シロメバル – メバルのフライフィッシング
和名:シロメバル
英名: White Rockfish (separated into 3 species in 2009)
学名:Sebastes cheni Barsukov
このブログでも「メバル」として1種類だと思っていたら、2009年にいつの間にか3種類に別れた中の一番馴染みの深いフサカサゴ科メバル属の魚です。シロメバルとアカメバルは生息する場所が重複することがありますが、アカメバルよりもより塩分濃度が薄い湾奥に生息していること、白っぽい体色にはっきりした縞模様が出ることと、腹ビレが長いことで区別できます。年間を通して釣ることができます。
シロメバルは内湾でも直接波が当たらない場所や汽水域へも適合していますが、他のメバル属の魚と同様、日除けにも隠れ家にもなる岩場や障害物・海藻などの影になる場所の中層を群れでホバリングして泳いでいて、餌となる小魚や甲殻類の泳層に合わせて浮上してきます。夜間カタクチイワシの群れについたシロメバルの群れはシーバスと間違えるほどの積極的な捕食を見せます。
シーバスの釣りと似た部分もありますが、追う距離が短く、流れの上流、さらに自分よりも上を意識して捕食しているシロメバル。いかにフライを自然に送り込んで食いつかせるか。ニンフやウェットフライと同じ釣りとなります。
フライタックルとラインシステム
専用タックルを組まない場合は、トラウト用のシングルハンド4−6番にクリックリールで大丈夫です。
フォーリングやドリフト、ゆっくりとしたストリッピングで浅いレンジを狙うことが多いので、フライラインはフローティングラインまたはホバーがフライを先行で送り込みやすくアタリも取りやすいので釣りやすいです。
深いレンジにいるメバルを狙う場合も、必ずフライを先行させてポイントへゆっくりと流してください。群れで泳いでいるので先頭の魚をスプークするとせっかくレンジが合っていても群れ全体がしばらく沈黙します。
リーダーはフォーリングをメインで行う場合は、カラーのレベルラインを4フィートほど、ティペットはフロロカーボン1号を基本として活性に合わせて0.5号〜シーバスと混在する場所では1.5号までを使い分けます。
浅いレンジを手返し良く探る場合はロッドと同じ長さのテーパーリーダーのティップをカットして、ティペットを4〜6フィート継ぎ足します。
「眼張」と漢字で書くほど目が良い魚ですので、小さいフライを使う時ほど自然に流すために長く細くします。日中では7xや8xを使う場合もあります。
フライ&プレゼンテーション
フライは6〜10番に巻いたクレイジーチャーリーなどのシュリンプパターンやジグニンフが中心で、防波堤やボートなど水深のある場所の場合は狙ったタナにフライを素早く馴染ませるために、大きめ・おもた目の沈みの速いものを使ってください。浅場では逆にスプークを避けるためにウェイトを軽くします。
また、細身に巻いたイワシなどの稚魚に似せたストリーマーも必要となります。日中やメバルが小さい場合は14番以下のフライも有効です。
楽に捕食できるものから狙ってきますので、フライを送り込んだら短くストリッピングしてアタリを待ちます。反応が弱い場合はプレゼンテーションをやり直して、長めのストリッピングに変えてフライに気づかせます。
メバルの仲間
アカメバル(Sebastes inermis)
従来の「メバル」はこちらの魚になりました。シロメバルよりも塩分濃度が高い内湾を好みます。
クロメバル(Sebastes ventricosus)
アカメバルと違い、外洋に向いた岩礁地帯に生息。磯釣りで釣れてくるメバルです。
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