スロバキアのフライフィッシング
フライフック「ドヒーク」の本拠地があり、WFFC (世界フライフィッシング選手権)の運営を行うFIPS-Moucheの現・会長マリオさんの母国でもあるスロバキア。
東ヨーロッパの典型的な内陸国で周囲をオーストリア・ハンガリー・チェコ・ポーランド・ウクライナに囲まれているスロバキアの場合、釣りができる内水面1,920箇所のうちトラウトのフィールドはほぼ全て放流魚で成立しています。美しい自然公園の山々を眺めながらフライフィッシングに没頭できる環境はは、WFFC2023・2017・2004大会の舞台にもなりました。
ポプラド川
タトラ山脈の清廉な水が流れ込む風光明媚かつC&R区間も整備された、エリアフィッシングとフィールドフィッシングの両方が楽しめる地区です。環境保護にも力を入れていて、スロバキアの看板フィールドになっています。
ベラ川
タトラ山脈直下の渓流で、ガイドフィッシングでも人気の地区になっています。
ヴァー川上流部
ローホチュ国立公園を眺めながら、スロバキア最長ヴァー川の最も良いところを釣ることができるだけでなく、国内最大級のグレイリングが釣れる場所としても有名です。
内水面の所有者: スロバキア政府
スロバキアも日本と同じく、99%の釣りができる内水面は国家が所有する公共スペースであり、政府がフィッシング管理財団「SRZ」へ管理を委託しています。釣りを行うためには、政府が発行するフィッシングライセンスをSRZ、入漁証をSRZ傘下の地区団体から購入する必要があります。スロバキアの総人口は約542万人です。
フィッシング管理団体:SRZおよびライセンス
スロバキア政府の委託を受けてフィッシング・ライセンスの管理・販売および地域の釣り場管理団体の管理を行っています。
ライセンスを持たないフィッシングは密猟として罰則が存在し、毎年更新する必要があります。年間ライセンスフィーとして50ユーロを支払う他、講習を兼ねた10時間の漁場管理のパートタイム勤務が義務付られています。登録者数は15万人(人口比2.8%)です。
フィッシング・カテゴリーは3種類で、「トラウト」「グレイリング」「カープその他」を1つのライセンスで釣れるようになっています。
地域の釣り場管理団体と入漁証
日本の漁協の役割に相当する、SRZからの再委託を受けて釣り場を管理する団体で、国内1,920ヶ所における魚の育成と放流事業および釣り場パトロール業務を行っています。管理地区で釣りを行う場合は、相当する地区のメンバーシップ(年券)をそれぞれ購入する必要があります。住民は年券を購入することができますが、外国人の場合は各地区の当日券または数日券を購入することになります。
地区によって、「トラウト水面」「非トラウト水面」「混合水面」となっており、対象魚に合わせて行く場所を選びます。
フライフィッシング人口
ライセンスが発行される対象カテゴリーは3種類で「トラウト」「グレイリング」「カープ全般」。トラウトとグレイリングがフライフィッシング対象なので、仮にフィッシング人口の1/4がフライフィッシングを楽しむとして、スロバキアには37,500人(人口比0.7%)のフライアングラーが存在する計算となります。
競技フライフィッシング
SZSRに登録された選手は各地区のチームに所属します。チームはキャプテンが取りまとめ役となり、地区チームには最低5名、補欠選手含めて最大8名で構成されています。シニア&ユースを合わせたアクティブ競技者数は約400名で、フライフィッシング人口の1%にあたります。
国内リーグを勝ち抜いたチームと選手の中から、スロバキア選抜チームが結成されて、国際試合へ出場します。
FIPS-Mouche運営のWFFC(世界フライフィッシング選手権)において、スロバキアは世界ランク11位(金1、銅1)です。
まとめと続き
また新しい事実を踏まえて更新します。
この記事のメンバー
ドヒークのミラン社長のご協力でこの記事が書けました。
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