四国島のフライフィッシング – Part 3 土佐のアカメと五目ソルトフライ
今回の旅の目的はフライフィッシングがメインではなく、龍馬を始め個人的に好きな四国の偉人たちの足跡を辿りつつ、お遍路さんが途切れなく足を運ぶ「四国島」を理解しようという狙いがあります。宍喰から夜中に移動して途中良いポイントがあっても我慢して先へ進み、室戸岬の駐車場で一泊しました。
朝起きてコーヒーを飲みながら室戸岬の由緒を調べていたら、なんと、ここはあの弘法大師が洞窟で修行して悟りを開いて最初に見えたのが「空と海だったから空海に決めた」という伝説が残る、空海誕生の地です。土佐へ入っていきなりスーパースターの足跡からスタートでした。ちなみに陸援隊・中岡慎太郎の銅像も立っていて気持ちが上がります。
確かに果てしなく「空」と「海」しか見えない場所なので、光達距離49kmで日本一を誇る室戸岬灯台が作られたくらいです。この近辺は徳島南部からの岩礁帯が長く続き、良いサイズのヒラスズキが期待できそうです。
初日ナイトゲーム
キャプテンからのアドバイスで、シングルハンド8番をインタミ、シングルハンド10番をフローティングで準備します。
キャプテンが狙うとある橋脚ポイントの上流へボートを着けてからタイミングを待ちます。アカメはシーバスのように明暗のキワではなく、完全に暗闇の場所で捕食するようで、どう流して良いのか判断がつきません。初めて対峙する魚なのでキャプテンに「どれがアカメのボイルか、どうやって判断すれば良いですか?」とお聞きしたところ、「すぐに分かります」とのこと。
ボラの大群が橋脚の影に泳ぎ入った瞬間・・・暗闇から突然「ドパーン、パパパーン!」という、誰かがビート板で水面を叩くような音が始まりました。キャプテンの方を振り返ると「アカメです」とのこと。
ドッパーン
悲しいかな、不調の肩は満足にシングルハンド10番タックルでキャストができません。それでも頑張ってロッドをツーハンドで持ってキャストしますが、スイング10回ほどしてもフライには一切無反応。
時合が終わってしまった後は、シングルハンド8番タックルへ持ち替えてひっそりと明暗をカウントダウンで釣ることに・・・。高知では珍しいマルスズキのセイゴが連発して終了でした。
釣りが終わった後は冷えた体を暖めるために高知市内の「橋本食堂」へ移動して有名な鍋焼きラーメンを堪能しました。
2日目デイゲーム
2日目は午前中は高知市内を観光して、午後からデイゲームをやってから休憩して、ナイトゲームをやることに。
障害物のギリギリをリトリーブして誘っていくと・・・
南国らしい、ギンガメアジや
なんとGTの子供までいます!
そんなこんなで新しい魚種「シマイサキ」をゲット!94魚種目でした。
2日目ナイトゲーム
前の晩の挽回でまともにキャストできないシングルハンド10番タックル。どうしようか悩みつつタックルボックスをじーっと睨んでいたら、コンパクトケースの脇に挟まっていたComando Head のパッケージに気付き、「あ!450グレインがあったじゃんか!!」ということで、根木キャプテンからのアドバイスもいただき地元の釣具店でリーダーやら買ってきて組んだのがこれ。
岸壁でテストしたらばオーバーヘッドでビッグベイト・ストリーマーがすっ飛んでいくので、このままゲームオン!
岸壁で恐る恐るオーバーヘッドで3/0に巻いたビッグ・ストリーマーを投げてみたら、ダブルホール無しのバックキャスト一発で70フィート以上飛んで行きましたのでテストは良好。シングルハンド3番でも恩恵を受けましたが、高番手においてもオーバーヘッド用のショートヘッドとしても実に優秀です!
実釣においては五十肩にも関わらず、3時間ひたすらキャスト&スイング・プレゼンテーションを繰り返しできました。モノフィラのシューティングラインだと夜にもかかわらずヘッドとの境目が明確に分かります。PVCコーティングがあるラインと比べると滑りますが、スイングとストリッピングの比率が9:1の釣りなので特に問題ありませんでした。
水面キャストはどうかって? ・・・・・・・そもそもただでさえロッド&リールが重たい上にフライもでかいのでアンカーが重すぎです。かなり鍛えた強肩な方じゃないとお勧めしません。初めから諦めていたのでリーダーも短いのでした。
肝心のアカメは!?
200回近くキャストして、100回まともなスイングができて、狙ったスイング50回の結果・・・わずか1回だけフライの下でモジっただけ・・・。さすが歴戦の猛者を泣かせてきた魚だけあります。
前の晩と同じく、時合がおさまってからヒラセイゴで終わったのでした。
次回の挑戦?さて、なんのことやら・・・?
この旅の動画
タックル情報
シングルハンド8番タックル
- フライ:ゾンカーチャーリー#6
- ティペット:Seaguar Ace フロロカーボン4号
- リーダー:Airflo Trout ポリリーダー 10フィート スローシンキング
- フライライン :Scientific Angler Striped Bass WF8I インターミディエイト
- フライリール: Tibor Everglades
- フライロッド:R.L Winston Boron II-MX 9フィート8番
シングルハンド10番タックル
- フライ:ゾンカーチャーリー#6
- バイトティペット:Varivas ショックリーダー フロロカーボン 60lb
- クラスティペット:Varivas ショックリーダー フロロカーボン 30lb
- コントロールバット:Varivas ショックリーダー フロロカーボン 80lb
- スカジットボディ:OPST Commando Head 450GR
- ランニングライン:よくわからない磯ライン6号
- フライリール: Tibor Riptide
- フライロッド:R.L Winston Boron II-MX 9フィート10番