UV3.0 x 固茹でパスタでシーバスナイト – 横浜港
サーモンフライをじっくりと巻く「フライミート」をTFFCCメンバーのグチさんと楽しんだ先月。サーモンフライを巻いているのに盛り上がる話題はシーバス。そこで横浜のパラスFGSを予約してグチ&エドのペアで出撃することにしました!
グチさんはデイヴィッドからシーバスの洗礼を受けてハマってしまい、私は今年でフライDEシーバス13年目。狙い目が被らないだけでなく、仲間が必要とすればサポートできるのでテンション維持したまま4時間セッションが組める良いマッチです。
よーく考えると最後にこのペアが出撃したのは、真夏のうらたんざわ渓流釣り場?グチさんのバンブーロッドから繰り出される丁寧なループとドンピシャのテレストリアルへ次から次へとヤマメが釣れてくる技に驚愕した後は、汗びちょびちょ状態で川辺でビール飲みながら、「クゥー!!」なんてやってましたっけ。
ナイトゲーム開始!
横浜在住のグチさんは一足先に出船場所へ。私の方はこの後、大阪でのイベントや近畿出張を控えているので、バタバタと仕事を片付けてからパラスFGSへ!出船時間の20:00から30分前に到着していますが、久々のナイトゲームで興奮して準備がすすみません・・・。あれこれ見つからず、なんとかシングルハンド8番をインタミにセットしつつ乗船してスタート!
テクニシャンは着々と決めていく
カナダのスティールヘッド・リバーではDIYで車を運転しつつ魚を探してランガンしていく「スティールヘッダー」であるグチさん。自動車がモーターボートに置き換わっただけで、疾走しながらポイントをアタックしていくパラスFGSのトーナメント的スタイルのゲームにすぐに順応!
確実なアキュラシーで次から次へと45-50cmサイズの一番楽しいシーバスを仕留めていきます。
ポイントからポイントへの移動も安定して数を伸ばしていくグチさんに対して、私はソルト用WF8インタミラインが寿命を超えていてカチンカチンのグルングルン状態・・・。シュートごとにトラブルが発生するので焦ってしまいます。
グチさんは順調に半ダース行ってしまいました。そのシーズンにドライフライの釣りが大きく入ると、ロッドで合わせてしまう事が多いものですが、綺麗なプレゼンテーションなので多少のズレは元気なシーバスが合わせてくれます。
バリカタで死亡確定のインタミ
私はシューティングライン用のスプレーを吹きまくって、ラインを引っ張って巻きぐせと取っ組み合いしながら、かろうじて1匹目!
セレクトしたストリーマーが7-9cmサイズと大きいこともありますが、すでにフライラインであることを辞めてしまったバリカタラインの影響が大きく、すごい時はシュートしたらラインの癖にそって左右へねじれて飛んでいく始末・・・。これはこれで、トリックキャストに使えるかも??
UV3.0のおかげでかろうじてシーバスサイズ、涙
その後、「ディスタンス」とか「アキュラシー」という言葉と全くもって無縁な状態で、ちっとも狙い目に入らないフライでしたが、UV効果のあるマテリアルが効いてくれて、離れた場所からもシーバスたちはフライを見つけてくれて辛うじて2匹目を追加しました。
さらに、とあるストラクチャーを攻めていて、やはりライントラブルを直していたら、グチさんの安定したアキュラシー・キャストでもなかなか魚が食ってきません。後ろから見ていると、フライの着水点よりも手前に何やらモゾモゾとしたナーバスウォーターが出ては消えます・・・。でもフライのサイズが合わないらしく食ってこない・・・。あれ大きいな、きっと・・・。
そんな感じでドキドキしながら見守っていたら、グチさんがフライ交換される間にバトンタッチ。この時点で右肩が痺れていて、瀕死状態のキャストですが、とにかくフライが綺麗にターンオーバーすることだけを考えて無理せずミドルキャストで着水させてからフライが沈むまでひと呼吸。
15mもキャストできていないので、丁寧にそろそろっとゆっくり長めのストリッピングをかけたら、これが功を奏してストラクチャーの下から横向きに、まるで岩陰に隠れたウツボのように凶暴にシーバスが飛び出てきました!
ここまでテンパっていたのと、久々のナイトゲームで距離やサイズ感が狂っているせいか、「あ、フッコサイズなんで大丈夫です」なんて言って寄せてみたら激しいファイト開始!
すでに痺れている右肩でのされないように、ボート上での立ち位置や左手でのサポートを使ってなんとかキャプテンの手厚いサポートの中でネットインできたのは67cmサイズのシーバス!
すでに右肩がヘロヘロで、写真のために持ち上げておくのも大変です・・・。
ランカーサイズの洗礼
ここでお休みモードに入ってしまった私と入れ替わって、グチさんがランカーサイズを狙いに集中モード。焦らされた挙句に飛び出た魚がすでにシーバスサイズ67cmの上に、ここは70、80サイズが出ているポイントなので緊張が走ります。
そのポイントの最も美味しい一番の最奥部へ綺麗にループが伸びてグチさんのストリーマーが吸い込まれていた時、私は経験則から確実に一番良い魚が出てくると予見。ストリッピングする腕が一瞬ストップしたので、思わず「来た!」と声が出てしまいましたが、グチさんのロッドをピタッと止めたその魚はフッキングせず残念・・・。
私はロッドが止まる瞬間のロッドティップの曲りこみを見てしまったのですが、フッキング前のフライが吸い込まれただけでもはっきりとロットティップが曲がっていたので、確実に70オーバーはある個体だったと思います。ロッドセットしてしまった事を差し引いても、まるでダイソンのようなバキュームパワーなので惜しい1匹でした。
まとめと反省
スティールヘッダーにとっては、その日取れなくても次の日へつなげていくメンタルの強さがありますので、とてもいい材料を横浜港からもらったグッド・ゲーム。タックルが崩壊していた私もかろうじて大きめのシーバスサイズが取れましたが、UV3.0フライに頼るところ大きく、とてもシビアなゲームへ対応できるか怪しい状態です。
ちなみにこのWF8インタミライン、Scientific Anglers Striped Bassの旧品なのですが、イギリスへ帰国するメンバーと交換したのが8年前、2年落ちのモデルだったので、実に10年選手でした!いろんな思い出があるし、関東・小笠原ソルト、沖縄ソルト、四国ソルトでも活躍したので捨てるに捨てきれず・・・。「捨てなさい!」と仰るキャプテンも3名を超え、捨てる前にショップに居たフライ界の野生児・葵丸さんに最終チェックしてもらいます・・・。
クンクンクンクン・・・ 海の香りがしますね・・・
クンクン・・・ちょっと発酵しているようです・・・
ペロっ・・・・ウエッ・・・
「賞味期限切れですねこのパスタ」
いや初めから食べ物じゃ無いから!
というわけで、沖縄の塩「シマース」でも小笠原の「ボニンソルト」でも熟成を止められなかった発酵バリカタパスタ・・・いやフライラインは冥土への旅に出ました。でもね、WF8ソルトインタミなかなか売ってないんですよ、必要な時に限って!
フライ&タックルデータ
シングルハンド8番
- フライ:エンリコミノー改 3/0
- ティペット:Seaguar Ace フロロカーボン4号x3フィート
- リーダー:Seaguar Ace フロロカーボン 8号x3フィート、6号x3フィート
- フライライン: Scientific Anglers ストライパーWF8I
- リール: Nautilus X XL
- ロッド: R.L.Winston Boron MX-II 9’0″ 8番
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