ナノシュリンプ

2024/08/20GSPスレッド,ソルトテンカラ,ソルトフライ,チョイ釣り,フライパターン,プランクトン,ミッジ,甲殻類,稚魚,観察

漁港や小磯などでは、大きい魚だけが泳いでいるわけではありません。群れで回遊してくるイワシなどのニシン科の小魚もいれば、小さなアジやメバルや季節だけ回遊する熱帯系の小魚など、透明なアクリルケースで観察するのに適した綺麗な魚たちもたくさんいます。

そんな魚たちと出会うためにサイトフィッシングの世界を1/5スケールに縮めても構わない、という柔軟性の高い方。そこに泳いでいる魚を間近で見てみたい、という根っからの磯遊びや観賞魚好きな方。さらにはお子様の夏の自由研究にもオススメするのがナノシュリンプです。

ビーズとスレッドとグリッタースレッドとダビングだけのシンプルさで、サイズを落としていけば、最後はどこにでもいる「動物性プランクトン」サイズのフライとして、ほぼどんな魚種にも効きます。私自身が小学生の頃、千葉県鴨川の堤防に落ちていたアジ用の小さなサビキを拾って試しにガン玉と一緒にぶら下げて上下してアジを釣ったのが原点ですので、効き目は保証いたします。(それでもダメな時はメールください)

使うフックのサイズはがまかつB11-Bならば#18-22が標準。慣れた方は、がまかつC12-BM Large Eyeの#26の方がより太いティペットが通せるので、不慮の大きい魚にも対応でき・・・るかどうかはお使いになられるフライタックルと相談してください。

西表島の桟橋でクロダイ属の魚をからかって遊んでいたところ、このフライにGTの幼魚(といっても40cmサイズ)が食いついて、私の4番タックルのリールでは成すすべもなくラインブレイクしてしまったことがあります。いつどんな魚が食ってくるか分からないソルトでは、フライリールは常に強いものを使いましょう。

また、降り出し式のテンカラ竿にレベルラインをセットして、ティペットの先にこのフライを結べばオールマイティーな「海テンカラ」が楽しめます。キャスティングが苦手な子供でもサイトフィッシングが楽しめますし、海沿いの街へ出張だけどフライタックルを持っていくスペースが無いときなどにお試しください。

ワンポイント

フックとビーズの準備

極小サイズのフックにミリサイズのビーズを通すのにはコツがあります。

まずフライクリップ(ICテストフック)でミッジフックのアイのあたりをつまんでホールドしておきます。
次にダビングニードルを使ってビーズを選び出したら、ニードルの先でビーズをつまみ上げます。
つまんだビーズは左手の親指の人差し指の間にホールドしておきます。
クリップにホールドされたミッジフックの針先にビーズを通したら、バイスにセットします。

グリッタースレッドの準備

スレッドと同じ様にセラミックボビンにグリッタースレッドをセットしておきます。テールにする部分の長さを計算してとっておいてから、スレッドのようにアイの後ろで巻きつけてから、テールまで下巻きしておきます。

ボディ

スレッドもテールまで巻きつけたら、ダビングを巻きつけてビーズまでテーパー状のボディを作ります。グリッタースレッドでリビングを行ってからビーズの後ろでスレッドで止めてウィップフィニッシュ。

テール

余らせておいたグリッタースレッドをフックシャンクと同じ長さでカットしてバラけさせると自然にテールが作れます。

マテリアル

フック:ドヒークHDJ #22-18、、ドヒーク HDN302 #20-18、がまかつS10-B #18, B11-B#18や#22、がまかつC12-BMラージアイ#26
スレッド:テックストリーム GSPパワースレッド22/0 ホワイト
しっかり沈めるジグフライの場合のビーズ:タングステン スロットビーズ1.5mm - 2.3mm
通常フライの場合のビーズ: ブラスビーズ2.3mm
アンダーボディ:テックストリーム グリッタースレッド・パール
ダビング:ヘアーズライン アイスダブ UV・パール
テール&リビング:テックストリーム グリッタースレッド・パール

ポイントフライ用

ドロッパー用

共通マテリアル

ツール

通称「フライクリップ」- ICテストフック

IC回路のテストフックです。プッシュすると先端から小さなフックが出てきてこれにフライフックを挟むことができます。

TMCダビングニードル

先が少し曲がっているので置いたビーズをピックアップするのが楽です。

精密作業用ピンセット

防磁処理されているので、金属製品がくっつかず細かい場所も使いやすいピンセット。

便利なグッズ

水生生物観察用アクリルケース

「鉄腕DASH」や「ガサガサ」系のブログなどでお馴染みの観察ケースです。
これが無いと何のために捕獲しているのか分かりませんので、セットでどうぞ。

使い方

流れの緩い場所で使う場合。魚が着いている場所の1-2mくらい上流へ入れてテンションをかけずに流して沈め、魚の前でゆっくりとスイングさせます。

やや深めの場所で使う場合。狙った場所へキャストして、カウントダウンしてフライを沈めてから、ピッチの短いストリップを繰り返してフライを浮き上がらせて誘いをかけます。

戦績

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  • ニジマス、イワナ
  • スモールマウスバス、ティラピア
  • ウルメイワシ、トウゴロウイワシなどの回遊小魚
  • メバル、アジ、クロソイなど漁港のレギュラーたち
  • アイゴ、スズメダイ、コトヒキなどの南方系季節小魚
  • 小さい甲殻類や稚魚を捕食する魚全般

タイヤー

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