フェザントテール&マラード

2020/12/10ウェットフライ,カゲロウ,スイング,センパーフライ,ターン,ナノシルク,フライパターン,メイフライ

日本へ帰国してから最初のチャレンジはアメリカにはいなかったジャパニーズ・トラウト「ヤマメ」。渓流の複雑な流れの中で素早くトップに出るヤマメの動きの所作は、ブルックトラウトの大らかなテンポとレインボーのアグレシッブさに慣れた私には理解不能でパニックになりました。

当時は長ーいロングティペットを使うナチュラルドリフト方法や微妙なテンションをかけて誘う技なんて知りませんので、ありとあらゆるキャッツキルパターンが玉砕し、こっそりとフェザントテール・ニンフを試して咥えさせるもローリングでバラしてしまう体たらく。釣れない、釣れない・・・。

写真は北海道仕様、大きい魚には長いフライと思い4Lフックですが、いつもは2Lニンフフックに巻いています

そんな中で「ウェットで釣れば?」のアドバイスが素直に聞けなかった当時ドライフライ・ピューリタンだった私が思い当たったのは「クイルゴードン」。ウェットフライとドライフライの2つのアレンジがあるパターンですが、これまた当時の私の中では「クイルウイング=ウェットフライ 、フェザーウイング=ドライフライ」という理解しか無かったので、これは「ドライフライを沈めて釣るようなものだ!」と楽観的に考え、唯一ヤマメの反応が良かったフェザントテール・ニンフのボディにレモンウッドダックを・・・と思ったら、なんとレモンウッドダックが売っていない!

グレーマラードで代用

そこで仕方なく「マラード」という似たような見た目の代用品を買ってきたのですが、色の違いは良いとして、困ったことに一つ一つのフェザーが左右対象じゃない!しかもどれもこれも反り返っていて使い物にならん!こんなものは返品して文句言おうかと思いましたが、たくさん入っていて安かったので、今までやっていたストークごとレモンウッドダックを取り付ける手抜き方法ではなく、ストークから切り離して重ねて使う「ロールウイング」という技法を覚える練習をしました。

スイングで釣れず、送り込み&ターンで釣れた

何枚ものマラードがゴミ箱行きとなってからちゃんと巻けたものを奥多摩湖の源流の小菅川で試してみたら・・・ツーハンドじゃないスイングの仕方なんて知らない私には渓流ロッドでどうスイングして良いか分からず、ニジマスは釣れるけどヤマメは無反応・・・。やはりヤマメはダメなのかと思って諦めようと思っていたら、たまたまメンディング中にフライにアタックしてくるヤマメがいたので、「うーん、イマージャーみたいに流してみるか」とわざと沈めておいてから狙った場所になってテンションを咥えてフライを浮き上がらせたら、素直に釣れちゃいました。

スイングしてもダメ。送り込んでターンさせると嘘みたいに追ってきて食います。フライ交換の時に落としてしまって流れて行った物にまでヤマメが「パシャッ!」。というわけでヤマメとこの自作フライのおかげで、あっさりとドライフライばかりじゃなくてウェットも良いじゃないかという転機になりました。

マテリアル

フック:がまかつ S11-2L #10、#14
スレッド:センパーフライ ナノシルク12/0ブラウン
テール&ボディ:フェザントテール
リビング:センパーフライ ルアーワイヤー0.2mm ブラウン
スロートハックル:ヘンハックル・ブラウン
ウイング:グレーマラード

TMCセラミックボビン

GSPスレッドの滑りも良く、ワイヤーに使っても切れづらいセラミック加工されたボビンです。シンプルでロングセラーでGSPスレッドにはこれが一番

戦績

  • ヤマメ、サクラマス
  • アマゴ
  • ニジマス

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