BJ マイクロスパイダー
ライズはあるのにスピナーフォールはもちろん、ダンやスティルボーンなどの流下が見られない時は、イマージング中に水面から5cm-15cmという狭いレンジを漂うハッチ途中の状態を表現したこのパターンが出番となります。
水面ハッチの途中で流されてきたり、水中ハッチで飛び立てないマイクロサイズのカゲロウ(#18サイズ以下)を表現できます。
釣り上りにも、シビアなマッチザハッチにも対応します。
ステップ解説
フックシャンクの全長のアイより1/3に位置にスレッドを巻き留めて、後端へ移動し、ボディフライを巻きとめたらソラックスの位置へ戻りボディを作ります。
スクイレルダビングをスレッドによりつけたら、ダビングボールを作ってソラックスを形成します。
ブルージェイのスカルプまたはスロートから最小サイズのハックルフェザーを抜き出し、先端をハックルプライヤーで掴んでおきます。
ハックルプライヤーで挟んでいる状態で使う部分のファイバーを反対側へなでつけて準備します。ハックルプライヤーからリリースしたら、先端を小さな三角形にカットしてストッパーとします。
三角ストッパー部分をソラックスの前のスペースに巻き留めます。
右手の指先を濡らして、山折にハックルファイバーをなでつける「ダブリング」をします。
指でハックルファイバーを後方へなでつけながら、ボリュームを確認しながら2、3回でハックルを巻き留めます。
連続ハーフヒッチでハックルファイバーをソラックスへ押し当てながら、フィニッシュします。
余分があればシザースで整えて完成。
マテリアル
フック:ドヒーク HDN302 #18-20
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 22/0
ボディ: テックストリーム ボディフライUV: オリーブなど
ソラックス: ドヒーク スクイレルダビング
ハックル:ブルージェイ スカルプまたはスロートフェザー
ツール
テンションの調節ができる稀有なハックルプライヤー。繊細なソフトハックルを扱う時に作業が格段に楽になります。
20番以下のミクロの世界に非常に便利なのがストンフォ「拡大レンズアーム」。このパターンでもウィップフィニッシュできる快適さです。
使い方
ダンやスピナーが見られず、イマージャーやスティルボーンでは浅すぎる場合、より下の水面直下を狙うときに使います。
ダウンストリームに使う場合は普通のウェットフライとしてドリフトやサスペンドで誘う時に使います。流れが緩い場所ではスイングも問題なく行えます。ウェット専門で使う場合は魚がロストしないようにUVカラーのタグを必ずつけてください。
アップストリームからサイドで使う場合、魚のレンジを見定めて、ティペットとリーダーの結び目やティペットの中間部分に「玉」を作り、そこへフロータントをしっかりとつけて、狙ったレンジの10cm前後の幅を超えないようにテンションでレンジを調整して流します。
キーストのハイパードライパウダーはCDC系のドライフライにも使えて、ティペットを浮かすことにも使えるのでこの釣りに必須です。
戦績
- ヤマメ
- ニッコウイワナ、ブルックトラウト
タイヤー
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