北海道ツアー11日目:釧路 – 厚岸の牡蠣とシングルモルト

2020/12/04アイラ,イトウ,キャンピングカー,シングルモルト,フライフィッシング,ユーロバン,北海道,牡蠣,釧路

牡蠣大好きの嫁さんが根室から戻ってきたらと一緒にランチを食べようと思い、昨夜遅くに停泊地の「道の駅 厚岸グルメパーク 厚岸味覚ターミナル コンキリエ」(長い・・・汗)に到着して朝まで爆睡。起きてスマホをチェックすると、「孤独を愛するロンリードライバー」のはずの妻から、「バンガロー、夜は真っ暗で、外で動物の物音がするし、お化けが覗いたら困るから電気つけっぱなしじゃ無いと寝られなかった!」と孤独耐性の低いメッセージが、笑。根室のお寿司さんや街も都育ちの感覚にはさみしくて気に入らないようだったので、コンキリエがオープンしたら美味しい牡蠣を一緒に食べようとメッセージ連絡しました。

同じ釧路地方でも厚岸の方が涼しく、エスプレッソをすすりつつ冷涼な風を浴びながら散歩していたら、なんとエゾジカの群れと遭遇。なんと鹿の住む道の駅です。さすが「北海道 道の駅10期連続チャンピオン」!

朝食は昨夜残ったパック玄米をお茶漬けにして、釧路のスーパーで買っておいた地元のたらこ載せてかっこむだけ。

朝タイングでプロトタイプ作り

コンキリエの中にある、牡蠣や帆立などを選んで炉端焼きできる「炭焼 炙屋」がオープンするのは11時なので、それまでに昨日の釧路川からのインプットをイトウなどの大物狙いのストリーマーのプロトタイプに反映しておきます。

要はスイングリーチなのですが、重たい流れの中のストラクチャーへ潜むプレデターにも無視されず見つけやすいように9cmサイズでポーラーベアーとエンジェルヘアーのボディ。太い流れでも沈めやすくヘッドを支点にマテリアルがよく動くように大きいコーンヘッド。ブッシュや流木に引っかかっても力技で引っこ抜けるように、トレーラーフックは管付チヌ6号を50LBのPEループに通してからシリコンチューブを被せるジェリー・フレンチの「ウルトラ・リグ」のテクニックでセット。ゾンカーテープはしっかりと固定するためにタイラップで固定です。コーンヘッドは必要に応じて2個使うものも巻こうと思います。

釧路市内へ再召集令・・・

とりあえずプロトが巻けたので、芝生の上でのんびりとキンドルで読書しようかと思ったら、携帯が鳴って明らかにメッセージを読んでいない嫁さんから「お昼は開店と同時に昨日行った回転寿司行くよ!」と連絡が・・・。今、コンキリエで待っていることを伝えると「さっきコンキリエ居たよ!お寿司屋さんだからね!集合よろしく」と切られてしまいました・・・涙。

絵に描いたような「すれ違い」夫婦ですが、お寿司大好きだし、円満家庭のためにも釧路へUターンします。食事が終わったあとは少しスイーツ&コーヒーでも行こうと思ったら、「次!昼カラオケ!!」・・・。

「北の国から」に混乱した心を乗せて歌います。ここでクイズの時間です。この曲の中で「ン」は何回歌われているでしょうか?答えはこのシリーズの最終話にて。

一通りカラオケタイムが終わった途端、「じゃ、空港行くから!」と忙しない妻・・・。義理の両親へのお中元と母へのお土産を手配するために「六花亭」の釧路支店へGO! 

本当はここで買ったスイーツを向かいのスタバで買ったコーヒーで一服したかったのですが、持ち帰りの土産だけ受け取った妻は出張族のような勢いで帰京していくのでした・・・。

残った私はお中元の手配を済ませてから、各種1つずつだけバラ売りスイーツを買ってから、改めてコンキリエへ戻ります・・・。

厚岸の牡蠣や味覚が楽しめる「炭焼 炙屋」

いよいよ念願の厚岸湾を眺めながらの牡蠣タイム。販売コーナーで好きな牡蠣や食材を選んで購入したら、焼き場で食べることができます。牡蠣もいろんなサイズから選んで食べることができて、お姉さんがオススメの特大サイズを選んでくれました。会計を済ませてから焼き場へ向かいます。

焼き場は炉端スタイルで、ドリンクはバーで注文する方式。着席してから牡蠣の焼き方を教わります。平たい方を上にして炭火に置き、閉じた口が開き、汁が吹き出してきたり殻が白っぽく乾いてきたら食べられるそうです。

スタッフの方のオススメに従い、初めは何もつけずにストレートでジューシーなまま・・・。うーん・・・食感を意識する前に、さっきまで牡蠣が生きていた海の鮮烈な味が口の中に広がります。牡蠣の産地を食べ歩く通の方であれば、この食べ方は恐らく最高でしょう。牡蠣のジュースがたっぷりで特徴がものすごくよく分かります。

たまにしか食べないにわか牡蠣ファンの私はサザエのように醤油を殻の隙間からたらして味付けして食べるスタイル。うーん、ムチムチした食感と共にふわーっとこみ上げる牡蠣の甘味が醤油のおかげで引き立ちます。思わず「うまい!」と声が出てしまいました。

続けて生牡蠣です。産地の目の前にいる幸せ「お試し3種」を頼みました。「マルえもん」は三陸の種牡蠣(ホタテの殻に複数の稚貝を付着させる)を厚岸で養殖。こんなに新鮮な状態を食べる機会は滅多にないので、今まで食べた生牡蠣の記憶が全て吹っ飛ぶ美味しさでジューシーで爽やかな風味。「カキえもん」は厚岸の種牡蠣を砕いた牡蠣殻一つずつに付けた状態をカゴに入れて厚岸で養殖。口に入れて味わった印象は味の濃さ!一つずつの牡蠣がバランス良く栄養を取るのと、地元で進化してきた亜種なので栄養効率もいいのでしょう。深い味わいです。「弁天かき」は厚岸の種牡蠣をホタテ殻養殖で厚岸で育てたもの。汽水湖と海を半分ずつ使って大きく育てているそうですが、カキえもんの味がそのままボリュームアップして三陸牡蠣のジューシーさも兼ね備えた風味。

どれも甲乙付けがたい美味しさですが、あえて選ぶとしたら私はカキえもんが一番気に入りました。フランス流に食べるというよりも、お寿司で食べたくなる味わい。

厚岸のウイスキー

美味しい海の幸には美味しいお酒のマリアージュが絶対に必要。オススメを聞いてみたら、なんと地元の蒸溜所のウイスキーがあるそうで、2016年に蒸留開始したばかりの「厚岸蒸溜所」が仕込んでいる「厚岸New Born」という銘柄があって、種類も4つから選べるようになっています。「Foundation 1」はベーシックなバーボン樽に仕込んだシングルモルト。「Foundatin 2」はピーテッドの原酒をバーボン樽に仕込んだシングルモルトで50ppmの本格派。「Foundation 3」は1と同じ原酒をミズナラ樽で熟成、海外投資家狙いでしょうね。「Foundation 4」は蒸溜所原酒のシングルモルトとスコットランド産グレーン原酒をシェリー樽に仕込んだシングルグレーンとのブレンデッドです。

いつかスコットランドのアイラ島へ行って牡蠣食べてウイスキー飲んで釣りしてみたいと思っている私にとっては、大発見です!アイラ流に造られているFoundation 2を注文して、1杯は牡蠣を食べながら、1杯は食後に炭火に当たりながらゆっくり味わいました。2016年蒸留&樽詰めを2018に樽出ししてボトル詰めしているのでどうかなと思いましたが、ただピーティーなだけでなく、樽の味がしっかりとするバランスの良いウイスキーで、予備知識なく飲まされたら間違いなくアイラの新しい銘柄だと思うと思います。

もちろん、アイラびいきではない厳しい方が飲んだら、もう少し樽で熟成させて完全に落ち着かさせるか、一度シェリー樽へ入れ替えしてでも性格づけしてからボトル詰したら良いのに、と思うと思います。でも新しい蒸溜所は仕込んだお酒を売って評価をもらわないと次の未来が築けません。今後10年、20年が楽しみな銘柄だと思いました。

牡蠣との相性はどうかって?3種の牡蠣と4種のウイスキー。ぜひご自身で確かめてみてください。

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