パラシュートユスリカ 3HBV
水面でハッチする様々な水生昆虫たちの半沈みの姿勢を表現できる上に、湖やエリアの大型トラウトのパワーに負けないヘビーワイヤー。しかもマテリアルを盛っても強いティペットが通せる横向きのラージアイ。まさに戦うために生まれてきたと言っても過言ではない、がまかつC12-3HBV。
そして湖や管理釣り場など止水の釣り場では欠かせないユスリカパターン。これを表現するにあたり、沈むところは水面直下へ沈み、浮くところはしっかり浮く。でもドライフライであることを辞めない。ロングキャストした先でもしっかり見える。そんなフローティングピューパです。
ワンポイント
セカンドボビンへファインワイヤーを準備
スレッドと同じ様にセラミックボビンに0.1mmファインワイヤーをセットしておきます。
ボディを巻くコツ
水への馴染みを良くするためのウェイト兼リビングとして、初めに0.1mmワイヤーをシャンク部分にベンドカーブまで下巻きしてください。タグエンドはリビングとして使うのでカットせず長めに残しておいてください。
ちなみにカーブフックを巻くときは、ヘッド角度が変えられるバイスが使いやすいのでおすすめです。ここではコッタレッリの「マジックヘッドプラス・ヘッド」を搭載したバイスを使っています。
テックストリーム ミッジスレッドを使い、反時計周りに回転させてフラットなフロス状態にしながら、アイの方から1/4くらい下巻きしたらまたアイまで戻り、次にアイから2/4まで下巻きしたらアイまで戻り・・・を繰り返すと綺麗なテーパー形状のボディが作れます。もしムラのある場所がある場合はさらにフラットにしたスレッドで巻き潰します。
ファインワイヤーを一定のピッチにリビングしてソラックスの位置で巻き留めます。
浮力体でありつつもインジケーターの役割もしてくれる、蛍光オレンジのポリヤーンをしっかりと巻き留めて、ハーフヒッチで仮止めします。止めたところへヘッドセメントまたは瞬間接着剤を一滴垂らして次へ進みます。
接着剤を乾かしつつ、スレッドでパラシュートポストをぴっちり巻いていきます。どれくらいを水面下へ沈めたいかによって、長さを決めますが、ここでは6mm程度にしています。
パラシュートポストを作り終わったら、スレッドへワックスをつけて、根元へハックルのストークを巻き留めます。
そのままパラシュートポストとハックル・ストークを巻きが一体化するように巻き留めていきます。最後まで来たらハーフヒッチで抜けないように留めます。
しっかりとハックルを十分な浮力が得られるだけ巻いていきます。ハックルの根本を狙ってスレッドを斜めに入れて3回ほどしっかりと巻き付けて留めたら、フックシャンクの方へスレッドを戻します。
最後にダビングを少量つけてソラックスを形成したら完成。
マテリアル
フック:がまかつ C12-3HBV #14-16
スレッド:テックストリーム ミッジスレッド ブラック
ボディ:スレッドをフロス代わりに巻く
リビング:ドヒーク ラウンドワイヤー0.1mm・シルバー
ソラックス:シールズファー ブラック
ハックル:グリズリーコックサドル マイクロバーブ
ツール
使い勝手に応じてクランプ&アーム式の「スタンダードバイス」かトライポッド式の「トラベルバイス」のどちらかのプラットフォームを選びます。
ワイヤーが切れづらいセラミック加工されたボビンです。
使い方
止水のフローティングラインの釣りで、魚の回遊コースを読んでおくか、ライズしている魚を探してから使います。
パラシュートポストとハックルがしっかりと浮くようにフロータントを十分に付けておきます。
狙った場所へキャストして、水面下ボディがすぐに馴染むようにやや強めにターンオーバーさせてフライをセットします。流れに沿って自然に流れるようにドリフトさせるか、魚に気づかせるために少しだけフライを動かして波を立ててポーズします。
どちらもユスリカを積極的に食べている魚を見つけた場合は、魚の視界に入れた後は警戒させないためにドリフトさせて置いてから、必要な時だけわずかにフライを動かして誘います。
戦績
- ニジマス
- イワナ
タイヤー
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