ブリルバグ・パラシュート(最新アレンジ追加)

2024/08/21GSPスレッド,ドライフライ,フライパターン,ブリル,フローティングニンフ

タイング道具を車へ積んで北関東や東北を連泊しながら徒然にフライフィッシングをする時、釣れる要素だけを反映したシンプルなフライを巻くこと=「旅巻き」が多くなりますが、中にはそれが思わぬ安定釣果を産むことで定番入りする物が出てきます。

元々イワナやブルックトラウトを狙うために「パラシュートスパイダー」というキャッツキル・フライの一つ「スパイダー」(※イギリスのスパイダーと違いコックハックルで浮くように巻かれたもの)の進化系ドライフライで安定した釣果を出していましたが、管理釣り場で試して良かった、テックストリームのボディストリング「ブリルUV」をクリンクハマー状態に巻いて渓流で試してみたら面白いようにヤマメもイワナも反応するので、一つのフライでひたすら釣れ続ける「ワンフライ」状態に!当然フライボックスの定番となったのは言うまでもありません。簡単に巻けて実績の高いイマージャー兼テレストリアルです。

2023年バージョン:パラシュートポストのアピールを強めるためにループ形状に

2021年シーズン、白馬や南会津の源流で大活躍し、初・尺イワナを釣ってくれたこともあってめでたくプロト解除となりました。

暗がりで見やすい、グリーン系のポストのバージョン
明るい場所と暗い場所が連続するような源流・渓流で見やすいオレンジ版

水中部分:UVフラッシュの入ったボディストリングとウールでボディを巻く

クリンクハマー系のフローティングニンフの場合、釣果を左右する部分が水中を流れるボディ部分。ここへUVフラッシュが入ったボディストリングのブリルUVを使うことで、シルエットがリアルになるだけでなくUV効果で魚を誘ってくれます。
ボリュームを調整する目的と滑り止め、ソラックスのマテリアルとしてウールを下巻きに使います。

水面部分:浮き続けるように大きなハックル、または厚く巻く

水中部分が大きくなると、一定の浮力が無いと沈みやすいフライになってしまいますので、大きくハックルを巻くか、厚めにハックルを巻きます。これによってバブルレーンだけでなく、瀬の中や落ち込み付近へインパクトのあるフライを置いてアピールすることができます。

マテリアル

フック:ドヒーク HDG645 #8-12
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド マイクロ 22/0 ブラック
パラシュートポスト:テックストリーム アントロンヤーンUV
アンダーボディ&ソラックス:テックストリーム バグウール:ブラック、ブラウン、サンド、オリーブ、イエローオリーブなど
オーバーボディ:テックストリーム ブリルUV ブラック、ブラウン、タン、オリーブ
バックル:コックハックル ダン、ブラウンまたはジンジャー

使い方

川で使う場合。岩陰や川底へついている魚が狙い目になります。活性が高い時は魚が着いているレーンもしくはポイントへ一発で入れてドリフトさせます。活性が低い時は魚の着き場所をわざと少し外して流してアピールして置いてから、狙い目のレーン/ポイントをドリフトさせて誘います。

止水で使う場合。木のオーバーハングや大きな岩など陸生昆虫が落ちてきやすい場所や流れ込みが狙い目となります。長めのティペットを使い、空中でストップさせてから水面へインパクト良く落ちるように演出したら、魚が出るのを待ちます。しばらく待って動きが無い場合は緩やかにテンションを保ったままフライをシェイクさせて再び待ちます。

戦績

岩盤のヘリの深みに隠れていた尺イワナさん(32cm)、プロト解除ありがとう!
  • ヤマメ
  • ニッコウイワナ、エゾイワナ、ブルックトラウト
  • ブラウントラウト
  • ニジマス

この記事のディスカッションに参加する | Join the Discussion

東京フライフィッシング&カントリークラブのFacebook グループ「Friends Lobby」ではメンバー以外の方とのディスカッションも行っています。気になる情報や質問などはこちらまで!