ミクラ(御蔵)キャンディー

2021/08/04サーフキャンディー,ストリーマー,センパーフライ,ナノシルク,フライ,フライパターン,御蔵島

Neversinkアレンジパターン。

イワシなどの稚魚を捕食する肉食魚へ強烈に効く、ボブ・ポポヴィクスの名パターン「サーフキャンディー」。「キャンディー」と名付けられた理由は2つ。とろとろのエポキシが固まっていく行程が、まるで飴細工をしているようであること。また、飴を欲しがる子供のように肉食魚がよく追うから、と言われています。

それを念頭に、伊豆をランガンしたり、バックパック旅行で離島を釣り歩く中で、必要から生まれたバリエーションが、この「ミクラキャンディー」です。最低限のマテリアルしか持っていけない環境でも、簡単に巻くことができること。またサーフキャンディーで唯一の弱点であった、ストリッピングを止めた瞬間に魚がアタックするのを止めてしまうことを防ぐために、固い素材ではなくマラブーをメインに使い、剥がれたウロコに見せるために、クリスタルフラッシュかエンジェルヘアーを混ぜます。

完全に動きを止めた後でも、弱った稚魚がふらふらとフォールする様子を演出できるので、最後の最後まで諦めさせずにアタック率を上げてくれます。2010年シーズンに御蔵島へバックパック遠征した際に、魚を釣らないと晩御飯にありつけ無い、という切実な状況の中、ギンガメアジやカンパチを次々に釣ってくれた、有能な狩人でもあります。当時の仲間たちと「御蔵キャンディー」と名付けました。

マテリアル

  • フック: がまかつ ボーンフィッシュもしくはB10-S #6
  • スレッド: センパーフライ・ナノシルク12/0
  • テール: マラブー(白)とクリスタルフラッシュもしくはエンジェルヘアー・ホログラフィックシルバーをひとつまみ
  • ボディ: マイラーチューブ(無ければクリスタルフラッシュやエンジェルヘアーを巻きつけるか、アルミホイルをちぎったものでも代用可能)
  • アイ:ホログライックアイ2mm(合った方が最後にアタックする確率が上がります)
  • ボディ・コーティング:エポキシもしくはUVレジン

使い方

ベイトとなっている稚魚の動きに合わせるのが基本です。細かくストリッピングし続けて誘いをかけて、そのまま口を使わせるも良し。大きくストリッピングして、ダートアクションを加えてから、わざと止めてフォールで誘うのが、このパターンの本領です。これ以上ストリッピングできないくらい手前へ来たあとも、ロッドアクションで誘いをかけることができます。

釣れた魚

簡単に巻けるので海外の仲間とフライスワップ(参加者全員が一つのフライを人数巻いて提供し合う)によく作っていました。ソルトだけでなくサーモンやコイまで(!)色々釣れるようです。

海水魚:メッキやアジ、シーバス、カツオ、イナダ、サバ、ハタ、ダツ、コトヒキなど

淡水魚:バス、サーモン、コイ

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