レフティズ・デシーバー
あらゆるフィッシュイーターへ効く超・定番ストリーマー。「レフティ」ことバーナード・クレー氏がアメリカ東海岸チェサピーク湾のストライプドバスを釣るために、旧来はコックサドル・ハックルをウイングとしてタイングしていたストリーマーを改良して完成したのがレフティズ・デシーバーで、クレー氏の狙い通り、マテリアルの長さやボリュームを変えることで、小さなイワシから中くらいのボラのようなベイトフィッシュまで対応するよう発展・進化してきた定番ストリーマーです。
ここでは国内で北海道から沖縄まで汎用性が高いワカサギ・カタクチイワシ・キビナゴサイズに巻いています。
特長
水中での動きの良さのためとフックへの絡み防止のため、複数のコックサドル・ハックルを重ねてストークが芯としてシャンクの延長のように機能するように巻き留めます。
テールの取り付けにあたっては、ベイトフィッシュのイミテーションとして使う場合はペア同士がハックルの裏側で合わせて閉じるように取り付け、甲殻類やイカのイミテーションとして使う場合はハックルの表側で合わせて反って開くように取り付けます。
バックテールストリーマーの持つ水中でのリアルな「透け」効果が大事なので、バックテールを盛りつけ過ぎないことが大事です。
ステップ解説
吸水しても膨らんだり緩んだりしづらいGSPスレッドを使います。フックシャンクの上へしっかりと巻き止めるため、瞬間接着剤をたらしてから下巻きします。
コックサドルのハックルケープからハックルを抜く前に、重ねてみて丁度いい長さ(標準はシャンクの長さの2-3倍)のハックルを2枚ずつペアになるよう選んでハサミを使わず根本から抜き出します。
テール全長がシャンクの2-3倍になる位置で左右ペアを取り付けて、スロートの位置でハックルをカットします。
スレッドで巻き潰してボディの下巻きとします。
グリッタースレッドを左右にテールと同じ長さで取り付けます。
パールブレイドなどのフラットブレイドでボディをスロート位置まで巻きます。
オーバーボディとしてバックテールのホワイトを1束、3回ほど巻き留めてから、指を使ってシャンクの上半分を包むような扇形に広げて締め込んで固定します。
シャンク下側へベリーとして、バックテールのホワイトを1束、同じ要領で巻き留めて広げます。
ウイングとして蛍光色のバックテールを1束巻き留めます。
反対側にギルとしてアントロンヤーンUVを取り付けます。
スレッドを反時計回りに回転してフラットな状態にしてから、ヘッド部分を整形してウィップフィニッシュ。
ヘッド部に瞬間接着剤を塗って、左右のアイを仮止めします。
UVレジンを左右アイの隙間に上から垂らして、UVライトで固めます。
上下反転したら同じようにUVレジンを垂らして固めます。
アイのすぐ後ろのネック部分にだけUVレジンを垂らし、一周馴染ませてから、ゆっくりとロータリー回転させながら硬化させます。
ここではナイトゲーム仕様なので、UVカラーのバランスをチェックしつつUVライトを当てて完成です。
マテリアル
フック:ドヒークHDS #2,4
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 8/0 ホワイト
テール:コックサドルを2枚を重ねたもののペア
テールフラッシュ:テックストリーム グリッタースレッド
アンダーボディ:テックストリーム パールブレイド
オーバーボディ&ベリー:バックテール ホワイト
ウイング:バックテール チャートリュースやピンクなど
スロート:テックストリーム アントロンヤーン UVピンクまたはUVオレンジ
アイ:3Dアイ 4mm, 3mm
使い方
魚が沈んでいるシチュエーションで使います。下巻きのワイヤーがウェイトになっていますので、魚が着いている場所を予測して上流へリードしてキャストしたらば、ナチュラルドリフトで送り込んでいきます。ルースニングでもアウトリガーでも使えます。
暗い時間はスタンダードのキラーバグ、明るい時間はホラーバグが効きます。
戦績
- ブラウントラウト
- スモールマウスバス
- シーバス、ヒラスズキ
- メバル
- ギンガメアジ、ロウニンアジ
- ゴマサバ
- カツオ
タイヤー
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