クイックシルバー マーチブラウン【時短進化】
関西の渓流から北海道の本流まで、日本で使って効果の高いシルバーマーチブラウン。
ヒラタカゲロウの仲間が水面へ浮き上がっていく様子を表現するクラシックなウイング・ウェットフライですが、これを人にも魚にも優しく改良したのがクイック(時短)シルバー マーチブラウンです。
渓流の規模では対岸から大きくスイングさせることもあるウェットフライですが、8割くらいのケースでは浅い本流で底から水面へ羽化していくイマージャー・アクションで使うことが多いフライです。またポイントフライとしてソフトハックルのドロッパーとの組み合わせとポイント&ドロッパー両方をこのフライにするケース、もしくは単体フライで使うケースがほとんどなので、浅いレンジでのコントロール性が重要となります。
フックを競技用バーブレスに
基本的にヘビーワイヤーのフックには巻かないパターンなので、スタンダードワイヤーでできたフックの中からバーブレスのものを探すと、コンペティション用のウェット&ストリーマーフックがいいだろうとなりました。
これらのフックはバーブレスで魚にも事故の際に人間にも優しいだけでなく、刺さりやすいようワイドゲイプで作られて、バラシづらくネムリが入ったものがベストとなります。
テールをコックデレオン
ブラウン系のまだら模様(モトルド)のヘアーではコックデレオンが水中での姿勢も扱いも楽に使えます。
フラットティンセルとリビングは、フラットワイヤーに
光沢のあるフラットティンセルを使うことが前提となると、どうしても補強のためにリビングが必要となります。この部分をまとめてしまう方法はないか・・・。別件で競技用ジグニンフのためのマテリアルを探している中で、フラットワイヤーを見つけました。これは金属ワイヤーでありつつもフラット面が光沢を放つので、本来金属でできていたフラットティンセル、それがフラットワイヤーとなって解けない性能を持つことで進化したことになります。
フラットワイヤーを隙間を空けずタッチ&ターンで巻いていくことで、フラットティンセルと同じ光沢のあるボディとなります。
ボディとヘッドをスッキリさせる低番手のGSPスレッド
細くも幅広くも使えるフラットスレッドの中でも、ヘッドを小さくできる利点は強度が高いGSPスレッドがベストな選択。
ウイングの処理の部分はワックスで滑り止めしてテンションを入れすぎないように気を使えば、スレッドでマテリアルを巻き切ってしまうこともありません。
マテリアル
フック:ドヒーク HDS #12, #10
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド スモール 25D ブラック
テール:コックデレオン
ボディ:ドヒーク フラットワイヤー シルバー
スロートハックル:パートリッジ
ウイング:ヘンフェザント・クイル
ツール
GSPスレッドにはテンション調節ができるボビンホルダーがベストマッチです。
使い方
スイングの釣りで使います。活性が高い魚にはあまり沈めずに大きなスイング、岩へ隠れているような魚を狙うときは沈めて送り込んでからターンさせて浮き上がらせます。
どちらもカゲロウのイマージャーを積極的に食べている魚を見つけた場合は、魚の視界に入れた後は警戒させないためにドリフトさせて置いてから、安定速度のスイングでフライを浮かせて誘いをかけます。
戦績
- ヤマメ・アマゴ
- ニジマス
タイヤー
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