湯川 – 栃木県日光市
首都圏からのアクセスも良く、雄大な大自然の中でマス釣りを楽しめるスプリングクリーク、それが湯川です。湯ノ湖を水源として湯滝、竜頭滝を経て地獄沢と合流し、南の中禅寺湖までの11.2kmの区間をゆったりと流れています。
1902年にトーマス・グラバーの計画に従って、ハロルド・パーレットによって米国コロラド州から取り寄せたブルックトラウトの発眼卵放流が行われた場所として有名で、日本のフライフィッシングにおける「聖地」と呼ばれることもあります。全国でも珍しく国立水産研究・開発機構の増養殖研究所が所有する河川となっており、試験水域として管理され、全域をキャッチ&リリースとしているため、魚影が濃く保たれています。
3つの異なる表情をもつフライフィッシングの練習にとても適した川です。
湯滝からスタート:森林セクション
湯滝レストハウスで入漁券を購入したら、階段を降りて湯川の中でも鬱蒼とした森林の川の部分です。
最初の大場所は湯滝下。多少ギャラリーの注目を浴びますが、ここには湯ノ湖から落ちてきたニジマスやヤマメ(ホンマス)が釣れるので重要ポイントです。ここから下の小滝は魚止めとなっているので、大型のブルックが狙えます。さらには森の中を流れるエリアを釣り下るコースには、木の影になっている場所にはかなりの魚影があります。岸側に居ついている魚を先に散らさないようウェーディングには気をつけてください。
北海道や東北の森林渓流とも似た景観を持つセクションなので、木の枝や足運びに気をつけながら練習を積むことができます。
赤沼茶屋からスタート:湿原セクション
赤沼茶屋で入漁券を購入したら、トイレ脇の散策路を通って湯川へ出ます。
最初の橋から上流方面は戦場ヶ原をゆったりと流れるスプリングクリークになっています。岸手前よりの魚はスレているので、障害物に隠れた魚やライズを狙います。ここが日本の中でも湯川ならではのセクションであり、緑に包まれた岸からゆったりと流れる湧水河川の中で静かにライズするマスを釣るスタイルは、フライフィッシング誕生の地イギリスの雰囲気を彷彿とさせます。
赤沼茶屋からスタート:岩盤セクション
橋より下のエリアは岩盤の上を流れる渓流となっており、魚が開きに出やすいので、一番下流の「温泉パイプ」まで散策路で降ってから釣り上るのがベストです。ところどころの深みには、意外な大物が着いていますので、丁寧に釣っていくことで数を伸ばすことができます。
シーズン&遊漁期間
- 5月1日から9月30日まで
- 日の出〜日没
対象魚
- ブルックトラウト
- ニジマス
- ヤマメ(ホンマス)
入漁料
- 日釣券2,000円 (解禁日のみ3,000円)
- 午後券1,500円・・・正午から販売
- 小学生以下は日釣券500円
遊漁規則
- ルアー、フライ、テンカラのみ
- 全魚種キャッチ&リリース
- ドロッパー禁止
- 保護されている湿原へ立ち入らないこと
公共交通でのアクセス
- 北千住駅から東武日光線に乗車し、東武日光駅下車(所要時間約1時間40分)
- 東武日光駅から東武バス「湯元温泉行き」に乗車し、赤沼駅もしくは湯滝入口で下車(所要時間約1時間)