VWキャンパーで都会から脱走-2日目：シングルハンド・スカジットでイマージャー祭り
キャンピングカーや車中泊の旅を愛する理由、それは「好きなところで朝日を浴びながら気持ち良く目覚めることができる」に限ると思います。
伊東マリンタウンで迎える朝は5時からオープンの温泉でスタートします。目の前に広がる大海原を前に浸かる温泉の気分たるや・・・。しかも早朝割引なので、文字通り「早起きは三文の得」です。
朝温泉でリフレッシュした後は、他の伊豆の渓流へ行くか、下田までのんびりしに行くか悩みましたが、道が混むと疲れてしまうので、東京へ戻りながら遊んでいくことにしました。
とりあえず熱海で海を眺めながらフライパンで炒めたソーセージと卵だけの簡単な朝食をとり・・・。
シングルハンド・スカジットを使ったイマージャーの釣りの練習として行う、「ユスリカ縛り」の準備のため、朝食をとりながら一気にソフトハックルを６本巻きます。
すぼらな私が6本も巻く時は、ローテーションのためです。ブラック→オリーブ→ブラウンで決まっているので、スペアも含めて3本x2セット必要というわけです。ちなみにこのソフトハックルはショートシャンク14番に巻くオオユスリカのイミテーション。もう一つのユスリカは少し巻き足した18番のゼブラミッジです。巻き終わってから小田原経由で開成水辺フォレストスプリングスへ向かいます。到着したのは10時前でした。一日券を買って入場します。
この日は子供向けのDaiwaのフィッシングスクールもやっていて、なかなかの盛況です。シングルハンド・スカジット３番をセットしてから入る場所を探してファーストポンドの端っこでやることにします。後ろの植え込みの上を通せばギリギリでオーバーヘッドキャストをできる場所でありつつ、右隣りでルアーをやる人が手を休めた瞬間にスカジットキャストもできます。投げづらい場所の方が実戦の練習になるので好都合。体制が整ったところでイマージャーへライズするトラウトを狙って釣る練習のスタートです。
狙うのはニジマスとブルックトラウト。フォレストスプリングスの魚たちはプロポーションも良く強いファイトで楽しませてくれます。
開始してしばらくは、どんより曇った空の下ユスリカへのライズが安定せず、ソフトハックルへは反応せず。ゼブラミッジに変えてゆっくりと長いストロークでリトリーブしたら一発でした。真下から浮かび上がって素早くUターンするタイプのライズの正体は深いレンジにいるニジマスでした。
この後3匹くらいは同じパターンでニジマスが連発します。その後で派手な横飛びをする群れが回ってきました。ソフトハックルへ結び替えて練習本番です。
ライズした魚の方向を読んでキャスト、水面直下へ沈めてから長いストロークと小刻みなピッチで誘います。初めの8匹までの連発は全てニジマス。練習の目的はとりあえず達成したので遊びに入ります。
まずはブルック狙い。ニジマスより深いレンジに居ると読んで、上にいる魚の反応が弱くなったタイミングでもう少し沈めて下のレンジから誘います。狙い通り1匹釣れました。
この後は再びトップのライズを狙う釣りへ。水の色(空の状態と底の状態で変化します)に合わせて、ブルック、オリーブ、ブラウンをローテーションします。14時ごろまで釣り続けてだいたい12匹くらい追加して四十肩がつらくなりました。最後に開発中のカディスパターンのドライフライを少しだけテスト。いいファイトのスチールヘッド系ニジマスをランディングした時点で腰がバキバキでギブアップ。
車へ戻る前にレストランでコーヒー休憩しながら、「せっかく温泉でほぐした体がバキバキになるまで釣ってたら休みじゃなくて仕事だよな・・・」と反省。一日券がもったいないですが、フライフィッシングの時間はおしまい。
酒匂海岸へ移動して夕日を眺めながら、冷蔵庫の中に冷やしておいたビールで晩酌。気持ち良く波の音を聞きながら仮眠をしたらば、あまりに気持ち良くて翌朝まで寝てしまったのでした。