ブリル・ケースドカディス

2024/08/27GSPスレッド,ニンフ,フライパターン,ブリル

マッチザハッチの釣りをしたいと思って現場へ出ても、何のハッチも無い時があります。サイトフィッシングのためのタイミングを待つのも大事ですが、積極的にその時何を食べているかを推理してブラインドフィッシングしてみることも発見が生まれる大事な瞬間。そんな時のための簡単に巻けて良く釣れるトビケラ・イミテーションです。

シルエットのリアリティとUVのきらめきの混ざったケース部分、ソラックスのパートリッジが魚を誘います。

幼生の状態で結構食べられているケースドカディス

ラーバと呼ばれる幼生の状態で水中で暮らすトビケラは岩の表面にしがみつきながら藻を食べようとしています。そのままだと緑や白い体が無防備なので、カイコのように口から糸を出して周りの砂利や木屑などを体へくっつけてケースと呼ばれる殻を形成して擬態しています。口から出す糸は便利でケースごと岩にくっつけておいたりもできます。

ところが餌の藻が足りなくなったり、水質が合わなくなったりすると自ら流れに任せて移動。これを繰り返して大きくなっていくのですが、何もハッチしていない時に底を意識している魚がいる時に見つかってしまうと食べられてしまいます。これを狙うフライです。

ワンポイント

ワイヤーはボビンにセットしておく

ワイヤーを丁寧に巻いてボディの下巻きを行うので、使うワイヤーは切れづらいセラミックボビンにセットしておきます。スプール送りのスムースさとワイヤーのしなやかさを兼ね備えたワイヤーが便利です。

ブリルUVを隙間なく巻いてオーバーボディ

スレッドで下巻きをしたらば、ワイヤーを使ってアンダーボディを作ります。続けてブリルUVを隙間なくピッチリとソラックスまで巻いていき、

気をつけてライターで炙る

回転式のバイスを使っている場合は、ライターを横にして回転させながら素早く炙ってストラグルストリングの表面の足を溶かします。一気にやろうとせず、火傷しないように気をつけて少しずつパッパッと様子をみながらやってください。

マテリアル

フック:がまかつS11-2L #14
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 22/0ブラック
ワイヤー:ドヒーク ラウンドワイヤー0.2mm ブラウン
ボディ:テックストリーム ブリルUV 好みの色
ソラックス:ヘアズイアーダビング オリーブ
レッグ:パートリッジ を片側から毟って取り付け(短い方がリアルだが、動きを重視する)

ツール

使い方

魚が沈んでいるシチュエーションで使います。下巻きのワイヤーがウェイトになっていますので、魚が着いている場所を予測して上流へリードしてキャストしたらば、ナチュラルドリフトで送り込んでいきます。ルースニングでもアウトリガーでも使えます。

戦績

  • ニジマス
  • ヤマメ、アマゴ
  • ブラウントラウト
  • ニッコウイワナ、エゾイワナ、ブルックトラウト

タイヤー

この記事のディスカッションに参加する | Join the Discussion

東京フライフィッシング&カントリークラブのFacebook グループ「Friends Lobby」ではメンバー以外の方とのディスカッションも行っています。気になる情報や質問などはこちらまで!