ナイルティラピア / イズミダイ
和名:ナイルティラピア/イズミダイ/チカダイ
英名:Nile Tilapia
学名:Oreochromis niloticus
日本の内地ではあまり知られていない淡水魚ですが、東京の小笠原をはじめ、九州の一部、沖縄県全域など熱帯の里川に生息するカワスズメ科(シクリッド科)の淡水魚。ほとんどを淡水で過ごしますが、ボラやチヌがいるような汽水域でも生きていけるため、稚魚が他の地域に拡散することもある魚です。キリスト教の聖書に出てくる聖ペテロや聖アンドレが釣ったガリラヤ湖の魚もナイルティラピアですので、まさに「主の魚」。もちろん聖なるハワイのドブ川やタイの野池にも居ます。
主に水生昆虫や甲殻類を食べながら、プランクトンや植物性の餌も取る雑食性の魚であるだけでなく、生き残り戦略に長けている種で、本来の生息域である中東のナイルティラピアは、動物食の群れ・雑食の群れ・デトリタスを食べる群れなど、食べられるものに応じて分化していく性質を持っています。
群れで行動することが多いマブナと良く似た性質の魚ですが、単独で浮いている個体はウグイやオイカワとブルーギルの中間といった性質でフライフィッシングで狙うことができます。
フライタックルとラインシステム
里川の浅瀬や池の表層がポイントとなるので、トラウトタックルがベストマッチです。シングルハンド2-4番のフローティングラインがベストタックルです。日中はユスリカサイズにしか反応しないことも多いですが、明け方や夕暮れはヨコエビを追うこともあります。
盛期のドライフライの場合、フライだけが見えている必要があるので、ドライフライ向けのショートロッドと同じ長さのテーパーリーダーにティペットを必要な長さだけ継ぎ足すシステムとなります。
ニンフィングの場合、気配を感じさせないだけのリーチやボトムまでの送り込みも必要となるので、ユーロニンフのタックルがベストとなります。
フライ選択とプレゼンテーション
警戒していない群れの魚や朝夕は14番くらいのドライフライがなんでも効きます。(私は海が荒れた日のハワイのドブ川で10番のエルクヘアカディスで釣りました・・・)
日中のドライフライやウェットフライはオイカワ向けのものが良く効きます。
プランクトン食でもあるため、小笠原・沖縄・ハワイにおいて絶対に必要なのがこのフライ。
餌が偏る冬場シーズンやナーバスなフィールドにおすすめなのが、ニンフとしてもウェットとして誘いもできるジグニンフです。ナチュラルカラーが必要となります。
この記事のディスカッションに参加する | Join the Discussion
東京フライフィッシング&カントリークラブのFacebook グループ「Friends Lobby」ではメンバー以外の方とのディスカッションも行っています。気になる情報や質問などはこちらまで!