北海道のフライフィッシング

2025/10/26

広大な島である北海道。そのスケールを本州に例えると、関東地方全域に中部と東北の一部がすっぽりと入ってしまう広大な面積の中で、本州の気候区分とは異なる空気の中、それぞれの想いを込めたフライフィッシングが楽しめる懐の広さが魅力です。本HPのアクセス、東京に続いて二番目にアクセスが多いのは実は北海道!

TFFCCメンバーも北海道出身者が一定数いることもあり「地域の特性」「これはやらなきゃ!厳選おすすめゲーム」「TFFCC的遊び方」「知らないと困る安全確保やルール」を取り上げます。

フライフィッシング 北海道 関東
更新ノート
  • 2025.9.13・・・佐川急便陸送受取について追記(営業所情報)
  • 2025.6.14・・・初回アップ開始(都度加筆&画像追加)

バラエティ溢れるゲーム性

本流トラウトハンター

緯度が高いため、本州のように山岳地に行かずとも平野部や丘陵部を流れる本流に潜むニジマスやブラウントラウト。ドライフライ、ウェットフライ、ニンフ、ストリーマー・・・、思い思いのタクティクスで本物の野生のパワーを感じてしまえば、忘れることなどできないでしょう。

本流遡上魚ハンター

海から遡上してくるアメマスやイトウを狙って、ウェット&ストリーマーで探り続けるとドン!川でのサーモンフィッシングができない日本で許される本物の遡上魚パワーを全身で感じたいならば、北海道のアメマスとイトウは無視することができないターゲットです。

トラウト天国の渓流

もちろん、山地を流れる美しい川でも、野生動物に注意しながら渓流沿いに森林浴しながらヤマメやイワナを釣る中で日常を忘れることができます。本州とは違う趣のヤマメやエゾイワナ・アメマスとの出会いが待っています。

湖のビッグ&レアトラウト

湖で育った「プラチナレインボー」

雄大な景色の中でビッグトラウトたちやレアなトラウトたちとボートや岸釣で楽しめる湖。また北海道の内水面ではサクラマスは永年禁漁となっているため、然別湖などの完全陸封・湖沼型サクラマス(やまべと同じルールで管理)であれば狙うことができます。

源流の宝石オショロコマ

国内では北海道にしか生息しない美しい斑点を持つオショロコマ。僻地へ行けば波打ち際から10cmでオショロコマが釣れる即・源流もあれば、ヒグマが生息するワイルドな山中をトレッキングする中で出会う美しい源流にもオショロコマが住んでいます。

湧水河川のマッチ・ザ・ハッチ

伏流水が水源のスプリングウォーターの川は水温が安定していてフラットな水面でトラウトたちが様々なハッチにライズしています。
これを推理して1匹を楽しむ。そんな楽しみも待っています。

湿原アドベンチャー

国内最大の湿地帯があるのも特長。その中で釣りをすれば、頭の中は原始時代に逆戻り!野生の魂が叫び、モヤモヤなど空っぽになります。

スペイフィッシングで岸釣りが基本

湿原は泥炭地となっていて歩きではアクセスが制限されるため、カヤックを使って自由に移動することもできます。

カヤックを使って360度一体化するアドベンチャーは最高!

ソルトフライや「海鱒」

北海道は本島と大小の島々で成り立っていますが、本島の海岸線だけで3,066km!日本海、太平洋、オホーツク海、内湾、汽水湖、漁港とバラエティに富んでおり、雄大な大海原には大型のワシが舞い、クジラ・イルカ類も珍しくありません。海のサーモンフィッシングではサクラマス・カラフトマス・シロザケ、シートラウトの釣りの日本版である海アメマス、さらに海と川を行き来しているイトウもターゲットです。

ロックフィッシュ(ソイなど)やフラットフィッシュ(カレイなど)のストック量も素晴らしく、鹿に見守られながら、シャローフラットが楽しめます。

ヒグマに注意!

十勝川本流某所: 歩きたいところを歩き、我が道をいくヒグマ、当日〜2週間前後のフンが落ちているのは珍しくない

北海道では全域にヒグマが生息・活動しており、その移動距離は1日20kmなんて当たり前。いつどこで遭遇しても大丈夫なように安全対策が必要となります。

クマスプレーの発送&受け取り方法

60サイズの箱で主要なクマ対策グッズが爆竹や競技用雷管以外は全て送れる

最寄りの佐川急便の営業所またはサービスセンター(集荷の場合は事前相談)で「クマスプレー同梱」を伝え、所定の用紙を使って送り状を宿泊先または行き先の佐川急便営業所止め指定で陸送で送ることができます。関東からだと道内の離島以外は中3日で届き、60サイズで料金は1,440円となります。

現地の営業所保管は最大8日間となりますが、出発の4日以上前に余裕を持って発送するようにしておいてください。
クマスプレー以外のカセットガスのような可燃物や、くまおどしに使う爆竹・スターターピストル用雷管など火薬を使ったものは引き受けされていないので現地調達してください。

さけます規制

北海道の内水面において、海から遡上していくるサケマスは全て禁漁とされています。育成河川・保護河川の場合は河口の左右の海岸も釣りが禁止されています。また地域によってはさけますが遡上する9-12月の河口部分に定置網や梁を設置していることがあるので、その場合はそれよりも下流側での釣りは禁止・自粛されています。

密漁者が後を絶たないため、北海道警察はかなり厳しく処罰を実施しています。誤認逮捕を避ける為にも「さけます育成場」や「定置網・梁」よりも200m以上上流で釣りを行うようにしてください。

採捕禁止のさけます  規制対象 規制対象外

サクラマス、カラフトマス 、シロザケ(アキアジ)

*ベニザケ、ギンザケ、マスノスケ(キングサーモン)

全ての内水面(河川湖沼) 湖沼で陸封されたサクラマスおよびベニザケ(ヒメマス)- 洞爺湖、支笏湖など
さけ有効利用調査を実施している河川 - 浜益川と忠類川
河口規制のある海岸 規制されていない海岸および

ヤマメ(ヤマベ)の禁漁期間

サクラマスが海へ降った後も河川内に残るヤマメや湖沼型サクラマスを総じて「やまべ」と呼びます。それらは下記の期間は禁漁となっています。

期間 振興局
4月~5月 石狩、空知、後志、渡島、檜山、胆振、上川
5月~6月 日高、十勝、釧路、根室、オホーツク、宗谷、留萌

フィッシングルール

年々厳しさを増しているフィッシングルール。本来の内水面調整規則では不明瞭だった部分をクリアーにしてくれているので必読です。

7つの天気予報地方に分かれている北海道フィールドの概要

「シマウマ用語集」より参照

まず大前提として北海道を一つの「県」として捉えると、全部で13区分されている地方別にそれぞれの特色がありますが、天気予報の7区分がフィールド特性を表しているので個別に紹介します。

道北

大陸からの気候とオホーツク海の気候にリンクしつつも、天塩山地と北見山地が南北を貫く渓流から海まで楽しめるエリアです。

宗谷地方

起点:稚内空港・礼文空港・利尻空港
佐川営業所: 稚内営業所 

ユーラシア大陸のアムール川からオホーツク海へ流れ出した流氷が流れ着く最北端エリア。樺太やロシア・サハリン州と海を隔てて近く同じ魚種が狙えます。猿払村の湿原河川や天塩川河口・下流域のイトウ(=サハリンタイメン)を狙うのがメインとなりますが、他にもアメマスやオショロコマがターゲット。海ではイトウ、カラフトマスやサクラマスを狙います。

ニジマスを釣りたい場合は、頓別川の上流セクションに放流が行われているので遊ぶことができます。

利尻島と礼文島

離島である礼文島・利尻島はヒグマが生息していないので、源流まで釣りやすいというメリットもあります。

上川・留萌地方

起点:旭川空港
佐川営業所:旭川営業所

天塩川中流域という本流イトウ釣りの聖地を初め、「天塩レインボー」を求めて、上流セクション・渓流セクション・さらには源流セクションまでテクニックに自信を持つアングラーたちが訪れるエリア。

また、上川北部の朱鞠内湖と南部・かなやま湖では、再生放流されたイトウを狙うことができます。

道東

ニジマス、アメマス・エゾイワナ、ヤマメ、オショロコマに加え、海岸でシロザケやカラフトマスも狙えるバラエティに富んだ最強トラウトカントリーであり、ガイドサービスやフライショップも充実している嬉しい地区です。

オホーツク地方(網走・北見・紋別地方)

起点:女満別空港・紋別空港
佐川営業所: 網走営業所・紋別営業所

遡上魚とトラウトの両方が楽しめるのが魅力のオホーツク地方。川ではニジマスや遡上アメマス、海ではシロザケやカラフトマスを狙います。

初めての方におすすめは、遠大なC&R区間を持つ渚滑川。その名も「虹の橋」というニジマス好きに捧げる川で、滝西堰堤から虹の橋開明橋までなんと総延長30kmもC&R区間が続いています。人気ポイントには魚も人も必ずいますので、非常に分かりやすいフィールドです。

魚探しと一緒に楽しむ方には湧別川とその支流やダム湖を始め、常呂川や網走川などオホーツク海へ注ぐ川筋があります。

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十勝・釧路・根室地方

起点:帯広空港・釧路空港・中標津空港
佐川営業所: 帯広営業所、釧路営業所、中標津営業所

北海道の中でも最もフライフィッシング人気のゾーン。海から源流、湖から湿原河川、ありとあらゆるフィールドと地形を抱える最強フィッシング王国が待っています。

十勝

本流と全ての支流に魚がいる日本最強のトラウトリバー・十勝川水系だけでも、帯広市内から僻地の源流まで、一生遊べるほどのフィールドが広がっています。

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太平洋岸には海サクラのポイントも点在します。

湖で格別なのが大雪山国立公園の中にある然別湖。レギュレーションで厳正に管理されており、天然記念物のミヤベイワナ(オショロコマ亜種)を始め、他では規則上釣ることができないサクラマスも湖沼型なので釣ることができます。

TFFCCメンバーズとも最も馴染みが深いエリアなので、別途紹介します。

釧路

手付かずの自然が広がる屈斜路湖・釧路川というワイルドなフィールドと、漁協が大きなアメマスやニジマスを育てる阿寒湖・阿寒川というC&R区間をもつ管理されたフィールドが選べるのが魅力。

太平洋岸沿いには海サクラを狙う河口近辺サーフや、遡上してくるアメマスを狙える、音別川や茶路川といった沿岸河川が並んでいます。

さらに数々の湿原河川があるのも魅力。釧路湿原、別寒辺牛湿原など、アドベンチャー心をくすぐるフィールドが待っています。

根室

摩周湖の伏流水を水源とする、美しい湧水河川の西別川を始め、中標津の街中を流れる武佐川、イトウが生息する風蓮湖・風蓮川など、自然そのままの川から里川まで様々な顔を持つフィールドが魅力。

さらに標津から知床半島の羅臼側にかけては手付かずのワイルドな自然が残っていますが、海岸から下流域は総じてヒグマの出没が多い場所が続き、知床半島はヒグマのコア生息地で1日を通じてヒグマが出没するゾーンが広がるので要注意!

知床岬でサーモン

安全かつ手軽に海岸サーモンを楽しみたい場合は、いざとなったら緊急回収してくれる渡船を利用するのが安心です。

道央

石狩・空知・後志地方

起点:丘珠空港・新千歳空港
佐川営業所: 札幌東営業所・札幌北営業所、千歳営業所・千歳空港営業所

札幌への出張ついでに遊びに行くこともできる手軽さが魅力のエリア。

特に島牧村の海アメマスと後志利別川のアメマスは全国区からアングラーがやってくる名所です。

胆振・日高地方

起点:新千歳空港、苫小牧港

苫小牧港に上陸するフェリー組に人気の地方。シートラウト(降海型ブラウントラウト)の生息数が多いことが特徴で、山間から流れ出す本流でトラウトフィッシングを楽しむことができます。

道南

渡島・檜山地方

起点:函館空港、函館港
佐川営業所:函館営業所

おすすめガイドサービス

要・更新

まとめと続き

ニューヨークの郊外や田舎でフライフィッシングを覚えて帰国した私が最初に困ったのはズバリ「釣り場」でした。バス>トラウトの優先順位の釣りだった私でさえ、とにかく釣り場環境が厳しい・・・。箱根芦ノ湖のバスや奥日光中禅寺湖のトラウトでさえ、最初の頃は「遊覧船の横で釣るのか・・・」と気後れし、護岸や堰堤が「ドヤ!」と存在感をアピールしてくる里川や渓流に圧倒され、東京近郊で景色の良さを求めて山へ入ると源流となってしまい、とにかく狭い・・・。

一つの州で同じライセンスが使えるシステムなどなく(今は全県共通釣り券登場)、人間の生活圏と自然が隔離された空間もあまりなく、そんな中でも奥日光や長野北部、会津はじめ東北がアメリカと比較しても遜色の無い最低ラインでしたが、車で片道2時間は当たり前・・・。

ある日ふと思いついたのは「北海道なら羽田から飛行機で飛んで着いたらレンタカーに飛び乗ってすぐトラウトフィッシングできるじゃん!」という事実。しかも大部分の河川には漁協が存在せず、ダムが存在しない川さえ存在する!はじめはルアー弾丸ツアーでしたが、あまりにも釣れすぎるのでフライフィッシングに置き換わってしまいました。挙げ句の果てにはRVに乗って2週間以上も遠征まで・・・。

TFFCCメンバーも北海道出身者が一定数いることもあり、飛行機で飛んだりRVでフェリーへ乗り込んだり様々です。今後この記事を更新していきます。

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