コメコメクラブ2世

2024/09/01GSPスレッド,カニフライ,クラブフライ,クロダイ,サイトフィッシング,チヌ,フライパターン,フラット,浜名湖,,甲殻類,黒鯛

SサイズとLサイズ、ウィードガードはつけていないバージョン
SサイズとLサイズ(深場用のトライポッド仕様)、ウィードガード付

TFFCC中部地区長のカルロスさんと一緒にフィールドテストしつつ完成した初代「コメコメクラブ」は4番タックルを持ち出すくらいにシビアなシチュエーション向けに開発したので、チヌ針で言うところの2号サイズかつ着水後すぐに沈んで着底しやすいようにマテリアルもスリムに作っていました。その後、フロリダやハワイの知り合いから大きいサイズを頼まれたり、沖縄でモンガラをやる仲間から頼まれて大きめのアレンジを作って送ったりしていましたが、みんなから言われたのは

  • 落とし込む時の食いつきはすごい良い
  • 2号サイズはシビアな時でも魚がスプークしない
  • 金属パーツが反射しないようにマットブラックで隠すのは効く
  • 太軸のおかげでアワセ損なっても噛み潰されない

と良い意見もあったのですが、反面問題点も多く

  • ちょっとアピールが足りない、置いているのに気づかず通り過ぎる
  • 落ちている途中で興味を失う魚が多い気がする(クロダイ)
  • 4号サイズは使っているうちに針先が出過ぎてスプークする
  • 針が刺さりづらい、魚に飲まれた時でさえコロンと外れる
  • ファイトに持ち込んだ後で高確率で外れる

ボディのボリュームが少し足りないのと、針選びを見直した方がいいという結論になりました。

ワンポイント

フック選択

太軸は潰されないけど刺さりが悪く、ヒネリが入っていないと外れやすいです。「管付カーエー」は南国用に封印して、「管付チヌ」に戻しました。餌釣りで使う針と同じ要領で4号を基本として食いが悪い時・魚が小さい時は2号に落とし、盛期や深いポイントでは6号を使ってフライを重たくするためのウェイトがセットできるようにします。

フックポイントはシャープナーやルーターで尖らせてください。

3種類のウェイト:ボールチェーンアイ、ダンベルアイ、トライポッド

膝下くらいの深さの場所で着水音を最小限に抑えるためにはボールチェーンは1つ。膝上の深さで素早く沈める場合はダンベルアイ、8番ロッドを使っていてある程度沈める必要があったり、底をずるびきする場合にはボールチェーン1つとタングステンビーズでトライポッドに作ります。

フック以外で唯一目立つ金属パーツなので、クロダイを警戒させないためにタッチアップペンで黒く塗りつぶします。
また強い強度でグラグラさせないために、テックストリームGSPパワースレッドでしっかりと巻き留めます。

コンポジットループで作るボディ

ボディの強度を保ちつつ魚の興味を引き付けるためのボリュームを出すために、ボディはダビング材を混ぜてコンポジットループで作ります。ピッキングする時のブラシの摩擦に耐えたり、魚の口でボロボロにされないためにも、同じくパワースレッドを使って強度を担保しておくことが必須です。

ウィードガード

海藻が茂る場所で捕食する魚を釣る時は、フライにはウィードガードが必須。ボートからの釣りやドリフトさせる場合はウィードガードはアクションの邪魔になるので付けません。現場でハサミでカットしても良いでしょう。

マテリアル

フック:ささめ針管付チヌ2号(Sサイズ)、4号(Mサイズ)、6号(Lサイズ)
スレッド: テックストリーム GSPパワースレッド 16/0、8/0
アイAパターン:ボールチェーンアイ
アイBパターン:ダンベルアイ
アイCパターン:トライポッド=ボールチェーンアイとタングステンビーズ・・・魚が大きくないと吸い込めないのでLサイズで大物狙う時に使います
テール:アイスダブUVをつまんで折り返して固定、テックストリーム グリッタースレッドをほぐして固定
ボディ:アイスダブUV、シールズファーなどをブレンドしてダビングループで巻きつけてピックアウト
レッグ:シリコンラバーレッグ
ウィードガード:30lbフロロカーボン

サイトフィッシング用:オリーブ

砂利まじりの砂場や岩場の近くで使うカラーリング。テールは魚の興味を惹くためのアイスダブ、ボディはナチュラルに見せるためのオリーブブラウン。

テイリング用:ブラウン

海藻が多い場所で使う、カニとボケジャコのどちらにも見える配色。テールはオレンジ、ボディとレッグはブラウン。

ツール

カラーリング用のタッチアップペン

光るパーツは魚を警戒させてしまうので、ペイントマーカーでタッチアップして隠します。

使い方

フラットの釣り

  1. 浅瀬に入ってくる魚の中から、捕食を始めそうな物を選んでコール
  2. 進行方向前2mくらいへ着水するように逆算して、ワイドループで投げてしっかりとターンオーバーさせて静かに着水させる
  3. フライが着底するのを待って、ロッドティップを魚の方へ向け低く構えて、フライラインと一直線になるようにする
  4. テンションを緩く保ち、魚が咥えて違和感がなく、ロッドティップで聞きアタリができるようにしておく
  5. ゆっくりと底をひっかくように1回だけズル引きリトリーブしてストップ、魚が咥えあげる間を作る
  6. 反応が無ければ再びゆっくりとリトリーブして#5を繰り返す

戦績

  • クロダイ
  • ゴマモンガラ
  • ボーンフィッシュ
  • ゴートフィッシュ(オジサン)

タイヤー

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