フラットキャンプ2024 in 浜名湖: 7月の陣

クロダイ,フラット,浜名湖

TFFCCメンバーが今季から初めた浜名湖に集結してサイトフィッシング技術を磨く研修フライフィッシングのレポートです。
今回はカルロス、グチ、デイヴィッド、そしてエドが参加しました。

フラットのフライフィッシング

20年以上前、まだアメリカと日本を行き来していた時代、生まれて初めてハワイ・オアフ島への旅行中に代打出場で体験したフライフィッシングによるボーンフィッシュの釣り。フロリダキーズの地続きの「地フラット」で人がやっているのは見たことがあっても、ボーンフィッシュのフライフィッシングの何がどうなっているのかさえ知らず、友人から借り物のタックルを使い、ガイドが渡すフライを使い、自分が見えていない謎の魚を指示を飛ばされながら釣るというヘンテコ感・・。なまじそれで「釣れちゃった」もので、ロクな学びが無いまま、その後はぶっつけ本番で手探りでやりながら、痛い目にあってきた私・・・。

ロクに魚が見えない状況で、「釣れる時は釣れるし、釣れない時は釣れない」という、何の説明もつかない状態が気持ち悪くて、自分で考えて段取りを組んでフライフィッシングで釣っていく体験を重ねてきたのが「100魚種プロジェクト」になってしまい、その中でフラットでフライフィッシングもやってきました。同様の「モヤモヤ」はTFFCCメンバーズも同様で、自分たちでフラットやのフライフィッシングの理解を深めてスキルアップしようぜ!というのが、フラットミートへ。さらに泊まりで行くフラットキャンプの起源になります。

私個人は貧乏性なので、「車を受け取りに行くついで」や「出張ついで」が多かったりします。

開幕前プラクティス:「忍野式」サイトフィッシング

今回も出張がてらだったので、先行して午前中だけ「忍野式」をやることに。全ての原点は「地フラット」。

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予備知識や経験が無いままフラットに入ってしまうと、なかなか全てが見えている状況に恵まれることが無いので、「サイトフィッシングって一体どうなっているの?」という疑問が解消できずモヤモヤするもの。以前ハワイのオアフ島で試したガイドボートからのフライフィッシングも、「浮いているボート」という足場の高さのおかげでボーンフィッシュの動きがウェーディングと比べてはるかに良く見えるのですが、キャプテンはさらに高いポジションから20m以上先まで見える状態。そこから指示を飛ばしてくるのが、信頼関係のない間柄では「上から目線」でモヤモヤを増やされることさえあります・・・。

キャプテンは分かっているが、アングラーには伝わらないことが多い「温度差」の象徴

このモヤモヤ解消で試してきたのが、さらに足場が高い場所から同じことをやる「忍野式サイトフィッシング」です。クロダイたちの生態を観察できるだけでなく、ペアやチームで行動することが多いクロダイが単独行動を取るタイミングなども確認しながら、「これは口を使う、あれは口を使わない」という貴重な学びが得られます。

さらに完全にはっきりとクロダイが見えている状態というのは、タックルからフライまでのどの部分の余計な動きがプレッシャーとなって嫌がって、フライのどういう動きならパクッといくのか、あらゆる実験ができるので、ここで得た知識が沖縄のフラットで無双なフライとなったり透明フライラインを愛用するきっかけになったりします。反対にトラウト相手のユーロニンフで得た学びがクロダイ相手にも通用したりするので、忍野と同じことができる、という意味で「忍野式」サイトフィッシングです。

いくつか大きな欠点があって、足場が高いために、伸縮式の「ランガンネット」や磯ダモが無いとランディング失敗がほぼ確実なのですが、今回は直前に1.8mの長さに伸びる、「忍野ネット」を紛失してしまっていたので、これまで通りランディングに苦戦することに・・・。
4番タックルなんか使っているから、という説もあります。

開幕 DAY1

二日間メンバーズと沖フラットに入る予定でしたが、みんな1日しか予定が合わないので単独でDAY1。暑過ぎるので下潮ハーフセッションのみやってきました。朝イチのエントリー時には、なんと沖フラットで世界的有名アングラーと出会うことに!

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集結DAY2: 安定のグチ、カルロス番長、脅威のショットガン

DAY2はメンバー3人揃って下潮ハーフセッション前から沖フラットへエントリー。

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シーズンピーク8月の番長のクロダイ

以前はタフなフラットでも手間暇かけて釣り歩いていた番長ですが、カヤックの腕前がパワーアップしたこと、仕事が忙しくなったこともあり、狙い目を決めて重点的に釣るスタイルへ変更。フライはすでに完成されたローカルパターンがあるので、今期は「良い物件選び」がメインテーマでした。

また、南国以上の猛暑だったことで、トロピカル仕様になっていないフライラインはコアが柔らかくて使い物にならず、改めて投入したのがこの透明フライラインの新作!ストレッチも少なく昨シーズンでは悩んでいたフッキング問題も改善。

場数慣れ+常人の1000倍の色覚+ブラジリアン柔術で鍛えられた動体視力の番長。なんと4時間セッションで15匹/日を達成!!何匹かバラしていてボラはカウントしていないので、恐るべしシーズンでした。

開幕 DAY3: デイヴィッドとガイドフィッシング

「フラットのサイトフィッシングを鍛える!」と宣言した去年のマーティン。「もう達成した!」と早くも離脱・・・
今回はデイヴィッドがソロで常連の「ワタツミ」ガイドサービスで出撃。残念ながらDAY3として残れるメンバーが居なかったのですが、スコアイベントには参加。ガイドの喜多さんとのコンビで安定の5匹/日でした。

惜しくも50サイズ=年なしをブレイクしてしまいましたが、さすがモンスターチャレンジ常連!いい魚を引き寄せます。

プレデターシリーズ7月の成績

7月はクロダイがメインのチェックインで進行中です。

まとめ

結論から言えば、カヤックやボートを使い、警戒心の少ないフレッシュな魚が入れ替わり入ってくる沖フラットへ入るのがベストなのですが、条件が悪い中でも狙って釣る方法の入り口は見えてきたシーズンだったと思います。キャストの弱点を克服し、プレゼンテーションを成立させても、食うか・食わないかを決めるのはクロダイなので、魚探しが重要であることは変わりませんが、その精度を高めれば少ない魚影でも結果は出せるはずなので、秘訣は今後も探していきたいと思います。

まだまだ水温が高く、フラットの釣り自体は10月中旬まで楽しめますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

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