ソフトハックルユスリカ 108SP
水面でハッチする様々な水生昆虫たちの斜めに浮いた姿勢を表現できるTMC108SP-BL。その効果を試すため、湖や管理釣り場など止水の釣り場では欠かせないユスリカパターンのソフトハックルにマラブーテールを付けたものをこのフックに巻いてみたところ・・・明らかに普通のニンフフックを使ったものよりも反応が強くなったので今後はこのパターンで統一することにしました。
どれくらい違うのか?通常イマージャーアクションだと沈めてから浮かせる動きを繰り返して誘いをかけていきますが、ハッチしているものが分からない時はどれくらいの大きさ・速さでストリッピングして浮き上がらせるかの模索に時間を使います。このパターンの場合その状態での反応がすでに良いのでベストの動きを見つけるのも早くなります。活性が良いと最後にピックアップする時も斜め姿勢のこのフライにアタックしてきます。
大型のユスリカの場合はこちら
ちなみにベースになっているパターン「ストラグル・ユスリカ」も湖のシンキングライン、渓流の逆引きなどで非常に反応が良いフライですが、こちらは#14に巻いて使っています。テールはマラブー、ボディとソラックスはストラグル・ストリング(ボディストリング)、ハックルはクートハックルまたはパートリッジという現地でもすぐに巻けるものです。
ワンポイント
セカンドボビンへファインワイヤーを準備
スレッドと同じ様にセラミックボビンに0.1mmファインワイヤーをセットしておきます。
ボディを巻くコツ
水への馴染みを良くするためのウェイトとして、初めに0.1mmワイヤーをシャンク部分にベンドまで下巻きしてください。タグエンドはリビングとして使うのでカットせず長めに残しておいてください。
スレッドを使い、テールを巻き留めたら反時計周りに回転させてフラットなフロス状態にしながら、アイの方から1/4くらい下巻きしたらまたアイまで戻り、次にアイから2/4まで下巻きしたらアイまで戻り・・・を繰り返すと綺麗なテーパー形状のボディが作れます。もしムラのある場所がある場合はさらにフラットにしたスレッドで巻き潰します。
ファインワイヤーを一定のピッチにリビングして行って「く」に曲がる場所でスレッドで止めます。
マテリアル
フック:TMC108SP-BL #18
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド マイクロ 25D ブラック
テール:マラブー・ブラック
ボディ:スレッドをフロス代わりに巻く
リビング:センパーフライ スーパファインワイヤー0.1mm・シルバー
ソラックス:ヘアーラインダビング・ブラック
ハックル:ジャックドゥ・スロート
ツール
はけ付き瞬間接着剤
IC回路のテストフックです。プッシュすると先端から小さなフックが出てきてこれに小さなハックルなどを挟むことができます。
ワイヤーが切れづらいセラミック加工されたボビンです。
使い方
フローティングラインの釣りで使います。
流れの緩い場所で使う場合。魚が着いている場所の1-2mくらい上流へ入れてテンションをかけずに流して沈め、魚の前で下から上へイマージングアクションするよう、テンションをかけてフライを浮き上がらせてください。
止水で使う場合。狙った場所へキャストして、カウントダウンしてフライを沈めてから、ロングストリップで一気にフライを浮き上がらせて誘いをかけます。ハッチが多い場合は、狙ったタナへフライを沈めてから、ショートピッチでフライを動かし続けます。
どちらもイマージャーを積極的に食べている魚を見つけた場合は、魚の視界に入れた後は警戒させないためにドリフトさせて置いてから、ロングストリップでフライを浮かせて誘いをかけます。
戦績
- ヤマメ・サクラマス
- ニジマス
- ブラウントラウト
- ニッコウイワナ・エゾイワナ
- オショロコマ
- レイクトラウト
タイヤー
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