西表島どうでしょう!2022:南国源流でユーロニンフ
今回の西表島遠征の中で「目指せフライで100魚種!」に入って欲しいターゲット、97魚種目となる「オオクチユゴイ」のキャッチは達成しましたが、ちょっと物足りないベビーちゃん・・・。
この日は午前中にカヤックフィッシングの行き先の下見は終わったので、お昼ご飯の後からとある渓流でユーロニンフで丹念に探りながら、必要であればトレッキングしながら源流を歩き、サイズが出るまでやってみることにしました。
どうでしょうタックル選択
ハイシーズンであれば迷わずドライフライ・タックルを持って行きたかったのですが、これまでの経験から天候や水温的に魚が浮くことは無いと判断してニンフィングタックル一択にしました。
シングルハンド11フィート3番ユーロニンフ
源流へ入っていくことを考えるとちょっと長すぎる11フィート。今回はこれしかもってこなったので仕方ないですが、でもものすごい警戒心の強いターゲットが相手ですので、岩影に隠れたり、水際から2mくらい離れてもアプローチ可能ですのでかなり心強いタックルとなるでしょう。
- ティペット:シーガー グランマックスFX 0.5ー1号
- インジケーターリーダー: サンライン ビジブルトマト 2号
- フライライン:ドヒーク レベル レーシングライン L3F
- フライリール: Hardy UltraDisc 6000
- フライロッド: Echo Shadow X 11’0" 3番
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どうでしょうウェット・ウェーディング
トレッキングしながら渓流・源流を攻めるのに軽快なのがウェット・ウェーディング装備です。特に倒木を避けたり、茂みを抜けて川へアプローチする必要があるジャングルの中ではフットワークが軽くある必要が高いです。
ウェーディングソックス、ウェーディングシューズに加えて、水の中で足が冷えるのを防ぐためのゲーターが必要となります。
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まずは渓流セクション
サトシさんにガイドしていただいたマングローブリバーの源流となるジャングルリバーでもそうでしたが、風雨が強くて水量が増え、濁りが入るとオオクチユゴイは大場所では全く反応してくれません。
ある程度アトラクターとしての役割も果たしつつ、濁りの中でも見えてくれるジグニンフということで、この日はこれ一択となりました。
ある程度の川幅がある方が大きい魚がいるものなので、サイズアップが念頭にある私はポイントを無視できず・・・。渓流セクションでも濁りの影響が少なそうな岩陰などにフライを落として反応を見ますが一切無反応!
そして源流へ
この場所は源流と並行してトレッキングルートが魚止めとなる滝まで続いています。なので、小さな支流も丁寧に狙うことにして、その支流の行き止まりまでをトライしてみました。
前回と同じ、ベビーサイズはポツポツと釣れますが、ロッドを曲げるというよりもピチピチとくっついてくる感じ・・・。
どんな狭っ苦しい場所も丹念に攻めて微妙にサイズアップしたのですが、その後は完全に無反応・・・。スレてしまったので、一回トレッキングルート沿いに攻めてから戻ってくることにしました。
トレック&フライしながら判断
この後は渓流本体に沿ってトレッキングしながら行き止まりの滝を目指しながら、狙い目という狙い目はフライを打って行きましたが、ちっさいオオクチユゴイのショートバイトがたまに出るだけで、しかも遡上すれば遡上するほど反応の間隔が空いていく・・・。
滝のひとつ前に2本に川が分かれる分岐点で一休み。ケロケロと可愛い声で泣くカエルたちの声に聞き入りながら、かなり増水してきた川も気になります。これ以上進んでも釣果が伸びないと判断し下山することに。
戻ってきた源流で超ウェットフライ!
そうして戻りつつ、いくつか休ませていたポイントを打ちますが、やはりサイズが伸びない・・・。そうこうしているうちに夕食の時間が迫ってきてしまいました。
最後はここをやって帰ろうと思っていた支流の行き止まりで第六感が働きます。
「絶対いるココ!」
滝壺ではなく、その近辺の大きく抉れていそうな大岩の根元。1回流すと電光石火の速さでオオクチユゴイがショートバイトしてきます。
これをあまり手間暇かけると完全に沈黙してしまうので、イワナ相手でよく使う手ですが、大岩へ向かって流れている2つの流れの岩から遠い方へ2、3度フライをプレゼンテーションして見せつけておきます。頭の中で想像する水中では、岩の奥へ隠れている大きめサイズの魚が気づいて少し前のめりになっていてくれているはず。
最後は岩へ近い筋へフライを深く沈めると、上手い具合に底波にスッと入ってくれました。これは絶対来るはず!!
そしてフライが大岩の抉れへ入った瞬間!
ギュイーン!!
3番ロッドが絞り込まれます。今まではとは全然違うファイトの強さ!岩の奥へ突っ込もうとするのを、無理してバラさないように誘導して引き離します。岩場で足場が高いのでテレスコネットが久しぶりに大活躍!
ドジャーン!サイズアップ!
っても22cmですが、ようやくまともなサイズなので嬉しい1匹!
この時点で、雨と汗でシャツはおろかパンツの中までびしょびしょ・・・。これも久々の「超ウェット」フライでした。
まとめと続き
嵐の日なので大場所は諦めた日だったのですが、ジャングルリバーを予定に入れることで好きなターゲットのサイズアップをすることができました。
またユーロニンフに絞り込んだことで、手数が増えて大忙しにはなりましたが、反応が得られる中で川歩きできることで集中力も高く保てます。
次回はもっと良いシーズンに、ドライフライとニンフィングの二刀流でやってみたいオオクチユゴイ。沖縄本島の清流にもいますので、フライフィッシングでおすすめです!