フライフィッシングにおけるバーブレスフックについて
2023/12/27
「刺さって欲しい時に刺さりやすく」「ファイト中には抜けづらく」「抜きたい時に抜きやすい」。そんな都合を叶えてくれるのがバーブレスフック。日本でもキープを前提とせずリリースすることで同じ水辺を釣る仲間のアングラーたちや魚を食べる動物たちのために魚の数を減らさないようにするためにバーブレスフックが使われています。
キャッチ&リリースを前提とされるフライフィッシングでも、競技フィッシングやエリアフィッシング、マッチザハッチやトロフィー狙いでもバーブレスフックを使うことで、アングラー/プレイヤー/選手への怪我のリスクおよび魚へのダメージを極力減らすことがルールとして定められていたり、推奨されています。
「リアルバーブレス」や「トルゥーバーブレス」「化学研磨バーブレス」と呼ばれるバーブレスフックは工場で製造される時からバーブレスである前提で設計されており、バーブフックでは作ることができないほどの、より長く・より鋭利なフックポイントを作ることができるのが特長です。
バーブレス、それは消極的なアレンジではなく、積極的に機能と性能を追求したフライフックの進化系です。
ドライフライフック
軽さと耐久性を兼ね備えたドライフライフックが充実しているのが、がまかつです。松井伯吉さんがデザインしたフックは、プロユーザーの岡本哲也さんがフィールドテストしており、信頼の性能になっています。
がまかつ S10-B: #6-18
ドライフライとしてだけでなく、水面直下で使うニンフや小型ウェットフライにも使えるフックです。
北海道サイズから小型のカゲロウサイズまで揃っています。
がまかつ B11-BT: #20-10
純粋なドライフライのためのフックとして完成されたフォルムと軽量性・フッキング性能を持つのがB11-Bシリーズですが、それをさらにナノスムースコートで刺さりやすさを追求したのがB11-BTです。mmの単位でフッキングさせたいミッジングだけでなく、難しいポイントで狙う時にも安心です。
ニンフ&小型ウェットフライフック
幅広いレンジとフライパターンをカバーできるので最も多く使われるのがこのタイプのバーブレスフックです。
ジグニンフ向け
ドヒークは世界選手権のトップチームの選手たちにも愛用されている競技用フライフック・メーカーで、チェコの隣国スロバキアであることもあり、最もノウハウと経験に裏付けされたフックを開発しています。
ドヒーク HDJ: #8 – 22
ドヒーク HDJは8番から世界最小22番までジグフックが揃っています。
浅いレンジで使うニンフおよびソフトハックル向け
バンク(岸)フィッシングやリバーフィッシングでは狙うレンジが浅い場合も多く、水面直下を狙ったり、沈降速度をゆっくりさせることが求められます。
ドヒーク HDN 302: #10 – 20
HDN 302は浅いレンジで使うニンフやウェットフライのために開発された競技用フライフックです。
大型のカゲロウサイズからユスリカサイズまで揃っています。
中層・カウントダウンで使うアトラクターニンフ・エッグ・ソフトハックル向け
小型のニンフやウェットフライを中層やカウントダウンで使う場合、フライが丸ごと飲まれてしまうことが多発しやすくなります。太軸のフックは沈めやすいだけでなく、飲まれた場合に外しやすくなっています。
ドヒーク HDB: #8 – 12
ウェットフライ&ストリーマーフック
ドヒーク HDS: #2- 12
フィッシュイーターに強いスティンガーフックでは珍しいバーブレスフック。#2-4はストレートアイでストリーマー向け、#6-12はダウンアイで止水や本流で使うウェットフライや大型ニンフ向けになっています。
スペシャリティーフック
ありとあらゆる状況でもフッキングで妥協したくないアングラー・プレイヤー・選手のためのフライフックがスペシャリティーフックです。
がまかつ C12-BM ラージアイ: #26-30
ユスリカに始まりユスリカに終わる、ミッジの世界。絶対に釣らないと帰れない時に役立つミッジ専用フックです。
ラージアイなのでティペットを2度通ししやすく、競技用でも安心です。
ドヒーク HDO: #8のみ
セミやバッタといった大型のテレストリアルでもフッキングを妥協したくない、キールで使うことで根掛かり軽減したりウィード対策したいシーンで活躍するのがHDOです。
まとめと続き
今回はベーシックなバーブレスフックとスペシャリティフックを一つだけ紹介しました。また「技あり」なバーブレスフックを見つけたら更新します。
アングラー
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