パートリッジ&UVオレンジ(パートリッジ&オレンジ改)
とってもシンプルなフライであるパートリッジ &オレンジ。元々はイングランド北部「ノースカントリー」で生まれた「スパイダー」と呼ばれるシンプルなウェットフライが原点で、アメリカや日本では「ソフトハックル」と素材の質感から呼ばれています。このオレンジ&パートリッジも300年以上の歴史があるノースカントリー・クラシックパターンの一つであり、代表的なソフトハックル・フライです。
産業革命のイギリスの原動力であった紡績産業。当時としては幅広い種類の繊維が手に入りやすい中で、なぜオレンジが一番選ばれたカラーだったのかということに改良する中で気付きました。
UV蓄光カラーのアクセントスレッドでボディを巻く
本来は普遍的なパターンを今更紹介するまでもないのですが、私の人生で縁が深いイギリス生まれのシンプルパターンであるので、なんか改良する所があるかなと考えた時に、UVカラーで発色&蓄光する「Gストロング」を使うアイデア。フラットスレッドなので従来のシルクスレッドやフロスには無い利点があります。
アクセントスレッドの使い方
名前の通りスレッドとしてボビンにセットして使います。スプール交換がやりやすく、テンションがかけられるボビンがオススメです。
スロートのあたりに巻き留めたら、ベンドギリギリまで「タッチ&ターン」と言われる隙間無くぴっちり巻いていって、折り返したらソラックスのところだけ往復して太くしてテーパーを付けます。
パートリッジを取り付けるところだけ太い方がいいので、重なるようにしてウィップフィニッシュします。ここでテンションがしっかりかかっていないと解けてしまうので、テンション大事です。
スレッドに交換、パートリッジ取り付けて、ヘッドでフィニッシュ
パートリッジの取り付けるために、テックストリームGSPパワースレッドのような細くて強いスレッドを使います。スレッドを巻き留めたらパートリッジをパラリと巻いてヘッド作っておしまい。
管理釣り場でテスト
某・近場の管理釣り場で試してきましたが、UV効果なんてロクに確認されていない時代から300年以上試されてきたんだから当然ですが抜群の反応でした!ウェットフライ のタグやニンフのアクセントにもいいと思います。
ただし、オレンジは反射率が高すぎて見切られるのも早かったので、ここはUV&グローであるだけですでに目立つ要素は担保できているのだから、「好きな色にUV効果がついている」という時代になったということでいいのでは無いでしょうか?「見えているけど驚かさない」ためのUVグリーンとか、「オレンジじゃ当たり前でつまんないから」UVブルーやUVピンクでもいいですし、打つ手が多い方がローテーションも組めるのでこれから他の色も試してみようと思います。
マテリアル
フック:がまかつ S11-2L #14
ボディ:テックストリーム Gストロング
バックル:パートリッジ
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド 22/0 ブラック
使い方
止水で使う場合。活性が高い時はあまり沈めずショートピッチでストリッピングしてパートリッジが水中で「フワッ」と動くように誘います。活性が低い時はフォーリングさせて食いつきを待ってから、同じくショートピッチで誘うか、ユスリカを捕食しているタイミングでは大きくストリッピングしてイマージング・アクションをかけて誘います。
川で使う場合。流れがある場所の場合は、浅瀬や駆け上がりについている魚が狙い目になります。流れの速度が落ちるトロ場ではショットをつけるかシンクティップで沈めて使います。どちらにしろ活性が高い魚にはスイング、スローな魚には送り込み&ターンで勝負してみてください。
戦績
- ニジマス
- ヤマメ
タイヤー
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