フェザントテール・ジグニンフ (フレンチニンフ)

2024/08/20Gストロング,アウトリガー,ジグニンフ,ニンフ,ヒラタカゲロウ,フライパターン,ミッジスレッド,ユーロニンフ

ユーロニンフで使われる「ビーズ直径4mm以下のジグニンフ」のシステム向けのパターンになります。ヘッド側にもテール側にも魚から見つけやすいようにUVスレッドでタグがついていますので、魚よりフライが上流にある場合も下流にある場合も誘い効果を発揮しつつ、ナチュラルなニンフがベースにあるのでスレにくいパターンになります。またUVスレッドがスレッドとタグを同時に作れるので手返しよくカラーバリエーションを量産しやすいパターンです。

フランスチームが広めたスタイルなので、フレンチニンフとも呼ばれます。

構成の特長と使い易い理由

パイロットフライとしても使い勝手がいいフライですが、まさにフランス的な合理主義ですが、フライを魚が見つける時にフライよりも下流にいる魚はビーズヘッド側を最初に見るので大きいホットスポット=タグ。フライが魚のいる場所を通り過ぎた時や追ってくる時はフライのテール側を見るのでタグ。その中間に「食わせ」要素がドレッシングされているという構成になります。

ワンポイント

限られた時間の中で手返し良く狙ったレンジへ素早く馴染ませるために大きめで重めのスロット入りタングステン・ビーズをバーブレスのジグフックへセットします。大会で許可されている最大ビーズの最大直径が4mm(実際は安全のために3.8mm)を意識してビーズを選びます。またナチュラルの中にカラータグを埋め込むパターンなので、ビーズだけが目立たないようにブラックが基本で反射効果が欲しい時はシルバー始めメタリックカラーを使います

また大会ルールでは化学研磨されている本物のバーブレスフックである必要があること、リリースを前提にした管理釣り場やC&R区間で使うことを考慮して、専用ジグフックを使います。フッキングが良くなるよう、ワイドゲイプで針先が長いフックを選びます。

UVスレッドとワイヤーをそれぞれボビンにセットしておいて、UVスレッドを下巻きします。

続いてワイヤーをテールの方からリビング用の長さを残しておいて、ウェイト兼ボディとソラックスの下地を作ります。

フェザントテールをスレッドで巻き留めたらタグを成形してビーズの後ろまで前進。ボディを巻き留めたら、ワイヤーを反対側から巻き留めます。

UVスレッドにダビングワックスを付けて、ダビング材を捻つけたら、ソラックスを形成。ビーズ後ろにタグをつけたら、ウィップフィニッシュです。

16番以下の場合は0.1mmワイヤーを使い、20番以下はUVレジンでボディを固めると手軽です。この場合はツヤは気にせずマテリアルの隙間へ液が浸透する方が良いのでThin=流動性のあるレジンを使ってください。

マテリアル

フック:ドヒーク HDJ #10, 12, 14, 16、18
ビーズ:スロット付きタングステンビーズ 3.8mm, 3.3mm、2.8mm
スレッド:12番以上はテックストリーム GストロングのUVカラー、14番以下はテックストリーム ミッジスレッドのUVカラー
リビング:ドヒーク ワイヤー0.2mm、#16番以下は0.1mm、ミッジサイズはリビングなしでUVレジンで固める
テール&ボディ:フェザントテール
ソラックス:ヘアーズイアダビングまたはスクイレルダビング

ツール

セラミックボビン

ティンセルの滑りも良く、ワイヤーに使っても切れづらいセラミック加工されたボビンです。

使い方

ユーロニンフ・タックルを使ったショートライン・ニンフィングやロングライン・ニンフィングで使います。

流れのあるポイントではテンションを保ったまま底波を流していってアタリを待ちます。
サイトフィッシングできる釣り場の場合は、ショートラインで同じくテンションを保ったまま流れに同調させてアウトリガーの釣りで使います。

岩へ隠れているような魚を狙うときは沈めて送り込んで底すれすれを流します。

戦績

  • ヤマメ、ホンマス、ニジマス
  • イワナ、ブルックトラウト
  • ラージマウスバス、ブルーギル
  • オオクチユゴイ

タイヤー

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