

ツーリストのM君の旅の話を聞かせてもらいつつ、お互いの冒険談や身の上話をすると長旅の疲れが吹っ飛びます。お腹が空いてきたので、M君も星空を撮りたくてここへやってきたそうなので、同じ仲間同士、星空がくっきりするまで一緒に夕飯にして待ちます。

私が撮りたかったのは、国後の上へ輝く天の川。中国との国境地帯である先島諸島の星空も素晴らしかったですが、ロシアとの国境地帯の星空も素晴らしいです。流れ星が見えたので、いつか国同士がいがみ合うことを止めて、アイヌとカムイ、シサムとロシアの島々が一本の橋として繋がって平和が訪れるように祈りました。

続けて、子供の頃から縁がある北斗七星を撮るために北の空へ。私は子供の頃、顔のホクロが北斗七星になっていたので、いつもなんか親近感を感じてきましたが、この夜は「おおぐま座」として綺麗に輝いているのがはっきり見えました。この時、言葉には出さないとある願望が頭をよぎりました。

後で写真を現像していて気づきましたが、おおぐま座の横を流れ星が飛んでいたのでした。まさか・・・これが原因で次の日に何かが起きる?

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