マイクロCDCユスリカピューパ
冬の管理釣り場や早期の川でユスリカにポツン、ポツンとライズするニジマスやヤマメ・アマゴ。水面から飛び出さないライズは水面直下を流れるユスリカピューパを捕食していますので、これを狙う極小ミッジのイマージャーです。
ワンポイント
細く・薄く巻ける無吸水スレッドを使う
スレッドでボディを作るのですが、できる限り「段差」を作らないように巻くのがコツです。またできる限り水を吸わず軽く仕上げたいので業界最細のテックストリーム GSPパワースレッドの32/0(強度UPのために22/0で代用もあり)のブラックを使い、ウイング取り付け位置でワイヤーの端の部分を挟んだら、バイスのジョーで隠れているベンドの終わりギリギリまで固定のために巻き留めます。
続いて反時計回りにボビンを回転させてパワースレッドを解いて薄くしてから、ベンドの終わり<->ウイング取り付け部分までの間を往復させてテーパー状のボディを作っていきます。形が決まったらウイング取り付け位置まで戻り、今度は時計回りに絞って細くしてから一旦仮止めします。
リビングワイヤーはコントラストが鮮明になるカラー選択
ブラックの場合、シルバーのワイヤーで「白さ」がくっきりと出ます。ワイヤーでリビングしたらば、コーティングのためにUVレジンを段差を埋めるように薄く塗り、UVライトで固めてボディは完成。
CDCウイング準備
ウイングで使うCDCは1枚から繊維を毟り取って束ねて使う必要がありますが、ストンフォの「フェザー&ヘアークリップ」と「フェザーブロック」があると便利です。
マテリアル
フック:がまかつ C12-BM #30または#26
スレッド&ボディ:テックストリーム GSPパワースレッド 32/0 ブラック
リブ:ドヒーク ラウンドワイヤー 0.1mm シルバー
コーティング:UVレジン(ハケ付きの小さいものを買い、ハケを間引きして先端を細くしたもの)
ウイング:CDCダンをツールで毟りとって束ねたもの
使い方
止水や川の緩流帯でライズしている魚が狙い目になります。フライ以外が魚の意識を引き付けてしまわないようにギリギリまで細いティペットを使い4-6フィートの長さでテーパードリーダーの先端を延長してからこのフライを結びます。ボディだけ濡らして水中へ沈むようにしておいてから、CDCウイングは現場で沈ませ具合を調整しながらラインクリッパーでカットしてちょうど良い長さにします。
CDCの部分だけドライシェイクなどのフロータントをつけてからキャスト。この時、とにかくフライだけに魚の注意が集中するようにオーバーターンさせてでもフライから水面を叩くように着水させてください。
着水後は徹底してドラグがかからないようにナチュラルドリフトさせます。ヤマメやアマゴを狙う場合、CDCが白くなると魚が警戒することが多いので、ダンカラーのフロータントを使ってください。
戦績
- ヤマメ、アマゴ
- ニジマス
タイヤー
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