2月の「釣果」はTGVでフリーゲンフィッシェン
2月は仕事や出張でバタバタの状態が続いていました。そんな中でパリとフランクフルトへ出張してきたのですが、タイトなスケジュールの為、直行したパリでは釣友と落ち合う暇もなく、本屋でフライフィッシングの雑誌を選んだりする暇も無く・・・。
さむーい気持ちのまま、さっさとパリ東駅からTGVへ乗ってドイツのフランクフルト中央駅へ移動です。今回は鉄道好きな長男のためにヨーロッパの高速鉄道網の最新情報を調べつつ、フランスのTGVやドイツのICEの写真やらを撮るために飛行機を使わず電車の旅なのです。
パリ東駅でちょい鉄
日本の新幹線と違って、ウェザリングが効いた機関車たち。でもこの方がかっこよくて好きなんだよな。
速すぎる営業速度!
そんなラフな見かけとは裏腹にTGVって営業速度311kmも出るんです。フランクフルトまでの3時間半の列車の旅の途中で川や湖をチェックしようと思って車窓をずっと眺めていても、ロクに確認することもできない速度であっという間に通り過ぎてしまいます。ドイツへ入ったらスローダウンするのですが、途中は山ばかりでたまに谷を流れる小川が見える程度。何本か良さげな山岳渓流が流れていました。
妖怪とか出てきそうなドイツ版寒村を眺めつつ、景色にもいい加減に飽きて食堂車でビール飲んでボケーっとしていたら、隣に座っていたトルコ系ドイツ人から「トルコ人?」と間違われたので、「日本人ですよ」と告げると彼らとフランス人の車内サービス担当から「日本で開催されるラグビーW杯」について質問攻め。ラグビー話で盛り上がっているうちにフランクフルトまですぐに着いてしまいました。
フランクフルト中央駅でちょい鉄
フランクフルト中央駅でICEの3編成を写真に収めた後、ホテルへ移動するまでの時間に地元の釣具屋へ行こうと思ったら、仕事のために現地店舗を視察するよう指示があったのでスーツケースを転がしながら泣く泣く予定変更。3時間くらい経ってから再びフランクフルト中央駅へ戻ってから、タクシーへ乗り込む前に慌てて本屋へ飛び込み、スポーツセクションへまっしぐら・・・。
フリーゲンフィッシンの世界
なぜか目のやり場に困る雑誌のコーナーの隣にあった「釣りコーナー」から、直感で選んだのはこの2冊。「Fliegen Fischen」(フライフィッシング直訳)と「Fliegen BINDEN」(フライタイング直訳)。なんちゅうそのまんまなタイトル・・・。ブラウントラウトの聖地の割にはひねりもありませんが、日本だって「フライフィッシャー」っていうそのまんまなタイトルの雑誌があるんだから似たようなもんです。
ちなみに内容はどちらもひたすら真面目だけど、写真のディテールの細かさはさすがドイツ。フライで使う用語はドイツでもほとんど英語と変わらないので、ドイツ語がわからない私でもなんとか理解できたのでした。
- フライフィッシング・・・Fligen Fischen 「フリーゲンフィッシン」
- フライタイング・・・Fligen Binden 「フリーゲンビンドゥン」
- ストーンフライ・・・Steinfliege 「シュタインフリーガ」
- メイフライ・・・Eintagsfliege 「アインタグスフリーガ」またはMaifliegen 「マイフリーガ」 (英語のメイフライと混ざっている )
- 昆虫・・・Inseckt 「インゼクト」
- テレストリアル・・・Terrestrisch 「テレストリッシ」
カディスは何て言うのかわかりません。誰か教えてください!
アントニンさんから教えてもらいました
カディス・・・Köcherfliege 「カッヒャーフリーガ」
ちなみにドイツでフライフィッシングに行きたければ、試験を受けてライセンスを取得せねばなりません。冗談が通じない国民性なので決してふざけて「現場売りで平気」とか言わない方が良いです。ルールを守らなそうな人を見つけると、超A型人間のドイツ人たちが頼まなくても色々なルールを一生懸命説明してくれます。
この最高に美味しい地ビールも、注いでくれた文系ルックスのお姉さんは一杯の泡を完璧に注ぐために5分くらいかけて真剣勝負で仕上げてくれました。うーん・・・ラテン系日本人の私には真面目すぎて息がつまりそうです・・・。というわけで、今回はひたすら真面目な話でした。
エンゲ・リーニヤ!(Tight Line)
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