ブリルバグ:フォームビートル
真夏以降に重要となる小型の甲虫のパターン。水中の魚へのアピールに定評のあるブリルUVをボディに使い、半沈みでも視認性を維持できる発砲フォーム材でアタリを見逃しません。源流や渓流だけでなく、中禅寺湖や丸沼のような湖畔のライズ狙いでも使います。
- 2025/5/28: フッキング性能向上のためにフックをドヒークHDC303へ変更、耐久性向上のためにレッグをフレキシフロスへ変更
ブリルUVの効果
最初に使った時はあくまでもフライの見栄えだけ良くするマテリアルだと思ったのですが、管理釣り場で使うマイクロバガーのボディに試して見てUVのきらめきの効果なのか明らかに釣果が変わるのでびっくりしました。続けて早春のホームリバーやソルトで使って安定した効果のニンフ「ブリルボトムニンフ」のボディで使ったり、中禅寺湖で使う「ブリルマラブー」もフォーリング中のヒットが増えたのですが、懐疑心の強い私は「餌が少ない止水の釣り場だから選り好みしないだけだろ」と思い去年岩手の渓流で半沈みのクリンクハマースタイルに巻いたフライでびっくり。フライ交換せずにヤマメもイワナも連発でした。
アトラクターニンフやウェットフライ 、小型のテレストリアルで通用することは十分に検証したので、フォームビートルのボディ材として活躍しています。
ワンポイント
適度な重量感とプロフィールのアピール力とレッグの生命感が重要です。フォーム材は7mm幅の短冊で用意しておきます。
フッキング性能を良くするために、ワイドゲイプのドヒーク HDC303を使い、しっかりとベンドまで巻き留めて、アンダーボディーにしたら瞬間接着剤を塗って固定します。
ブリルをアブドメンの後端へ巻き留めます。
ブリルをソラックスまで巻き進めたら、スレッドで留めて余分をカット。
フォームを折り返して巻き留めてオーバーボディ後部を形成します。
フォームの先端を三角形へカットしておきます。
アブドメンとソラックスの境目にフレキシフロスを巻き留めて、レッグがオーバーボディーの下に来るように調整します。
パラポストウイングを巻き留めて、根本へ瞬間接着剤を塗って固めます。
レッグを押さえて退けておいてから、ヘッドを形成してウィップフィニッシュ。
レッグとパラポストを適当な長さにカットして完成です。
マテリアル
- フック: ドヒーク HDC303 #10-14
- スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 25Dまたは50D ブラック
- アンダーボディ、オーバーボディ&ヘッド:フライフォーム ブラック
- ボディ:テックストリーム ブリルUVブラック
- インジケーター:ヘアライン パラポストウイング オレンジ
- レッグ:フレキシフロス ブラック
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ツール
ハケ付き瞬間接着剤
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マテリアルクリップ、マグネット式で好きな場所で留めておける
使い方
流れが速い場所ではバブルレーンの脇に落として魚へ気づかせてからナチュラルドリフトさせます。
魚の反応を見ながら、初めは#12を上流へ落としてナチュラルドリフト。反応が悪い時はパラシュート・ドロップして着水インパクトで気づかせます。Uターンするようであれば同サイズのアント系のパターンもしくはパラシュート系のパターンへ変更。反対に反応が鈍いようであれば、もっとインパクトのあるテレストリアルへ変更します。
止水のトラウトやバスギルを狙う場合は、ループをシュートした後で、ラインを引っ張ってオーバーターンさせてフライから先に水面を叩くように落とすとフライへ意識を集中させられて魚へのコール効果が大きくなります。
戦績
- ヤマメ、ニジマス
- ブラウントラウト
- ニッコウイワナ、エゾイワナ、ブルックトラウト、オショロコマ
- ブルーギル
- ラージマウスバス(小型)
- コイ