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ストライプドバス / ストライパー / ホワイトバス

2023/10/19フライフィッシング,対象魚

和名:ストライプドバス/ストライパー/ホワイトバス
英名:Striped Bass / Striper / White bass
学名:Morone saxatilis

宮城アングラーズヴィレッジの個体

本来は北米大西洋岸の冷水域に生息する大型の肉食魚ですが、汽水域や淡水域でも生活できる繁殖力と食味の良さやスポーツフィッシングにおける人気でアメリカ各地の海岸や内水面へ移植され、今やカリフォルニア沿岸やメキシコ湾にも生息しています。

名前の由来ともなっている7−8本の縞=ストライプが特徴で、小魚や甲殻類やイカ類を捕食するために回遊しています。環境がいいところでは30年以上生きることが確認されており、最大で120cmにも大きくなるため人気のスポーツフィッシュとなっており、

春の大潮の時期に河口に集結して群を作って大河を遡上して、豊富な酸素のある流れの中で産卵行動を行います。
また、淡水で一生を過ごすものはホワイトバスと呼ばれます。

国内では特定外来種に指定されており、内水面のみで厳重に管理されていますが、ラージマウスバスを扱うエリアと同じ業者によってストックされていることもあり、食性も養殖ラージマウスバスに準じるものになっています。

エピソード

筆者がニューヨーク在住時代にはジグ単体やジグトレーラー、トレーラーもワームではなく生きたウナギをつけたりして、ハドソン河やロングアイランドの海岸といった回遊する群れ狙いだけでなく、イーストリバーや空港近くの運河(といってもアメリカの運河は大規模!)の居付きを狙ったり、ほとんど日本のシーバスの釣りと近い感覚で遊んでいました。

友人と一緒にボートフィッシングでキャッチして綺麗に血抜きして保存した魚は非常に美味で、魚市場の免許を持っている知人経由でイタリアンやお寿司屋さんに高く買ってもらったこともあるくらい。スズキの刺身のさっぱりした風味とハマチの刺身のような脂の乗りを併せ持つ風味で、お刺身からカルパッチョまでなんでも美味しい魚です。

また、ハドソン河の河口では歴史的なトーナメントが行われており、ニューヨーク州知事なども参加するイベントになっています。

フィールド

国内ではストライパーをストックしている管理釣り場での釣りとなります。フライフィッシャーのバックキャストに慣れていない人が多いので、ロールキャストやスペイキャストを多様するようにしてください。

フライタックルとラインシステム

周囲に安全なロールキャストやスペイキャストがしやすいアクションであること、また左右へ迷惑をかけないパワータックルで最小限のファイトでランディングする気遣いが必要です。

ストリーマータックルの6-8番でバットパワーの強いものが扱いやすく、最近はロッドテクノロジーの進化でウェット&ストリーマーロッドとして使えるものが多くなっていますので、シーバス用やクロダイ用と兼用できます。

シングルハンド6-8番サイトフィッシング・ブラインドフィッシング兼用

MAVの場合、中池だけでなく川池や下池にもストライプドバスがストックされていますが、特に下池でチャネルキャットフィッシュを同時に狙う場合は、甲殻類のイミテーションのジグフライをフォールさせることも多くなるので、サイト・ブラインド兼用システムを組みます。

シングルハンド7/8番ストリーマーフィッシングタックル

フライ選択とプレゼンテーション

ストリーマーが中心となります。

タイミングが合えば面白いのはベイトフィッシュの動きを再現するフライ。

ポンドに生息するエビも捕食しているので、甲殻類のイミテーションウェットも有効です。