CDCミッジソフトハックル

2023/11/26ドライフライ,フライパターン

ちょっとフライボックスが寂しい時にタイングデスクに残った余り物を使って巻ける、恥ずかしい「賄いフライ」の一つです。

フライフックのプロポーション、フラットスレッドだけを使うボディ、わずかなダビング、適当なCDCハックルと素朴な素材で作るためコストがかからないながらも誤魔化しが効きづらく、ツールを利用したテクニックも使うので、スレッドワークやマテリアルワークを学習中の方の練習台にもおすすめのフライです。

フロータントを揉み込めば水面に低く浮くドライフライ、ラインを引っ張って水を潜らせて浮かせば水面直下へ張り付き、水について揉んで浮力を落とせば水中でCDCがフワフワと動くソフトハックル。

管理釣り場や渓流・湖どこでもハッチするユスリカのライズを狙うために効くため、トラウトのライズとフライの食べ方の関係を練習するのにも最適です。

ステップ解説

フックアイの後ろをアイ一つ分隙間を空けてスレッドを取り付けたら、ハックルを取り付けるソラックスの位置でスレッドを往復巻きしてマーキングします。

そのままシャンク後端まで巻き進めたら、反時計方向にスレッドを回転させてフラットスレッドを解いて薄くします。

ソラックスまでの間を往復巻きしながら、ニンジン型のテーパーボーディになるように成形します。

ダビングを少量よりつけたらハックルの下地となるソラックスを成形します。

他のフライでは使えないような毛量が少ないCDCを1枚選び出したらば、こちらの用法でファイバーを切り出し、スレッドループを使ってハックルします。

ヘッド部分をスレッドで整えながらCDCハックルが後方へなびくように仕上げたら、ウィップフィニッシュで完成です。

マテリアル

フック:ドヒーク HDG645 #18, 20
スレッド:ドヒーク NVスレッド ブラック
ボディ:スレッドをフラットにしてテーパーボディ
ソラックス:適当なダビング
ハックル: CDCファイバーをスレッドループで挟んでハックリング 
レッグ:フェザントテール ノッテドレッグ結び目一つ

ツール

戦績

  • ニジマス
  • ニッコウイワナ、ブルックトラウト

「賄いフライ」について

呼び名は聞こえ良くしていますが、日本人的な「もったいない」精神で、「ハサミで切った残り」「いいところとった残り」「色や形が悪いけど捨てられない」というゴミをジップロックに入れて取っておいて、一本足りない時に使う、お好み焼きみたいなフライのことです。

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