フラデバ戦記:マーレーコッド、ストライプドバス、ラージマウスバス on FLY
TFFCCメンバー夏の釣行レポートです。
今年6月にMAV(宮城アングラーズヴィレッジ)に放流された、日本初のマーレーコッド。
ナベさん曰く、まだフライでマーレコッドが釣られていなかった状況なので、TFFCCの「怪魚ラバー」であるエドとカルロスが8月の別々の日に行ってきました。
MAV中池縛り
久々にMAVへ行くエドですが、それぞれのポンドの放流状況が変わっており、ラージマウスバス・ストライパーと共にマーレーコッドが放流されているのは中池オンリー。この日は午後から仕事があるのですが、とりあえず一日券で入場して中池で時間内で頑張ります。
しかし朝7:00だと言うのに全開の夏日!しかし、お盆期間中ということもあり、中池以外は人影もまばらな状況でコンディションに期待!
ですが朝だというのにロクに釣れていないオーラが漂う中池・・・。テクニシャンっぽいルアーアングラーの横に入れさせていただいて、嵐山でも安定して釣れた「ジグれがーれ」のオリーブを結んで回遊している浮きラージから狙ってサイトフィッシングの引っ張りでスタートしますが・・・。全く無反応!
苦難の駆けつけ3匹・リミット12
本来最もイージーなはずの回遊バス、しかも適度にルアーの横の動きでスイッチが入っているはずのバスがジグれがーれを無視してくることで計画が狂い、焦りつつもフォールの釣りに切り替えますが、MAVに来てまで縦の釣りをするのはちょっと心外・・・。
それも野池のような草ストラクチャーの際をフォールでは食わず、リフト&フォール、さらにはシェイクまでやってやっと1匹目!
「駆けつけ3匹」を狙いますが、すでにワームのフォールを試されているらしく、あっという間に同じパターンが通用しなくなり、フォールの姿勢を変えるために、実験的に巻いてみた「もっふぃー」を使ったバランスリーチでなんとか2匹目。沈む姿勢がまっすぐなこと、スキン系のマテリアルと違って波動が出ないので警戒されないだろうと言う狙いは当たりました。
しかし・・・なんとこの動きにもスレてしまったMAVラージ!着底させてまでリフト&フォールやシェイクを行いますが警戒してショートバイト連発でそのうち沈黙・・・。
仕方ないので中禅寺湖で使おうと思って未使用だった、こちらはマラブーがテールの元祖バランスリーチを結び、スレてしまう前にどのアクションをさせるか考えます。
そんな中で、横から投げてくる(MAVではラインクロスしない限りOK)岸際狙いのルアーアングラーの使うジョイクロなどの「ぬるぬるー」っとしたアクションがヒントとなり、マラブー独自のヌルヌルした動きを一度入れてから、テンションフォールさせる動きが大当たり!駆けつけ3匹をクリアーした流れで、テンポは遅いながらも早上がりの目標である「リミット12」も達成できました。
とはいえ、中池にふんだんにある各種ストラクチャーを別々に攻めながらなんとか12ヒットを稼ぐ中で気になったのは、ストライパーが全然絡んでこないこと・・・。フォールするジグフライはもちろん、ヌルヌルアクションのバランスリーチもUターンばかりです。
プロトタイプを色々試す
なんか完全にラージとストライパーに熱くなっていて本来の目的であるマーレーコッド狙いを忘れるところでしたが、午前中は影も姿も見当たらず、お隣さんたちに聞いても目撃なし。どんなパターンに反応するか分からないので、いろんなパターンを実験。
ライギョフロッグからヒントを得た、「ウィードレス・バグ(仮」は源流イワナ相手に笑いを産んでも釣果は生みませんでしたが、ここでもウィードガードとなっているフォームのリリース機能がバスの吸い込みバイトくらいでは作動せず、カバー(草の中)撃ちやストラクチャーに一回載せてから落としたりできるので、反応は面白いほど出ますがフッキングはゼロ!フライを噛みついてくれるライギョ・タイプじゃないと使えないようです。
続く「リップ付きイワイミノー」は写真の下のものと同じ「ラパラ」っぽいプロトを使ってみましたが、水面直下のクランクアクションはとても好反応でラージが大喜び!とりあえず2匹貢献してくれました。しかしストライパーは浮いてきてもUターン連発なので油断したところ、いきなりヒットしたストライパーに対処できずストラクチャーに巻かれてロスト、涙。
そんなこんなでラージを連発しながら、いまいちなやる気のストライパーに効いたのは、元祖バランスリーチ。
この後もMAVのサービスタイムである「ベイトばら撒きタイム」や「ペレットタイム」も、全てバランスリーチばかりでストライパーを2匹追加した以外はラージのみで次の予定へ移動しなくてはならなくなり納竿・・・。
残念ながらマーレーコッドはお預けとなりました。
カルロス師範が仕留める!
という残念な記事に終わってしまうのかと思っていた矢先に、群馬へ帰省中のカルロス師範から「平日のMAV行ってくるぞ!」とのメッセージ。「マーレーコッドへのリベンジ頼む!」とお願いして待っていたら・・・。
ジャジャーン!!
なんと正統派のロングキャスト&引っ張りストリーマーでストライパーを引き摺り出す中から、初マーレーコッドを引きずり出してきました!
でも確認したら夫婦でストライパー30釣った中の1匹だとのこと、汗。人も少なめの中でさえストライパーをどかさないと浮いて来ないという事ですね…。
でも結果を出すとは、さすがブラジリアン柔術黒帯かつ4色型色覚で常人には見えない魚が見えるカルロス師範。そのスキルと眼力は常人が「真っ暗で見えん」と思う夜の闇の中で30m以上先のラージマウスのライズを狙ってロングキャストで仕留めるレベル・・・。今夏の浜名湖チヌゲーでは同日15キャッチ!!ルアーの方でもサーフゲームのオオニベで良い結果を出しています。
格闘家が獲るべくして獲ったマーレーコッドとなりました。
タックル情報
エド: シングルハンド8番ウェット&ストリーマータックル
- フライ: ジグれがーれ、バランスもっふぃー、バランスリーチ、ビーズヘッドもっふぃー
- リーダー&ティペット: Fujino AQリーダー4xのティップをカットしてフロロカーボン3号を4フィート
- フライライン: モニック ヘンレークリアインターミディエイトWF8I
- フライリール: Hardy Ultra Disc MTX-S 7000
- フライロッド: Echo Prime 8818
カルロス: シングルハンド7番ウェット&ストリーマータックル
- フライ: ラビットゾンカー
- リーダー&ティペット: 自作フロロカーボンテーパー9フィート
- フライライン: WF7F
- フライリール: Nautilus X
- フライロッド: Waterworks
まとめと続き
フラデバ界の○ズニーランドと呼ばれるMAVに新たに仲間入りしたターゲット、マーレーコッド。
TFFCCからファーストキャッチが生まれたのは喜ばしいですが、結果を出したのはロングキャストとストリーマー引っ張りという回遊魚狙いのストリーマーフィッシングであったという意外な結果!やはり大事なのはスキルの積み重ねと完成された技ということかもしれません。
もちろんこれに限らず、ストリーマーフィッシングの色々なスタイルでも楽しめるフィッシングパークですので、ぜひ機会があればチャレンジしみてください。