ローマ帝国の年鑑にマケドニアの毛鉤釣りが紹介される
ウィリアム・バートラムが旅行記にセミノール族のバスバグについて報告
博物学者のバートラムが1791年に出版した「南北キャロライナ、ジョージア、東西フロリダへの旅行記」の中でセミノール族が「ボブ」と呼ばれるバスバグを使って釣りをしていることを報告。
アメリカ合衆国、ミシシッピー川流域フランス領を買収併合
フランス領ルイジアナ(ミシシッピー川流域全土)を買収して領土拡大。 この地域の巨大な狩猟産業がアメリカに統合される。
サミュエル・フィリップによるスプリットケーン・フライロッドの発明
米国ペンシルバニア州イーストンの釣竿職人だったフィリップが、竹を分割して3ないし4枚合わせで張り合わせることで軽量・強化されたフライロッドを作り出すことに成功した。
アメリカ合衆国、米墨戦争に勝利しメキシコより西海岸領土獲得
メキシコの所有する西海岸領土が割譲され、アメリカ合衆国の太平洋航路が確保された。
サーディアス・ノリス「The American Angler’s Book」
「アメリカのウォルトン」と呼ばれるサーディアス・ノリスによって書かれた、アメリカ初のフライフィッシングに関する本。 アメリカに生息すフライフィッシングの対象魚や当時よく使われていたフライやフライタックルについて書いているだけでなく、当時の環境汚染などについても議論をしている。
ハイラム L レナードによるH.L.レナード社の設立
米国メイン州バンゴーにて、レナードによって現在のような六面体に張り合わせるスプリットケーン・ロッドを製作するロッドカンパニーが設立された。 後にH.L.レナードはニューヨーク州セントラルバレーへ移転する。
ジョージ S マリアットとフレデリック M ハルフォードの出会い
ウィンチェスターのフライショップにおいて、2人のドライフライ開発者が初めて出会った。 この出会いが無ければドライフライは存在していなかったと言われている。
チャールズ・オーヴィス「Fishing with the Fly」
オーヴィス社創業者のチャールズ・オーヴィスによって100種以上のフライをスケッチと共に紹介されたピクチャーブック。
フレデリック M. ハルフォード「乾式毛鉤の作り方」
原題「Floating Flies and How to Dress Them」 「近代ドライフライの父」と呼ばれるハルフォードの代表作。
農商務省、ニジマスの卵を中禅寺湖と猪苗代湖へ初放流
同時にアメリカによるニジマスの初めての輸出だった。 ドイツへの輸出が1889年、イギリスへの輸出が1895年なので、先進的な試みであったことが分かる。
グラバーらによる湯川・湯ノ湖へのブルックトラウト放流
トーマス・ブレーク・グラバーとハロルド・パーレットによって、アメリカ合衆国コロラド州から取り寄せられたブルックトラウトの発眼卵が放流される。実際は駐日英国大使マクドナルドによる中禅寺湖漁協への寄付として記録されており、1901-1903の3年間に渡って寄付が続けられていた。
ハンス・ハンターらにより「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」設立
グラバーの別荘をゲストハウスとして譲り受けたハンス・ハンターが中禅寺湖のコミュニティーと丸沼鱒釣会のメンバーと協力して作り上げたクラブ。会長は鍋島直映でハンターは理事長を務めた。管理人は大島久治、ギリーは星野直八。
フランク・ソーヤがエイヴォン川のリバーキーパーになる
「フェザントテール・ニンフ」や「キラーバグ」などで有名なフランク・ソーヤが、イングランド ウィルトシャー州ソールスベリー北のエイヴォン河畔の「レイクハウス」(現在、スティングが所有)を拠点にリバーキーパーとしての活動を始める。
ウィリアム・ブッシュによるパラシュートフライ用フックの特許出願
デトロイト在住のウィリアム・ブッシュが自身が開発したパラシュートフライ用のフライフックの特許を出願、1934年に特許成立。
ヘイブンズ博士がグラスファイバーで中空ロッドを作る技術開発に成功
米国NARMCOを創業したグレン G. ヘイブンズ博士により、中空構造のグラスファイバーロッドの製造に成功する。 「コノロン=Conolon」と呼ばれるロッドブランクとして50年代より販売開始。これ以降、竹に変わる新素材としてグラスファイバーのフライロッドが登場することになった。
セオドア・ゴードン “The Complete Fly Fisherman"
英国式フライフィッシングをアメリカへ広めたセオドア・ゴードン(1854-1915)。 キャッツキル・ドライフライのパイオニアで、「ドライフライの父」として知られる作家の彼の随筆や手記をミシガン大学がまとめたフライフィッシング教書。
サイエンティフィック・アングラーズによるPVCフライラインの発表
1945年に米国ミシガン州ミッドランドに創立されたサイエンティフィック・アングラーズ社により、芯糸の上にPVCでコーティングする画期的なフライラインが登場。
トーマス・ブレークモア、鈴木魚心「養沢毛鉤専用釣場」開設
フライフィッシング愛好家のアメリカ人弁護士ブレークモアとルアー&フライ引率者であった鈴木魚心が協力して、東京郊外の養沢川へフライフィッシング専用釣り場を解説した。
サイエンティフィック・アングラーズによるシンキング・フライラインの発表
PVCコーティングされたフライラインの技術が発展し、コーティング材の中に重量の高い粒子を作り込むことで、沈降速度をコントロールできるシンキング専用フライラインが生まれた。
ハーディー社、RAE、MRDC社による「タイプ1」カーボンファイバー・ロッド開発成功
ハーディー社のジェームズ・ハーディーと、兼ねてからPAN方式のカーボンファイバー技術を開発してきたRAE(Royal Aircraft Establishment)のレスリー・フィリップス、ロッドブランク製造企業MRDC社の協力体制により、世界初のカーボンファイバー「ハーディー 9 1/2'」スピニングロッドが生み出された。
フェンウィック社、「高弾性グラファイト」HMGフィッシングロッドを販売開始
米国フェンウィック社が本格的なカーボンファイバーロッド「HMG」シリーズの販売を開始した。ベイトキャスティングロッドが先行し、フライロッド は翌年発売されたが、折れやすいと悪評が広まった。
シェイクスピア社がオーヴィス社へグラファイトブランクを提供開始
60年代からカーボンファイバー技術に取り組んできたシェイクスピア社がオーヴィスへグラファイトのブランクを提供。 オーヴィス初のグラファイトロッドはこの年に発売、シェイクスピア自身のグラファイトロッドは翌年発売された。
スティーブ・レイジェフがフライキャスティング飛距離243フィートで世界記録更新
この年のACAトロント大会で、スティーブ・レイジェフがシングルハンド・フライロッドで243フィート=74メートルの世界記録を打ち立てた。ちなみにそれまでの世界記録も彼の236フィート。
ヘンリー・ミッテルがツーハンドで294フィートの世界記録
現在ACA会長のヘンリー・ミッテルがツーハンドロッドで294フィート(90m)の世界記録を打ち立てた。
Patagonia 「シンプル フライフィッシング」
Patagonia創業者のイヴォン・シュイナードを初め、マウロ・マッゾ、クレイグ・マシューズらが日本古来のフライフィフィッシングである「テンカラ」を「シンプル・フライフィッシング」と名付けて本格的に既存のフライフィッシングと融合させて売り始めた。