四国島のフライフィッシング – Part 1「船旅と四国上陸」

2020/11/25キャンピングカー,ソルトフライ,フェリー,フライフィッシング,ユーロバン,四国,徳島県

諸事情があってまとめるのに時間がかかってしまいましたが、昨年11月に生まれて初めて行った四国島についてのレポートです。

今回の旅は車内が移動式ミニホテルとなるキャンパーバンを活用して東京有明からカーフェリーへ乗り込み、翌日徳島港へ上陸してから四国を時計回りで一周しながら、ご当地グルメを食べつつ自分なりの価値で良いと思う名所を走破し、帰路は鳴門海峡から神戸へ出て、時間があれば関西グルメを楽しみつつ帰京する計画でした。フライフィッシングの方はというと、現地の状況をリサーチしつつ、11月でもシーズンの「ヒラスズキ」やロマンの魚「アカメ」などを中心にソルトフライを楽しもうという計画です。

キャンパーバン「アーバンアイランダー号」の準備

愛車「アーバンアイランダー号」との1週間〜最大14日間の見込みの旅程ではパソコンでの仕事やインターネット会議も入るので、ちゃんとした身なりとビジネスウェア、アウトドアウェアの両方の荷物を作ります。必要なタックルを積み込み、現地調達で済むものは極力減らしつつ、車内キッチンに必要な水道水、飲料水は満タンにしておきます。今回は電源確保が重要なので新たに取り付けたフレキシブルソーラーパネル100Wに補助の55Wパネルも用意し、簡易トイレも準備して出発当日の朝に準備完了にしておきます。

カーフェリーの出発は夜7:30頃なので、当日は仕事を早めに終えてアーバンアイランダー号へ乗り込んだら出発です。

東京港有明フェリーターミナル・・・トランスオーシャン東九フェリーへ愛車ごと乗船

都心から出発して途中セルフ給油でガソリンを満タンにしてから有明へ。ずっと下道ですが30分ほどでフェリー乗り場へ着いてしまいます。車を所定の位置に停車したら乗船受付とチケット受け取りを済ませて車へ戻ったら自分で運転してスロープ経由でフェリーへ乗り込みです。このフェリーは東京-北九州間の定期航路で途中徳島港へ寄港します。

船内パーキングフロアへ入場すると係員の方が所定の駐車位置を案内してくれます。一度パーキングフロアを離れると下船まで戻れないので一通りチェックします。手荷物はミニスーツケースへ作ってあるので、アーバンアイランダー号備え付けのお泊まりセットや風呂上りのモンスターを冷蔵庫から取ってエコバッグへ突っ込んで車をロックしたら乗客フロアへエレベーターで移動します。

この日は長距離トラックだけでなく、自衛隊のトラックなども積み込まれていました。乗客とセットの車たちだけでなく、陸送も担っているようです。

乗客フロアの中心はロビー兼カフェテリアになっていて、両舷へもラウンジスペースが作ってあって快適な空間です。

今夜の寝床はカーフェリー乗船券についている二級船室の寝台ベッド。伊豆諸島行きの寝台ベッドや鉄道マニアの息子との寝台特急、小笠原行きの通称「座敷牢」などに慣れている私には快適です。自分の寝台へ荷物をおろしたらお泊まり用の一式[充電キット、パジャマ、アイマスク&耳栓、Kindle]をセットして、お風呂セットをエコバッグに入れたらラウンジエリアへGO!

自販機で冷凍ドリア、ビール、おつまみを購入。売店で酔い止めのチュアブルを購入して晩酌モードに入ります。車窓ならぬ船窓の景色は私の通っていた釣り場の「中央防波堤」。埋立地に隣接するシーバスやクロダイで知る人ぞ知るスーパーポイントでしたが、311の後に「島」を作るために閉鎖されてしまい、オリンピックのために整備されて「令和島」として生まれ変わる予定です。

ちなみに高い足場からシーバスをサイトフィッシングできる、私が知る限り東京都唯一の秘密スポットでした。70cmオーバーのシーバスがゾンカーを競い喰いして、16lbティペットを引きちぎるなんて他じゃ考えられません!ベイトフィネスのロックフィッシュやクロダイも面白いポイントだったので、再びそうなる日を夢見ています。

海の上のテルマエロマエ

ちなみに陸路でも行ける四国をなんでわざわざカーフェリーにしたのか?ETC夜間割引愛好家の私が差額約19,000円を払う気になったのは、運転がめんどくさかっただけでなく、寝台マニアというわけでもなく、実はこの船には私がこよなく愛するテルマエがあるからなのです!!

ジャジャーン!名付けて「海の上のテルマエ」。それもオフシーズンだから狙い通りに貸し切り状態!
これに味をしめた私はアラームをセットして超・早起きして・・・

「海の上のテルマエ、パート2」!ローマ皇帝のテルマエだろうが、ハトヤの大浴場だろうが、これにはかなうまい!!こんな贅沢ができるビジネスホテルって滅多にありませんぜ?風呂から出たあとはまだ目覚めない客船の前方ラウンジで暖かい格好しながらキンドルで小説読みながら爆睡。

目が覚めて朝飯食べたら「パート3」しようと思ったけど、貸し切り状態にはできないので諦めて商売道具を持って朝のインターネット会議を人がこない船の屋上で。終わり次第お気に入りの海が見えるラウンジへ移動です。11月だとは思えない陽気だし、青い大海原を眺めながら最高の気分でカタカタ仕事を終わらせます。「ああ、僕はこのまま一生船の上で暮らしても良いかも・・・」なんて思っていたのも束の間。

船は徳島港へ入港してしまいました。

今回乗船した船は「フェリー びざん」。黒潮分流を横切る時は少し揺れましたが、快適な乗り心地でした。

(おしまい)

えっ・・・それで終わりかって?仕方ないから話を続けます。

徳島ええやん!

下船しようとバンへ戻ってスライド扉を開けたら何かが勢いよく落っこちてきました。あ!出荷しようとして積んでおいた「魚のぬいぐるみ」の梱包済みパッケージです!ヤバイ・・・。

生まれて初めて四国へ来て、最初の県に上陸した感動を味わう前にいきなり現実へ逆戻り。最寄りの営業所に立ち寄って、頼んでみたら天使のようなサービス対応で地元の法人口座で出荷させてもらいました。徳島、ええやん!

改めて「四国初上陸」を祝うために、徳島出身の友達から教えてもらった徳島ラーメンのお店へ!

人間は頂点を目指さなければなりません。ラーメン東大。東大か・・・いきなりそんなに高いハードルを貸されても困っちゃうな・・。

のれんを潜って見たら地元のOLやサラリーマンや自営業のおじさんが平和に食事をしている風景に肩透かし。とても愛想の良い店長さんだったので、旅の不安を紛らわすためか口から勝手に「東京から来ました!徳島ラーメン初めてです!食べ方教えてください」と聞いていました。店長は笑顔のまま、「ベースはとんこつです。白と赤と黒があります。どれがお好みですか?」と優しく答えてくれました。黒は地元で作る黒醤油と聞いたので、「黒醤油でお願いします!た、卵は入れて良いですか?」と聞いたら、「みなさん入れてますけど、初めてでしたらば何も入れずに味わってみてください」とアドバイスをくれたのでそうしました。

あぁ・・・その徳島黒ラーメンの味たるや・・・。旨味の中に深みがあって、香り高い具を黒醤油が落ち着かせています。スープを一口、麺を一すすりしたら、あまりの美味しさに記憶が飛んであっという間に完食。おかわり食べようかと思いましたが、旅はまだ長いので我慢。店長へ感激の気持ちを伝えて旅路へ立ちました。

パート2へ続く

この旅の動画

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