ロイヤルコーチマン ウェットフライ

2025/09/16ウェットフライ,カディス,スイング,テレストリアル,フライパターン,フラットスレッド

イギリスのウェットフライ 「コーチマン」をアメリカはニューヨークのジョン・ヘイリーがクリムゾンのフロスを使ってアトラクター効果を追加したアレンジしたものを、オーヴィス社が初期の完成品フライのシーズン・セレクションに加える時に「ロイヤル」と追加して「ロイヤルコーチマン」と命名されたウェットフライです。当時はテールにレモンウッドダックを使っていたものが、ゴールデンフェザントティペットに変更されて現在に至ります。

構成と特長

北米発フライパターンの原型の一つ、およびキャッツキルパターンへの分岐点にも当たる重要なフライで、後にドライフライ・ムーブメントでセオドア・ゴードンにドライフライに改造された後もリー・ウルフらによるアレンジを経ても原型を色濃く残した状態で、現在でもテレストリアルとして人気のフライです。

系統IDフライ名作者、場所、年代マテリアル
A-1コーチマン ウェットフライトム・ボズワース、イギリス、1830年代テール: なし
ボディ:ピーコックハール
ハックル:パートリッジ・ブラウン
ウイング:ダッククイル・ホワイト
A-2ロイヤルコーチマン ウェットフライジョン・ヘイリー、アメリカ、1870年代テール: バード・ウッドダック
ボディ: ピーコックハール
リビング: フロス・レッド
ハックル: ヘン・ブラウン

ウイング:ダッククイル・ホワイト
A-4ロイヤルコーチマン ウェットフライメアリー・オーヴィス、アメリカ、1880年代テール: ゴールデンフェザント・ティペット
ボディ: ピーコックハール
リビング: フロス・レッド
ハックル: ヘン・ブラウン
ウイング:ダッククイル・ホワイト
A-4ロイヤルコーチマン ドライフライセオドア・ゴードン、アメリカ,1890年代テール: ゴールデンフェザント・ティペット
ボディ: ピーコックハール
リビング: フロス・レッド
ハックル: コック・ブラウン
ウイング:ダッククイル・ホワイト
A-5ロイヤルウルフリー・ウルフ、アメリカ、1920年代テール: バックテールブラウン
ボディ: ピーコックハール
リビング: フロス・レッド
ハックル: コック・ブラウン
ウイング:バックテールホワイトまたはカーフテールホワイト

全体のプロフィールはカディスやヤゴ、テレストリアルのイミテーションとして機能しつつ、クイルウイングが水流を捉えて狙ったレンジへ沈んでからのターン&スイングを可能とし、ゴールデンフェザントのティペットが水中で震えて魚を誘います。

ウイングは浅いレンジで使う場合は柔らかいグースショルダーで代用しても問題ありませんが、本流などでしっかりと沈めたい場合は、波動も出せる硬さが必要なのでダッククイルを使ってください。

ステップ解説

ピーコックハールやフロス部分をシャンクに対して垂直に仕上げやすくするため、下巻きの段階でフラットにシャンクを均しておきます。

ゴールデンフェザント・ティペットをステムから切り離さずにV字にカットしておきます。

好きな方をフックに当てて適切な取り付け位置を確認したら、シャンクに対して1:1〜1.2程度の長さで固定します。

より綺麗な仕上がりのために、グリーンに染められたピーコックアイからハールを3本抜き出します。

ゴールデンフェザントティペットの余分をスロート位置に合わせてカットしたら、ピーコックハールの束の先端を揃えて取り付けます。

巻き付け時には、束をハックルプライヤーで掴んで固定しておきます。

隙間を開けないタッチ&ターン数回でボディー後端を形成したらスレッドで軽く巻き留めておきます。

ピーコックハールの束を横に寝かせてソラックス位置までスレッドで巻き止めたら、フロスを取り付けます。

ピーコックハール束を持ち上げてフロスが抜けないように前方も処理してからスレッドをフロスとハールの境界に巻き進めます。

フロスを指でフラットになるようしごきながら、往復させてフロス部分を平らに生成してソラックス部分で固定します。

再びハックルプライヤーでピーコックハールの束を固定して巻き付けながらソラックスを形成します。

スロートハックルをティップで巻き留めます。

フックのゲイプ幅の一番太い部分に合わせた幅でウイングで使う部分をクイルから毟り取ります。

左右ペアになるように用意したら、先端を揃えて右手で掴みます。

フライの上にウイングパーツを当てながら、ウイングの位置を先端がテール中央の「黒」に届く位置で決めます。

ウイング先端がやや下を向くように調整したら左手をペンチ代わりにしっかりとホールドしておいてから、指の隙間にスレッドを滑り込ませて、ぐるっと輪っかの状態でスレッドをウイングパーツに当てておいてから、ゆっくりと空気を抜くようにしてスレッドを締め込みます。

そのまま仮止めで3回転スレッドをタイトに巻き付けたらば、正しい位置についたか確認します。バイスを回転させて上から見ても軸線がずれていないか確認して、さらに3回転スレッドでタイトに締め込んで固定します。

先の尖ったシザースまたはレイザーでウイングの余分をカットしてから、スレッドで巻き潰して綺麗に整え、そのままスレッドを使ってヘッドを形成します。

ウィップフィニッシュしたら、ヘッドセメントや瞬間接着剤などで固着させ、UVレジンでコーティングして完成。

マテリアル

フック:ドヒーク HDS #12、HDN302 #8-10
スレッド:テックストリーム スタンダードスレッド8/0 ピーコック
テール:ゴールデンフェザント ティペット
ボディ1:ピーコックハール サイズに応じて3,4本を束ねる
ボディ2:テックストリーム ポリフロス ワインレッド
ソラックス:ピーコックハール
スロートハックル:インドヘンネック ファイヤリーまたはモトルド系
ウイング:ダッククイル ホワイト

ストレッチ性・滑りづらさ・細さを兼ね備えたスレッド。

ゴールデンフェザント コンプリート ヘッド 2点
ノーブランド品

ツール

バイス

3種類のバイスヘッドを使い分けて、ミッジからチューブフライまで巻くことができるペデスタル型バイス

ハックルプライヤー

ピーコックハールを束にしてホールドする時や、スロートハックルの巻き付けに便利。

シザース

先端がピンセットのように細く、ウイングのカットや細かい部分のクリーニングにとても便利なシザース。

使い方

魚がテレストリアルやカディスにライズしている場合は、シングルフライでナチュラルドリフトさせて使います。

スイングの釣りで使う場合は状況に応じてこのフライを2つWウェットに組んで使います。

戦績

  • ヤマメ、アマゴ
  • ニジマス
  • ブラウントラウト
  • ブルックトラウト、ニッコウイワナ、エゾイワナ
  • スモールマウスバス

タイヤー

TFFCC 公式YouTube | Our YouTube Channel

この記事のディスカッションに参加する | Join the Discussion

東京フライフィッシング&カントリークラブのFacebook グループ「Friends Lobby」ではメンバー以外の方とのディスカッションも行っています。気になる情報や質問などはこちらまで!