アントニン・フォン・シボンタル
初めて父に釣りに連れて行ってもらったのは6歳の時でした。どうやって釣り場の状況を読むか、魚を驚かせないようなアプローチをするかなど、様々なことを父の背中から教わりましたが、学びの中で一番大事なことは壊れやすい自然を尊重することです。
ある朝、お気に入りの山上湖へ釣りに行く準備をしていた時、地下室のテーブルの下にコットンバッグに包まれた謎のアイテムを発見。それは1976年製ハーディーのバンブー・フライタックルでした。こんな物で魚が釣れるんだ・・・。私の想像力は掻き立てられ、この重たいバンブーロッドを操って空中の毛針で私の大好きな偉大なるブラウントラウトを魅了してつってみたくなりました。そのあとすぐにヌーシャテル湖でフライで最初の魚を釣ったのです。
次のシーズンは、よく知っている小さな渓流へ出かけるようになりました。自宅の裏庭での練習や教則ビデオをたくさん見てからフライキャスティングもまともに出来る様になって、この釣りのテクニカルな面やアウトドアスタイルに恋に落ちてしまいました。
続けて父もフライフィッシングへ引き込み、二人一緒に世界を釣り歩きました。フランス-イタリア国境のアルプスでは源流に潜むブラウンやマーブルトラウト。カナダのブリティッシュ・コロンビアでは有名なキャンベル川のMr. Roderick Haig-Brownコテージをベースに生まれて初めてのサーモン。ニュージーランドではフライリールが高らかな音を立てて逆回転し、アメリカのコロラドやニューメキシコではカウボーイたちに囲まれた偉大な景色でカットスロート・トラウトやニジマス。香港ではパシフィック・ターポンやライギョに驚かされ。これからは日本の美しい湖や川での釣りに心を踊らせています。
これらフライフィッシングの旅を通して知り合った仲間たちからインスピレーションを与えられて感謝しています。東京フライフィフィッシング&カントリークラブのメンバーとなってとても興奮すると共に、いろいろな釣りをしてきたメンバーとの交流でフライフィッシングをさらに深めたいと思います。
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