「目指せフライで100魚種」プロジェクト:2020年度折り返し点
フライフィッシングを始めてから、どんなフライやタックル、ラインシステムで釣れたか記録しておく習慣の延長で、コツコツ進めたきた「フライで100魚種を目指そう」プロジェクト。今回は7月の北海道ツアーで95魚種目と前進して、いよいよ残り5魚種となりました。とりあえず中間報告です。
95魚種目:エゾウグイ - 音別川・茶路川
すでに過去の北海道ルアーで釣っている魚だと思いますが、当時は本州の「ウグイ」と同じだと思っていました。改めてフライフィッシングで釣ってみるとなかなかに良い対象魚でした。本州で釣ったことのある「ウグイ」や「マルタウグイ」と比べると同じサイズでも遊泳力もあって、主導権を最後まで渡したがらないファイトといい、2倍強い魚だと思って過言ではないと思います。上唇が尖っていて、他のウグイと見分けられます。
エゾウグイはコイ科ウグイ属の魚で学名はTribolodon sachalinensisと「サハリン 」という言葉が入っている通り、北海道と樺太だけに住む固有種です。あえて英語名をつけるとすればSakhalin Daceでしょう。これでコイ科の魚も10魚種目となりました。
更新:ニジマス - 阿寒川
ワイルドレインボーは今回も残念ながら過去にアメリカで釣った55cmからのサイズ更新なりませんでしたが、成魚放流のレインボーとしては2012年にイギリスの管理釣り場で釣れたメタボマス以来のジャスト70cm。こちらは阿寒川C&R区間の素晴らしい景色の中で、ヒレも綺麗な魚として育っているのでなかなかに楽しい魚でした。
大場所ではないので走り回ることもなく、どちらかというと自重の重たさに自爆ファイトしてくれたのでグロッキーになってしまう前にキャッチできて良かったです。しかし、重みがフックにかかってしまうことは避けられず、キャッチ&リリースを繰り返された個体の唇に少しダメージを与えてしまったことは反省点です。でも阿寒川のビッグレインボーたちで予行演習できたことが、この後の釣りの判断に大きく役立ちました。
リリース慣れしている魚は主導権を渡してくれるから元気なままスムースにリリースできますが、完全に野生のレインボーやタイヘイヨウサケ属の魚でこのサイズを釣ったら、最後までファイトをさせるとかなり弱ってしまうことが予見できます。常にタックルバランスの見直しやリリース術を磨いておかねばと意識を新たにしました。
まとめ
ソルトウォーター・フライフィッシングを念頭に置くと、ついつい南へ南へと考えが偏ってしまいますが、まだまだ北にはいろいろな魚が待っています。北海道ツアーでもワイルドレインボーとイトウを追っかけている間に漁港でアイナメなどのロックフィッシュを狙う機会をみすみす逃してしまったので、次回は狙ってみたいと思います。
いよいよ残り5種・・・。自分の魚類学的な探究心でやっているので種類の洗濯にこだわる必要は無いのですが、フライフィッシングの可能性が広がることやアウトドア体験の啓蒙の側面もあるので、地域的なバランスも考えて検討してみようと思います。
この記事のディスカッションに参加する | Join the Discussion
東京フライフィッシング&カントリークラブのFacebook グループ「Friends Lobby」ではメンバー以外の方とのディスカッションも行っています。気になる情報や質問などはこちらまで!