湯川2023 春シーズン:キャッツキルドライとユーロニンフ
TFFCCメンバーが5月の解禁から末日までの春期に行ってきた奥日光湯川のレポートです。
野巻き&撮影
今年の春シーズンの奥日光、中禅寺湖をキャロジット(スカジットでやるキャロライナリグ)にハマっていましたが、フィールドに到着してから状況に合ったフライを巻く「野巻き」を川で撮影する必要もあったので5月末に中禅寺湖へ行く前日に奥日光へ。
いろは坂下の馬返駐車場に停めて、すぐそこの大谷川で撮影出来れば楽だったのですが、カメラを組んだ直後に午後の工事で発生した強い濁りで撮影不可能に・・・。仕方なく一気に赤沼茶屋へ移動して湯川での撮影に変更です。
中禅寺湖のシーズン展開が早かったので、湯川も燃えるような緑かと思いきや、意外にもまだ初春の景色で枯れ葉も目立つ風景・・・。午後の日がある時間も限られているので、急いで撮影場所を足で稼いで探して何枚か良い写真が撮れました。
キャッツキルと湯川を結ぶもの
実釣ありきの野巻きなのですが、今回はドライフライの釣りがしたいのでひたすらハッチを探していたら14-16番サイズのまだサビが取れないカラーのヒラタカゲロウを発見!タイングポーチの中に合った、試供品のマテリアル「レモンウッドダック」と「インドコックネック」を試す良い機会でもあったので選んだ一本は「クイルゴードン」!流れが早い渓流が多い日本に帰国してからは、普段あまりクラシックパターンの出番がありませんが、日光湯川はキャッツキルと同じでブルックトラウトがメインなこともあり、川の雰囲気が似たところもあるのでたまに使っています。
実は私がニューヨーク在住時代にキャッツキルでもブルックトラウトが良く釣れた必殺のパターンなのでいまだに現役です。ただし水面への置き方によってはすぐに沈んでしまうので(そのまま釣ってもイマージャー的によく釣れます)、フロータントをしっかりとかけた上にフライラインとリーダーの置き方も考えて使う必要があります。
渋い状況でも水面へプレッシャーをかけたくないの時に使おうと思ってセットしてきたのは、モニック「プレシジョンドライ・ステルス」という先端が透明のフライライン。これをキャッツキル時代に西海岸からやってくるアングラーたちが使っていて憧れていたR.L. Winstonのドライフライタックルで使う・・・。
キャッツキルへの想いを馳せるのはともかく、目の前の現実はハッチするカゲロウも少ない中で、なかなかライズするブルックトラウトが見つからない・・・。歩いて歩いて見つけた一匹は岸側の浅く緩い流れの流木脇。典型的なスキニーウォーターなので失敗すると隠れて出てこなくなるのですが、透明フライラインが影を落とさない効果は大きく、間違ってライズ真横にフライラインを置いてしまってから、丁寧にピックアップして打ち直しても全く影響がありませんでした。
なんとか粘ってライズをドライフライで釣った1匹はまだ初春の黒ずんだ色が残る手のひらサイズの元気なブルックトラウトでした。
ユーロニンフィングで追いかける
頑張ってドライフライでやっと1匹・・・。ちゃんとやらないとまともに終われないので、ユーロニンフで水面下から底波まで探ります。
今日はブルックの付き方が深くて、根掛かり覚悟で流しても20前半がひたすら続くのみ・・・これはやばい・・
そんな中でストラクチャーをきっちり攻めに攻めて遂に来ました!!でも大きな倒木に流れがあたるヨレなので、木の幹に巻く前に強引に寄せたましたが、今回持ってきた源流ネットでは小さ過ぎて届かない・・・。
バラしたくなかったので、久々に岩の上から浅い場所へジャンプ!
なんとかネットインして本日ベストは30cmジャスト泣き尺ブルックでした。
まとめ
シーズン早期の岩盤セクションでのドライフライ。全体的に浅くなって岩盤の上で流れが安定しないこともあって、年々ドライフライがやりづらくなっている感はありますが、ユーロニンフで補完することで午後スタートでも充分に楽しめました。
何度も湯川へ通っているとマンネリになりがちですが、19世紀のドライフライ・フリークたちがブルックトラウト狙いで生み出したドライフライを、日本のブルックトラウトの聖地と言っても良い湯川で遊ぶのも趣きがあって良いのではないでしょうか。
ちなみにリバーフィッシングにおいて、ドライフライ&ニンフィングの二刀流は互いを補完するため非常に有効なので、源流でも試してみることになります。別途記事を用意していますので、お楽しみに!
タックル情報
シングルハンド2番:ドライフライタックル
- フライ:クイルゴードン#14とCDCハックルダン#14
- ティペット:シーガーエース 0.5号を3フィート
- リーダー:バリバス プロドライFHT 11フィート5Xのティペットをカット
- フライライン:Monic プレシジョンドライ・ステルス
- リール:Bauer RX 1
- ロッド:R.L.Winston PURE 7’0" 2番
シングルハンド11フィート3番:ニンフィング
- フライ:タスマニアンニンフ #14 3.3mm、フレンチニンフ #14 3.8mm
- ティペット:シーガーエース 1号
- リーダー:サンヨーナイロン ビジブルトマト2号
- フライライン:Dohiku Level Racing Line AFTMA L3F
- リール:Hardy Ultralite UDLA 6000 (195g)
- ロッド:Echo Shadow X 11’0″ 3番 (g)
この記事のディスカッションに参加する | Join the Discussion
東京フライフィッシング&カントリークラブのFacebook グループ「Friends Lobby」ではメンバー以外の方とのディスカッションも行っています。気になる情報や質問などはこちらまで!