マイクロスカジット&ユーロ・ニンフィングでバスギル

スカジット,スペイ,ブラックバス,ブルーギル,ユーロニンフ

TFFCCメンバーが7月初旬に行ってきた釣果レポートです。

マイクロスカジット(マイクロスペイ)用のヘッドを新調

2017年シーズン開幕と同時に右肩を壊してしまい、オーバーヘッドキャストがまともに出来なくなってしまい、ソルトフライが続行できなくなる事態に・・・。「要は湖に塩分があるか・無いかだけじゃん」と短絡的な発想で湖にフィールドを替えた私。可能なかぎり水面キャストに頼りつつ、右肩に負担をかけずにライン重量をカットしてオーバーヘッドキャストもできるようにできるシステムを探していて出会ったのは、シングルハンド3/4番タックルでも使うことができるマイクロスカジットというラインシステムとOPST Commando Head 150GRでした。

このヘッドをめちゃくちゃ愛用してきたのですが、2020年シーズンの北海道ツアー中に海岸で転倒&水泳のためにワレットごと紛失してしまい、ずっと欠番のままでやってきたのですが、ジェリー・フレンチ設計のマイクロスカジット用4番ロッドを購入したこともあり、このロッドに合わせるスカジットラインとしてAirflo Skagit Scout 150GRを新調しました。

野池1周目・・・マイクロスカジット&アトラクターニンフ

このラインを早速試してみたくて、野池でバス&ギルを狙うことにしました。

マイクロの場合はヘビーなフライを使うことがほぼ無いためティップはあまり使わず、ポリリーダーを使うことが多いのですが、Airflo Skagit Scout x Airflo Polyleaderの相性は抜群で、さすがどちらも同じメーカーの製品だけあって、ものすごくスムースにターンオーバーしてくれます。着水も静かなのでこれなら楽勝だろうとアトラクターニンフを結んでスタート。

ラッキーなことに見えバスがあちこちに浮いています。

しかし!

着水した途端に沈む!

着水前のフライラインの影で沈む!

挙句の果てにはロッドを構えただけで沈む!

とほほ・・・。

1周目は全く釣りになりませんでした。

野池2周目・・・ユーロニンフィング

こんなにトップでナーバスな魚たちを相手にするためにはフライラインの存在を消す必要があります。まさにユーロニンフにうってつけのシチュエーション!

これまでは間に合わせのラインシステムでやっていたのですが、フライラインもコンペティション用ラインに新調してかなり扱いやすくなりました。

とはいえ、渓流でウェーディングしている状況とは違って、陸っぱりだと水面張力を利用したロールキャストができません。ある程度ラインを出しておいてベルジャンキャストで投げようとすると周囲の草や木の枝などがかなり気になりますし、狙ったところへ落とすのがかなり難しくなります。

怪しい場所へピッチングでフライを振込みショートライン・ニンフィングをすることで、岸際に隠れているブルーギルが食いついてくれました。まぐれだと嫌なので全く同じやり方で2匹追加。止水のギルは根魚っぽい性質のようでイワナ系の魚たちと同じ要領で良さそうです。

記念すべきユーロ・ブルーギルの1匹目!

しかし本命のバスの方といえば、岸際についている魚はナーバス過ぎてショートラインでは反応ゼロ!やむなく底までジグニンフを落とし込んでからアクションすると、すごいパワーで食ってくるのですが対応が間に合わず根に巻いてしまいます。

フライを連続3個ロストしてしまってからやり方を変えて、ベルジャンキャストできるだけのスペースがあるところだけに絞って、魚がナーバス過ぎない流れがあるところでロングライン・ニンフィング。すると一発でヒット!

ほとんどリーダーだけでやり取りしているダイレクト感もありますが、バスはギルと違って突っ込む重量感のあるファイトとジャンプもするので、かなりスリリングなやりとりが楽しめました。

記念すべきユーロ・バスの1匹目

同じ要領で2匹追加しところで暑さで頭がくらくらしてきたので納竿しました。

まとめと続き

マイクロスカジットでトップで釣りたかったのですが、生き物相手では仕方なし。そういうシチュエーションを補完するつもりでユーロニンフでやってみましたが、あまりに素直な反応が出るので、これだけで釣り抜いても非常に面白い釣りが楽しめました。

ただ、使っていたロッドが10フィートで短く感じることもあり、またトラブル回避のためにドロッパーを組まずに単体フライだけで釣る止水の場合は、システム全体の重量が軽いこと・水流の抵抗がないためにラインのハリが足りず、4番では少し感度が足りない印象でした。となると止水で求められるスペックは11フィート3番ロッドだと思いますので、入手次第また新たなレポートをしようと思います。

また、ベタ底を狙う場合、サイズの良いバスまたはコイなどがヒットしてしまうこともあるので、初動で主導権を握ることがなかなか難しいです。番手を上げたいところですが、今の所ティップの繊細さを維持したままバットだけ強いロッドが見当たらないので、ソルトでも同じような釣りをすることを考えるとカスタムビルドのロッドが必要になるかもしれません。ソリッドティップに強靭なバット・・・。いかにも失敗しそうなロッドデザインなので、じっくりリサーチすることにします。

タックルデータ

マイクロスイッチ4番(他社スペイ2番相当)

  • 総重量:g
  • フライ:ハックヌードル #8
  • ティペット:シーガーエース 2号
  • ティップ:AirFlo ポリリーダー Trout 10ft フローティング
  • スカジットヘッド:AirFlo Skagit Scout 150GR
  • ランニングライン:Ken Cube EXシューティングラインF
  • リール:Waterworks-Lamson Remix 5
  • ロッド:Pierroway Renegade 9’0″ 4番 (g)

シングルハンド4番(ユーロニンフ)

  • 総重量:270g
  • フライ:フレンチニンフ#14
  • ティペット:シーガーエース 1.5号
  • リーダー:サンヨーナイロン落とし込みチヌ2号
  • フライライン:Dohiku Level Racing Line AFTMA L3F
  • リール:Hardy Ultralite 6000D (195g)
  • ロッド:Sage ESN 10’0″ 4番 (74g)

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